ずん
「ねえねえ、Xのポストがついに著作物になったらしいのだ!ボクの『今日のランチうまいのだ』も保護されるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おいおい、ずん。そんな単純な話じゃないでやんす。著作物として認められるには『創作性』が必要でやんす。ただの日常報告は著作物とは認められないでやんすよ。」
やきう
「ワイのバズったツイートパクられまくりやったんやけど、これで訴えられるんか?」
でぇじょうぶ博士
「理論上は可能でやんすが、この判決で注目すべきは『約200万円請求して認められたのが約40万円』という点でやんす。つまり、訴訟費用を考えると割に合わないケースが多いでやんすね。」
ずん
「えー、じゃあ結局泣き寝入りってことなのだ?法律って意味ないのだ!」
やきう
「せやな。イキって訴えても弁護士費用で赤字やんけ。これじゃパクられ放題やで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは早計でやんす。この判決の真の意義は『SNS投稿も著作物として保護される』という法的前例を作ったことでやんす。今後の集団訴訟や、プラットフォーム側の対応変化が期待できるでやんすよ。」
ずん
「でもさ、スクショして転載するだけで40万円取られるって、SNSやりづらくなるのだ。リツイートもダメなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いい質問でやんす!公式のリツイート機能は『引用』として認められる可能性が高いでやんす。問題なのは『スクリーンショットでの無断転載』でやんすね。これは元の投稿との繋がりを切断する行為でやんす。」
やきう
「ほな、ワイがよくやる『他人の面白ツイートをスクショしてインスタのストーリーに上げる』のもアウトってことか?」
でぇじょうぶ博士
「完全にアウトでやんす。それはまるで他人の家から家具を持ち出して自分の家に飾るようなもんでやんすよ。」
ずん
「じゃあボク、今まで散々やってきたのだ...逮捕されちゃうのだ?」
やきう
「ビビりすぎやろ。訴訟起こされるまで問題ないんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「それは危険な考え方でやんす。今回の判決で『発信者情報開示請求』のハードルが下がる可能性があるでやんす。つまり、匿名だと思ってやりたい放題だったユーザーも、簡単に特定される時代が来るでやんすよ。」
ずん
「うわー、ネットの自由が終わったのだ!もう何も投稿できないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「大げさでやんすよ、ずん。むしろクリエイターにとっては朗報でやんす。今まで『バズったツイートをパクってマネタイズする』というビジネスモデルが横行してたでやんすからね。」
やきう
「せやけど、『創作性』の判断基準が曖昧すぎるやろ。140字(現在280字)のツイートで創作性って何やねん。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。今回の判決では具体的な基準が示されてないでやんすからね。おそらく今後、『文章の独自性』『表現の工夫』『思想の独創性』などが争点になるでやんす。川柳や俳句みたいに、短い文章でも芸術性が認められるかどうかでやんすね。」
ずん
「ということは、ボクの『腹減ったのだ』は著作物じゃないけど、『空腹という名の暴君が、ボクの胃袋という王国を蹂躙しているのだ』なら著作物になるってことなのだ?」
やきう
「そんなキモい文章書くヤツおらんやろ...」
でぇじょうぶ博士
「まあ、理論上はそういうことになるでやんす。ただし、表現が凝ってればいいってもんでもないでやんす。あくまで『思想又は感情を創作的に表現したもの』が著作物の定義でやんすからね。」
ずん
「難しすぎるのだ!もうXやめて壁に向かって独り言言うことにするのだ!」
やきう
「それ既にやっとるやろ、お前の人生そのものやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、そこまで言わなくても...。ただ、今回の判決で一番影響を受けるのは『まとめサイト』や『キュレーションメディア』でやんすね。彼らのビジネスモデルは完全に崩壊する可能性があるでやんす。」
ずん
「あー、あの『【悲報】〇〇さん、やらかすwww』みたいなサイトなのだ?あれ嫌いなのだ。」
やきう
「ワイは好きやけどな。暇つぶしに最高やし。」
でぇじょうぶ博士
「好き嫌いはともかく、彼らは今後、いちいち元投稿者に許可を取るか、訴訟リスクを背負うことになるでやんす。まるで地雷原を歩くようなもんでやんすね。」
ずん
「でもさ、今まで誰も気にしてなかったことを急に『違法です』って言われても困るのだ。ネットの文化を理解してない裁判官が勝手に決めたんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんすが、それは違うでやんす。著作権法は昔からあるでやんす。ただ、SNSという新しい媒体に適用されるかが曖昧だっただけでやんす。今回はその解釈を明確にしたに過ぎないでやんすよ。」
やきう
「ほな、YouTubeの『切り抜き動画』とかもヤバいんちゃうか?あれも無断転載やろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!今後は動画の切り抜きも同様の扱いを受ける可能性が高いでやんす。エンタメ業界全体が震撼する判決と言えるでやんすね。」
ずん
「うわー、インターネットがどんどん窮屈になっていくのだ。昔はもっと自由だったのだ...」
やきう
「老害かよ。『昔はよかった』とか言い出したら終わりやで。」
でぇじょうぶ博士
「でも、ずん君の気持ちもわかるでやんす。インターネットの『自由な文化』と『法的権利保護』のバランスは難しい問題でやんす。今回の判決は後者に大きく振れたと言えるでやんすね。」
ずん
「じゃあ結局、ボクたちはどうすればいいのだ?もう何も投稿できないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。①自分で創作したものを投稿する、②他人の投稿を紹介するときは公式機能を使う、③引用する場合は出典を明記する。これだけでやんす。」
やきう
「当たり前のことやんけ。それができへんヤツが騒いどるだけやろ。」
ずん
「むむむ...確かにそうなのだ。でも40万円の賠償って、結局は『高い授業料』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むしろ安いとも言えるでやんす。著作権侵害は親告罪でやんすが、悪質な場合は刑事罰もあり得るでやんす。10年以下の懲役または1000万円以下の罰金でやんすよ。」
やきう
「ファーwww そんなんなるんか。ワイ、もう何も転載できひんやんけ。」
ずん
「てか、この判決で一番得したのって弁護士じゃないのだ?訴訟ビジネスの新しいネタができたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「皮肉でやんすが、半分当たってるでやんす。今後『SNS著作権トロール』みたいな存在が出てくる可能性もあるでやんすね。わざと訴訟を起こして和解金を稼ぐような輩でやんす。」
やきう
「クソみたいな世の中やな。真面目にやっとるヤツが損する社会やんけ。」
ずん
「ボク、もうネット辞めて仙人になるのだ。山奥で木の実だけ食べて生きるのだ!」
やきう
「お前、WiFi無かったら3時間で下山してくるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、そう悲観することもないでやんす。この判決は『創作者の権利を守る』という点では前進でやんす。今まで泣き寝入りしてたクリエイターが報われる時代が来たとも言えるでやんすよ。」
ずん
「でもさ、結局ボクみたいな一般人には関係ないのだ。バズるような面白いこと呟けないし、パクられる心配もないのだ...むしろボクのツイートこそ誰かパクってほしいのだ!!」