ずん
「グルメ漫画で何の情報もないって、逆に才能なのだ!ボクでも描けそうなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。何も書かないことを完璧に表現するのは、実は最高難度の技術でやんす。まるで真空を作り出すような芸術でやんすよ。」
やきう
「ワイもグルメ記事書いたことあるで。『美味かった』の一言で済ませたら編集長にブチ切れられたわ。」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。でもこの『無知のグルメ』は違うでやんす。徹底的に何も伝えないことで、逆説的に現代のグルメ漫画の過剰な情報量を皮肉ってるでやんす。」
ずん
「えー、でも『たぶん中華屋』って、そこも分かってないのはヤバすぎなのだ!」
やきう
「それな。店の種類すら把握してへんとか、もはや認知症やろ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、むしろこれは究極のミニマリズムでやんす。情報断捨離の極地でやんすね。現代人は情報過多で疲弊してるでやんすから。」
ずん
「でも『あおしょう』って呼び方は流石に笑ったのだ。青椒肉絲をそう略すセンス、狂ってるのだ。」
やきう
「マクドをマクって略すようなもんやな。いや、それ以下か。」
でぇじょうぶ博士
「しかも味の描写が『心地のいい満足感』だけでやんす。これは禅問答レベルでやんすよ。何も語らず、されど全てを語る...まさに『空』の境地でやんす。」
ずん
「結局水が一番美味しかったって落ちも最高なのだ。料理の評価どこいったのだ!」
やきう
「てか、おまえ水道水でも同じこと言いそうやな。」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、読者が『ツッコミどころ満載なのにツッコミ不在』という点を評価してることでやんす。これは現代のお笑い文化における大きな転換点でやんすね。」
ずん
「つまり、ボケだけでツッコミがいらない時代が来たってことなのだ?」
やきう
「そんなわけあるかい。お前みたいなボケだらけの世界、地獄やろ。」
でぇじょうぶ博士
「いえいえ、これは情報消費社会への痛烈な風刺でやんす。『孤独のグルメ』が情報過多の極致なら、『無知のグルメ』は情報ゼロの極致でやんす。」
ずん
「じゃあこれからのグルメ漫画は、どんどん情報量減っていくのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。究極的には白紙のページに『うまい』とだけ書かれた漫画が登場するかもしれないでやんす。それが令和の芸術でやんす。」
やきう
「それもう漫画ちゃうやん。ただの落書きや。」
ずん
「でも考えてみれば、ボクも食レポ苦手なのだ。『美味しい』以外の語彙が出てこないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは語彙力の問題でやんす。この漫画の主人公は意図的に無知を装ってるでやんすが、ずんは本当に無知でやんすからね。」
ずん
「ひどいのだ!でもこの漫画、SNSでバズったってことは、みんな共感してるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。実はみんな、グルメ漫画の過剰な薀蓄に疲れてたんでやんす。『肉の繊維が〜』『旨味成分が〜』って、もうお腹いっぱいでやんすよ。」
やきう
「確かに。ワイも食通ぶってるやつ見ると、『黙って食えや』って思うわ。」
ずん
「じゃあこれからは、何も考えずに食べるのが正義なのだ!ボクの時代が来たのだ!」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、それは違うでやんす。この漫画が面白いのは、『無知であることを自覚している』からでやんす。ずんは無知を自覚してないでやんすからね。」
ずん
「むぅ...じゃあボクも『たぶん会社』って言いながら出勤すれば、芸術になるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはただの社会不適合者でやんす。」
ずん
「うるさいのだ!でも正直、この漫画の主人公、ボクより幸せそうなのが悔しいのだ。何も知らない方が幸せなのかもしれないのだ...」