ずん
「マラサダ!?それってドーナツのパクリなのだ!どうせまたインスタ映え狙いの流行り物なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす!マラサダはポルトガル発祥の由緒正しき揚げパンで、ハワイに渡って独自進化したスイーツでやんす。ドーナツみたいに穴は開いてないでやんすよ。」
やきう
「はぁ?年間流通額2倍ってお前、どうせステマやろ。楽天がまた数字盛ってんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、ファミマで初週50万個も売れてる事実は無視できないでやんす。しかも催事では2時間待ちでやんすよ。これは本物の人気でやんす。」
ずん
「2時間も並ぶとか、日本人ってホント行列好きなのだ。ボクなら5分で諦めるのだ。」
やきう
「ワイもや。つーか専門店が1年で6店舗って、明らかにバブルやん。タピオカの二の舞確定やで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、確かにスイーツブームには波があるでやんす。でも、マラサダの特徴は『揚げたて』という体験価値でやんす。これは冷凍流通が難しいから、逆に専門店の強みになるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「偽物ではないでやんすが、本場の揚げたてとは別物でやんすね。まるで缶コーヒーと喫茶店のコーヒーくらい差があるでやんす。」
やきう
「結局、金持ちは専門店で揚げたて食って、貧乏人はコンビニで我慢しろってことやな。格差社会ここに極まれりや。」
ずん
「むむむ!それは許せないのだ!ボクも専門店で食べたいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「でも2時間並ぶんでやんすよ?ずんの集中力じゃ30分で限界でやんすよね。」
やきう
「しかもな、揚げ物やから健康にも悪いで。どうせ砂糖まみれなんやろ?糖尿病まっしぐらやん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。マラサダは高カロリー・高糖質の悪魔のスイーツでやんす。でも、それがいいんでやんすよ。人間は合理性だけで生きてないでやんす。」
ずん
「じゃあボクが太ってるのも、人間らしさの証明なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。ずんの場合は単なる自堕落でやんす。」
やきう
「博士、辛辣で草。まぁワイから見たら、マラサダもドーナツも揚げパンも全部同じや。油で揚げた小麦粉に砂糖かけただけやん。」
でぇじょうぶ博士
「そういう身も蓋もない言い方をすれば、すべての料理は『加熱した食材』になるでやんす。大事なのは、そこに込められた文化と体験でやんすよ。」
ずん
「文化とか体験とか難しいこと言うけど、要するに美味しければいいのだ!ボク今すぐ食べたいのだ!」
やきう
「お前、さっき5分で諦めるって言うてたやん。どないやねん。」
でぇじょうぶ博士
「ちなみにマラサダの語源は『mal-assada』で、『よく焼けていない』という意味でやんす。もともとはカーニバル前に余った食材を使い切るために作られた庶民の知恵でやんす。」
ずん
「へー!じゃあ、もともと貧乏人の食べ物だったのが、今は高級スイーツぶってるのだ?なんか腹立つのだ!」
やきう
「それな。どうせ専門店は1個500円とかボッタクリ価格つけとるんやろ。原価50円もないやろに。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、原価率で言えばその通りでやんすが、専門店は場所代、人件費、それに『揚げたて』という付加価値込みでやんす。経済を回すためには必要なマージンでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクが家で作ればタダなのだ!天才なのだ!」
やきう
「お前、料理できるんか?この前カップ麺すら失敗しとったやんけ。」
ずん
「む、むぅ...(図星)...でも、でも!レシピ見ればできるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ理論的には可能でやんすが、揚げ物は温度管理が命でやんす。ずんの雑な性格じゃ、生焼けか焦げるかの二択でやんすね。」
やきう
「つーか、そもそもマラサダってなんでハワイで流行ったんや?ハワイ関係ないポルトガルのお菓子やろ?」
でぇじょうぶ博士
「いい質問でやんす!19世紀にポルトガルからハワイへ移民が渡った際に伝わったでやんす。サトウキビ農園で働く移民たちの故郷の味が、ハワイの定番になったんでやんすよ。」
ずん
「なるほど!じゃあ今の日本のブームも、ハワイ旅行できない人たちが代わりに食べてるってことなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その分析は的を射てるでやんす!コロナ後の渡航制限や円安で、ハワイが遠のいた日本人にとって、マラサダは『プチハワイ体験』になってるでやんすね。」
やきう
「要するに貧乏人の気休めってことやん。ワイはリアルハワイ行くわ。お前ら頑張ってコンビニで我慢しとけや。」
ずん
「むきー!やきう許せないのだ!でもボクもハワイ行ったことないのだ...悔しいのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。マラサダブームは悪いことばかりじゃないでやんすよ。専門店が増えれば雇用も生まれるし、新しい食文化が根付く可能性もあるでやんす。」
やきう
「どうせ2年後には廃れて、店も潰れまくっとるわ。そんで『マラサダ専門店、閉店ラッシュの理由』とかいう記事が出るんや。」
ずん
「じゃあ今のうちに食べておかないと損なのだ!ボク、明日専門店行くのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...明日は定休日でやんすよ。」
ずん
「なにおぅ!?じゃあコンビニで我慢するのだ...ボクの2時間どこ行ったのだ...あ、まだ並んでなかったのだ!」