ずん
「これ完全に詰んだんじゃね?架空の仕事で金配るとか、もう犯罪じゃん」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、ずんよ。それが政治の世界は甘くないでやんすよ。おいらに言わせれば、これは日本の選挙制度という名の巨大な抜け穴を合法的にくぐり抜ける高度な技術でやんす」
やきう
「ワイもポスター監視のバイトしたいわ。何もせんで金貰えるとか最高やん」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは違うでやんす。『機械的労務』という魔法の言葉を使えば、ほぼ何でも正当化できるでやんす。ポスターを貼る、剥がす、眺める、全部『機械的』でやんす」
ずん
「でも現地のスタッフが『監視なんてしとらんよ』って証言してるじゃん。これ完全にアウトなのだ」
やきう
「証言者おるんかい。こいつら口軽すぎやろ。ワイやったら絶対黙っとるで」
でぇじょうぶ博士
「ふむふむ。確かに証言はあるでやんすが、問題は『機械的労務』の定義が曖昧なことでやんす。ポスターを見に行くのも立派な仕事と言い張れるでやんす」
ずん
「316万円も配ってるのに問題ないとか、総務大臣が言っちゃうのヤバくね?」
やきう
「総務大臣が選挙違反とか、警察のトップが万引きするようなもんやん。これ笑えるで」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは的確な例えでやんす。しかも林氏は過去にも政治資金の使途で問題を指摘されてるでやんす。まるで常習犯でやんすね」
でぇじょうぶ博士
「それが日本の検察システムの妙でやんすよ。立件するには明確な証拠と悪意の証明が必要でやんす。『知らなかった』『秘書がやった』という魔法の呪文があれば大抵は逃げ切れるでやんす」
やきう
「ワイも政治家なりたいわ。金配って『機械的労務』って言えば許されるとか天国やん」
ずん
「でもさ、123人に配ってるって相当な人数じゃね?これ組織的じゃないと無理なのだ」
でぇじょうぶ博士
「鋭いでやんすね、ずん。これは明らかに組織的な買収でやんす。一人当たり平均2万5千円。まるでバイト代のような金額設定でやんすが、実態は票の買収でやんす」
やきう
「2万5千円で票売るとか安すぎやろ。ワイなら最低10万は要求するで」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の票にそんな価値はないでやんす。それより問題なのは、林氏が『事前に説明した』と主張している点でやんす。つまり計画的だったことを自白してるでやんす」
やきう
「政治家なんてみんなアホやからな。賢かったら最初から政治家にならんわ」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、やきう君も鋭いでやんすね。実際、林氏の弁明は法的には非常に危険でやんす。『事前に説明した』ということは、組織的な計画性を認めたも同然でやんす」
ずん
「じゃあなんで堂々と記者会見できるのだ?ボクだったら逃げ出すのだ」
でぇじょうぶ博士
「それが政治家の厚顔無恥さでやんすよ。おそらく『検察は動かない』という確信があるでやんす。過去の前例から、このレベルの疑惑では立件されないと踏んでるでやんす」
やきう
「要するに『捕まらへんから問題ない』ってことか。ワイと同じ思考回路やん」
ずん
「でも文春砲って結構強力じゃね?これで終わりなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ずん、甘いでやんす。文春砲は確かに強力でやんすが、政治家を倒すには世論の盛り上がりが必要でやんす。今の日本人は政治スキャンダルに慣れすぎて、もはや驚きもしないでやんす」
やきう
「せやな。ワイも『またか』としか思わんかったわ。政治家の不祥事なんて日常茶飯事やし」
ずん
「じゃあこのまま逃げ切るってことなのだ?316万円バラ撒いて無罪放免とか許せないのだ」
でぇじょうぶ博士
「許せないでやんすが、現実はそんなもんでやんす。おいらの計算では、この件が刑事告発される確率は15%以下でやんす。それより問題なのは、こういう事例が積み重なることで、日本の民主主義が腐敗していくことでやんす」
やきう
「民主主義なんて最初から腐っとるわ。金持ちが金配って当選する茶番やろ」
ずん
「うーん、じゃあボクたち一般人は何をすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「監視し続けることでやんす。権力者は常に暴走する性質があるでやんすから、市民が目を光らせ続けるしかないでやんす」
ずん
「やきう、それじゃダメなのだ!...って、ボクも寝たいのだ」
でぇじょうぶ博士
「おいおい、二人とも。選挙は民主主義の根幹でやんす。こういう不正を見逃すと、次はもっと大規模な買収が横行するでやんすよ」
やきう
「もう横行しとるやろ。今回バレただけで、他の政治家も同じことしとるわ」
ずん
「確かに...林さんだけが悪いわけじゃないかもなのだ。システムが腐ってるのだ」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。公職選挙法自体が時代遅れで、抜け穴だらけでやんす。『機械的労務』なんて曖昧な概念で逃げ道を作ってる時点で、法律の方が問題でやんす」
でぇじょうぶ博士
「それができないのが日本の政治でやんす。法律を変えるのは政治家でやんすから、自分たちに都合の悪い法改正なんてするわけないでやんす」
やきう
「終わっとるのは昔からや。今更気づいたんか」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、二人とも悲観的になりすぎでやんす。少なくとも文春がこうして報道してくれることで、問題が可視化されるでやんす」
ずん
「でも結局何も変わらないんでしょ?報道されても逃げ切るんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「短期的にはそうでやんすが、長期的には世論が変わる可能性があるでやんす。ただし、それには市民が関心を持ち続けることが前提でやんす」
やきう
「無理やろ。みんな明日の飯のことで精一杯や。政治なんか考えとる暇ないわ」
ずん
「じゃあボクは『ポスター監視』のバイトに応募するのだ。何もしなくて2万5千円貰えるなら最高なのだ!」