ずん
「妻がメルカリで数百円のために必死こいて梱包してるの見ると、時給マイナスじゃねって思うのだ。」
やきう
「ワイもそう思うわ。時間の無駄やろ。その時間で副業した方がマシやで。」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす。それは経済学脳に毒された典型的な思考でやんす。人間の行動原理は金銭的利益だけじゃないでやんすよ。」
ずん
「え?じゃあ何が目的なのだ?損してるじゃないか。」
やきう
「お店屋さんごっこやって。大の大人がメッセージカード書いて喜んどるんや。アホちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「むしろ、その『お店屋さんごっこ』こそが本質でやんす。可愛い梱包材を選び、メッセージカードを書き、相手から感謝される。これは承認欲求と創造性の発露でやんす。」
かっぱ
「せやな。昔のおばちゃんがスーパーハシゴして10円安い大根買いに行くのと一緒やろ。あれも経済合理性ないけど、やめへんかったやん。」
ずん
「でも、捨てればタダじゃないのだ?なんでわざわざ手間かけるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。ゴミ捨てにも有料袋代がかかる地域があるでやんす。それに『捨てる罪悪感』という心理コストもあるでやんす。数百円もらえて不用品が誰かの役に立つなら、精神衛生上プラスでやんす。」
やきう
「でもな、ブックオフ持ってったら2時間待って200円以下やったって話あるやん。それ完全に時給マイナスやろ。」
かっぱ
「それはブックオフが悪いんや。あいつら足元見過ぎやねん。」
ずん
「じゃあ結局、メルカリやってる人ってバカってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす!むしろ、すべてを金銭換算しようとする思考の方が貧しいでやんす。趣味でお金払うのが普通なのに、趣味でお金が入るなら最高じゃないでやんすか。」
やきう
「ワイ、ソシャゲに月5万課金しとるけど、それは別やろ。」
かっぱ
「いや、お前のそれこそ一番アホやろ。データに5万て。」
ずん
「あー、つまりメルカリは『金儲け』じゃなくて『人との繋がり』が目的なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。メッセージのやり取り、梱包の工夫、売れた喜び。これらは人間の社会性欲求を満たすでやんす。むしろSNSに近いでやんすね。」
やきう
「SNSか...確かにワイも誰も見てへんツイートに1時間かけとるわ。」
ずん
「でもさ、妻が梱包してる時間、夫は何してるのだ?文句言う暇あったら手伝えばいいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭いでやんす、ずん!おそらく投稿者は妻が楽しそうにしてるのが気に入らないだけでやんす。」
やきう
「それな。嫁が夢中になっとるもんに水差すの、男の悪い癖やで。」
かっぱ
「ほんまやな。自分はソシャゲで時間溶かしてるくせに。」
ずん
「つまり、この問題の本質は『経済合理性』じゃなくて『妻の趣味を理解できない夫』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「完璧でやんす。しかも『割に合わない』と計算してる時点で、夫も相当な時間を無駄にしてるでやんすね。」
ずん
「よし、ボクも今度からメルカリで1円のものを大量出品して、経済合理性おじさんたちを発狂させるのだ!送料1000円で!」