ずん
「アイドルが恋したら罪って、これ現代の魔女狩りじゃね?博士どう思うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「魔女狩りは言い過ぎでやんす。でも確かに、アイドルという職業は『恋愛しない幻想』を売る商売でやんすからね。まるで修道院のシスターに『結婚するな』と誓わせるようなもんでやんす」
やきう
「ワイ、アイドルオタクやけど、推しが彼氏作ったら裁判起こすで。契約違反や」
ずん
「えぇ...怖すぎるのだ。でもさ、人を好きになるって自然なことじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。でも『自然なこと』と『商売』は別物でやんす。おいらだってモテないのは自然なことでやんすが、それを受け入れられないファンもいるでやんす...って話が違うでやんすね」
かっぱ
「博士、お前の恋愛事情はどうでもええわ。そもそも『恋愛禁止』とか、江戸時代の遊女かいな」
やきう
「遊女は金もらってたやろ。アイドルも十分稼いどるやんけ。だから恋愛すんなって話や」
ずん
「でも、お金もらったら恋愛する権利も売らなきゃいけないって、それ人権侵害なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんがまともなこと言ってるでやんす...。確かに、恋愛の自由は基本的人権の一つでやんす。でも、契約で『恋愛しません』と約束したなら、それは法的にどうなるか...おいらの専門外でやんすが、興味深い問題でやんす」
かっぱ
「契約や契約って、そんなん奴隷契約やんけ。ワイなら即破るで」
やきう
「お前、契約の概念ないんか。社会出たことないニートは黙っとけ」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。この漫画『恋愛裁判』は、まさにその矛盾を突いてるでやんす。アイドルという『商品』と、一人の人間としての感情。この二つが衝突したとき、法律はどう裁くのか。2026年に映画化されるそうでやんすが、まるで未来の裁判を予見してるようでやんす」
やきう
「でも実際、ファンからしたら裏切りやろ。ワイらは『恋愛しないアイドル』に金払っとんねん」
ずん
「じゃあさ、最初から『恋愛OKアイドル』として売り出せばいいのだ!」
かっぱ
「それもうアイドルちゃうやん。ただのタレントや」
でぇじょうぶ博士
「実に興味深い指摘でやんす。つまり『アイドル』という概念自体が、恋愛禁止を前提にしてるんでやんすね。日本のアイドル文化は、秋元康が『会いに行けるアイドル』として作り上げたビジネスモデルでやんす。これは『手の届きそうで届かない距離感』を商品化したものでやんす」
やきう
「せやから、その距離感壊したら商品価値ゼロや。当たり前やろ」
ずん
「でもそれって、人の恋愛感情を金で買ってるってことじゃないのだ?めちゃくちゃ歪んでるのだ」
でぇじょうぶ博士
「おっしゃる通りでやんす。でも考えてみるでやんす。俳優は役柄のために体重を増減させ、アスリートは結果のために私生活を犠牲にする。プロフェッショナルとは、何かを犠牲にする覚悟でやんす」
かっぱ
「でも恋愛って、体重みたいにコントロールできへんやろ。心臓止めろ言うてるようなもんや」
やきう
「ほな最初からアイドルなんかなるなや。嫌なら辞めたらええやん」
ずん
「それを言ったら、ブラック企業と同じ理屈なのだ!『嫌なら辞めろ』って」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、ずんが鋭い指摘をしてるでやんす...。実は、アイドルの恋愛禁止問題は、日本の労働環境問題と根っこが同じでやんす。『私生活の管理』という点で、まるで江戸時代の年季奉公でやんす」
かっぱ
「じゃあどないせえっちゅうねん。アイドルは恋愛してええんか、あかんのか」
ずん
「でも、法律が正しいとは限らないのだ。昔は女性に参政権なかったし」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。法律は時代と共に変わるもんでやんす。今回の漫画『恋愛裁判』が話題になってるのは、まさにその『時代の転換点』を描いてるからでやんす。アイドルが裁判で恋愛の権利を主張する。これは現代のフェミニズム運動にも通じる問題でやんす」
やきう
「フェミニズムとか持ち出すな。ただのビジネスの話やろ」
ずん
「ところでさ、この漫画の主人公は結局どうなるのだ?ハッピーエンドなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはまだわからないでやんす。でも、おいらの予想では『法律的には負けるけど、社会的な議論を巻き起こす』という展開になるでやんす。まるでローザ・パークスのバス拒否事件のように、一人の勇気が社会を変えるきっかけになるでやんす」
やきう
「で、結局アイドルは恋愛すんなってことでええんか?」
かっぱ
「まあ、こいつに学習能力あったら引きこもりニートやってへんわな」
でぇじょうぶ博士
「結論を言うでやんす。アイドルの恋愛問題は、『個人の自由』と『契約上の義務』と『ファンの期待』が三つ巴で戦ってる複雑な問題でやんす。簡単に白黒つけられないからこそ、こうして議論する価値があるでやんす」
でぇじょうぶ博士
「答えはないでやんすが、『問い続けること』が大事でやんす。この漫画も映画も、その問いを投げかけてるんでやんす」
かっぱ
「お前、人生で一回でも恋したことあるんか?」
ずん
「(図星だったのだ...)でもさ、一つだけ確実なことがあるのだ」
ずん
「ボクみたいなずん賢いエリートは、アイドルになる心配も、アイドルと恋する心配もないってことなのだ!完璧に安全地帯にいるのだ!」
ずん
「え?褒めてないのだ?じゃあボクはこの議論から降りて、安全にピッコマで漫画読むのだ!逃げるが勝ちなのだ!」