ずん
「相続税とか贈与税とか、マジで意味わかんないのだ。親が死んだら国が財布に手ぇ突っ込んでくるとか、ヤクザかよって感じなのだ。」
やきう
「せやな。ワイのジッジが死んだら、家売らなアカンくなるかもしれんねん。先祖代々の土地がや。これ完全に合法的な強盗やろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。確かに既に所得税を払った後のお金に課税されるのは理不尽に見えるでやんすが...」
ずん
「見えるじゃなくて理不尅なのだ!二重課税どころか三重課税なのだ!しかも家売ったら譲渡所得税まで取られるとか、もはやギャグなのだ。」
やきう
「ほんまそれ。『愛する我が子のために』頑張って貯めた金を、国が『何の理由もなく』持ってくんやで。カツアゲと何が違うんや。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、これがないと格差がエグいことになるでやんす。親ガチャで人生決まる社会になるでやんすよ。」
ずん
「親ガチャ?ボクは既に外れ引いてるから関係ないのだ。むしろ金持ちから搾り取ってボクに配ってほしいのだ。」
やきう
「お前、さっきと言うこと真逆やんけ。節操なさすぎやろ。」
でぇじょうぶ博士
「実は日本の税制は『稼いだ時』『使った時』『継承した時』の三段階で少しずつ課税する仕組みでやんす。これで公平性を保とうとしてるでやんすね。」
ずん
「つまり『どのタイミングでも逃がさない』ってことなのだ?完全に包囲網じゃねえか。」
やきう
「しかも現金で払えへん場合、土地売るしかないねん。そしたら田畑が荒れて、外国勢に買われて、日本終わるやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに不動産の強制売却は深刻な問題でやんす。住んでる家を手放さなきゃいけないケースもあるでやんすからね。」
でぇじょうぶ博士
「一番の相続税対策は『死ぬまでに使い切る』ことでやんす。溜め込まずに経済を回すでやんすよ。」
やきう
「でも日本、将来不安すぎて使えへんやろ。年金も怪しいし、医療費も上がるし。」
ずん
「つまり『使え』と言われても使えない社会構造が問題ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。相続税を批判する前に、老後の安心を担保する社会制度の整備が必要でやんすね。」
やきう
「結局、『親の金は親が使い切れ』『子供は自分で稼げ』ってことか。ワイ、もう親に遺産いらんから旅行行けって言うわ。」
ずん
「でもそれだと観光業は潤うけど、ボクみたいな引きこもりには何の恩恵もないのだ。やっぱり相続税廃止してボクに配るべきなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ちなみに相続税がなかった時代、つまりフランス革命前は貴族だけが富を独占してたでやんす。庶民は一生貧乏でやんした。」
ずん
「それはそれで嫌なのだ...。じゃあ結局、相続税は必要悪ってこと?」
でぇじょうぶ博士
「必要悪というより、不完全ながらも格差を抑える装置でやんすね。完璧じゃないけど、ないよりマシでやんす。」
やきう
「せめて住んでる家くらいは税額下げてほしいわ。売ったら住む場所なくなるやんけ。」
ずん
「それもそうなのだ。でも結局、税金取られるのは嫌なのだ。ボク、やっぱり金持ちにならない方が得な気がしてきたのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、君はそもそも金持ちになる努力をしてないでやんす。」
ずん
「努力しないのも一つの相続税対策なのだ!天才的なのだ!」