ずん
「えー、レンガ工場で障害者を強制労働させるって、これ現代の話なのだ!?21世紀じゃないのだ!?」
やきう
「ワイらが寝てる間に、中世にタイムスリップでもしたんか?」
でぇじょうぶ博士
「残念ながらこれは紛れもない現代の話でやんす。知的障害者という最も弱い立場の人々を狙った、計画的な搾取システムでやんすね。被害申告が困難な人々を選んで支配するという、極めて悪質な手口でやんす。」
かっぱ
「病状悪化したら高速道路に捨てるとか、人間のやることちゃうわ。ワイでもそんなことせえへんで。」
ずん
「でも一部の工場関係者が捕まったんでしょ?解決したってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。中国メディア自身が『氷山の一角』と表現してるでやんす。つまり、表に出てきたのはほんの一部で、水面下にはもっと大量の同様のケースが存在する可能性が高いでやんす。」
やきう
「てか『徹底調査を求めている』って、求めてるだけかい。中国政府が本気で調査する気あんのか怪しいもんやで。」
かっぱ
「まあ、政府に都合の悪いことは隠すのが得意やからなぁ。ほんまに全部明らかになるんかいな。」
でぇじょうぶ博士
「構造的な問題でやんすね。レンガ工場という低賃金労働の現場で、さらにコストを削減するために障害者を『タダ働き』させていたわけでやんす。経済合理性だけを追求した結果、人権という概念が完全に消失してるでやんす。」
ずん
「でもさ、なんで障害者を選んだのだ?普通の労働者じゃダメだったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それがまさに悪質なポイントでやんす。知的障害者は①逃げにくい②訴えにくい③家族が気づきにくい、という三拍子揃った『理想的な奴隷』だったわけでやんす。完全に計算された犯罪でやんすよ。」
やきう
「ワイ、レンガなんて見るたびにこの話思い出しそうで嫌やわ。家建てられへんやんけ。」
ずん
「じゃあボクたちに何ができるのだ?遠い中国の話だし関係ないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「関係ないわけないでやんす。グローバル経済の中で、我々が使ってる商品の一部は、こういった搾取労働によって作られている可能性があるでやんす。知らないふりをするのは、間接的な加担と同じでやんすよ。」
かっぱ
「せやな。サプライチェーンってやつや。きれいな顔して売られてる商品の裏で、こんなことが起きとるかもしれへんのやで。」
やきう
「でも正直、一消費者がそこまで気にしてたら何も買えへんやろ。スマホもパソコンも服も全部アウトやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「確かにそうでやんす。しかし、せめて『知る』ことは大切でやんす。無知は悪を助長するでやんすからね。消費者が声を上げれば、企業も変わらざるを得ないでやんす。」
ずん
「むぅ...でも中国政府が本気で取り締まらないと、結局変わらないんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。でも中国には『面子』という文化があるでやんす。国際的な批判が高まれば、メンツのために動く可能性もあるでやんす。外圧が内部改革のきっかけになることもあるんでやんすよ。」
かっぱ
「要するに、世界中で騒がなあかんってことやな。静かにしとったら何も変わらへんわ。」
やきう
「けど、人権問題で中国批判したら、また『内政干渉だ!』って怒られるんちゃうん?」
でぇじょうぶ博士
「そこがジレンマでやんすね。でも人権というのは普遍的な価値でやんす。『国内問題だから黙ってろ』で済む話じゃないでやんす。ナチスのホロコーストを『ドイツの国内問題』として見過ごせなかったのと同じでやんすよ。」
ずん
「なんか重い話になってきたのだ...ボク、もう寝たいのだ...」
やきう
「まあ、ずんが現実見たら現実の方が逃げ出すやろけどな。」
でぇじょうぶ博士
「とにかく、この問題は遠い国の出来事ではなく、グローバル経済につながる我々全員の問題でやんす。一人ひとりが関心を持ち続けることが、長期的には大きな変化を生むでやんすよ。」
ずん
「わかったのだ!じゃあボク、明日からレンガ使わないことにするのだ!これで解決なのだ!」
かっぱ
「...お前、普段からレンガなんて使ってへんやろ。」
ずん
「...ハッ!確かにそうだったのだ!じゃあボクはもう十分社会貢献してるってことなのだ!やったー!」