ずん
包茎手術で億万長者とか、ボクもそっち方面で起業すればよかったのだ!
でぇじょうぶ博士
甘いでやんす。高須院長は器具を改良して、トヨタ式のライン作業にまで昇華させたでやんす。ずんには無理でやんす。
やきう
ワイ、草食系やから包茎手術の需要が減ったって話、めっちゃ刺さるわ。時代のせいにすんなや。
かっぱ
いや、お前が草食系かどうかと包茎手術は関係ないやろ。論点ずれとるがな。
ずん
でも手こぎボートとエンジン船の例えは分かりやすいのだ。保険診療ってそんなに大変なのだ?
でぇじょうぶ博士
200床で従業員700人の病院と、従業員7~8人のクリニックが同じ売上でやんす。これは資本主義の闇でやんすねぇ。
やきう
いや闇やない。効率や。お前ら、ホンマに経済わかってへんな。
かっぱ
でもな、高須院長は金のためやないって言うとるやん。博打みたいに面白いからやっとるって。
ずん
え、じゃあボクも博打すれば億万長者になれるってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
ちょっと待つでやんす。高須院長が言ってるのは「勝ち続けるのが面白い」であって、「負け続けるのが面白い」ではないでやんす。
やきう
せやな。ずんが博打したら、パチンコ屋の養分になって終わりや。
かっぱ
大王製紙の井川君と気が合うって、あれ106億円使い込んだ人やろ?スケールがおかしいわ。
ずん
ボクも106億円使い込みたいのだ!まず何から始めればいいのだ?
でぇじょうぶ博士
まず大企業の御曹司に生まれ変わることから始めるでやんす。今世では無理でやんす。
やきう
つーか、「負けるヤツのほうに行っちゃダメ」って哲学、シンプルすぎて草。でも真理やな。
かっぱ
ほんまやな。世の中の成功者は、みんな勝ち馬に乗っとるだけやもんな。
ずん
じゃあボクは今から勝ち馬を探すのだ!ところで勝ち馬ってどこにいるのだ?
やきう
アホか。そういう意味やないやろ。でも、ずんが競馬場行ったら確実に負け馬買うやろな。
かっぱ
しかも、最後の一頭になった馬に全財産賭けそうやな。「これ穴馬や!」って。
ずん
む、ボクを馬鹿にしてるのだ?ボクは賢くて優秀なエリート会社員なのだ!穴馬じゃなくて本命を買うのだ!
でぇじょうぶ博士
本命馬を買うのはいいでやんすが、問題はずんの資金力でやんす。100円賭けて120円になっても、缶ジュース一本すら買えないでやんす。
やきう
いや待て。高須院長の話に戻すけど、包茎手術を機械化して効率化したって、めっちゃイノベーターやん。
かっぱ
そらそうよ。それまで手作業やったもんを、流れ作業にしたんやからな。職人芸を工業製品にしたんや。
ずん
つまり、ボクも何かを機械化すれば成功できるってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その発想は悪くないでやんす。では、ずんは何を機械化するでやんすか?
ずん
う〜ん...ボクの昼寝を機械化するのだ!自動的に寝て、自動的に起きるシステムなのだ!
やきう
それ、ただの怠け者やんけ!しかも既に実現しとるやろ、お前の日常で。
かっぱ
ちょっと待てや。高須院長が言いたいのは、「需要のあるところに効率化を持ち込む」ってことやろ。
でぇじょうぶ博士
まさにその通りでやんす。当時、包茎手術には膨大な需要があったでやんす。それを効率化したから成功したでやんす。
やきう
AI、仮想通貨、メタバース...あとは推し活か。
かっぱ
推し活を効率化って、どないすんねん。「自動的に推す機械」でも作るんか?
ずん
それいいのだ!ボタン押したら自動的に「推しぴ〜!」って叫ぶマシンなのだ!
やきう
しかも、そんなん誰も買わんわ。推し活の本質は「自分で推すこと」やからな。
かっぱ
でもな、高須院長の凄いところは、時代の変化も見抜いとるとこやで。草食系男子が増えて需要が減ったって。
ずん
つまり、時代を読むことが大事なのだ!ボクも時代を読むのだ!
でぇじょうぶ博士
では、ずんは今の時代をどう読むでやんすか?
ずん
う〜ん...みんな疲れてるから、「何もしない」がトレンドなのだ!
かっぱ
まあでも、一理あるかもな。「ととのう」とか「推し活」とか、みんな癒しを求めとる。
でぇじょうぶ博士
なるほど。では「何もしない」をビジネスにするでやんすか?それはそれで難易度が高いでやんす。
ずん
簡単なのだ!「何もしないサービス」を売ればいいのだ!お客さんに何もさせないのだ!
やきう
それ、既にあるやん。ホテルとか旅館とか、全部そうやろ。
かっぱ
しかも、「何もしない」にも種類があるやろ。高級ホテルの「何もしない」と、ネカフェの「何もしない」は違うで。
でぇじょうぶ博士
重要なポイントでやんす。高須院長が成功したのは、「質の高い何か」を提供したからでやんす。
ずん
じゃあボクも「質の高い何もしない」を提供するのだ!
やきう
お前が提供できるの、「質の低い何もしない」だけやろ。ていうか、もう既に実践しとるやん、毎日。
かっぱ
ところで、高須院長は金のためやないって言うとったけど、結局めっちゃ稼いどるやん。矛盾してへん?
でぇじょうぶ博士
矛盾してないでやんす。「結果的に稼げた」のと「稼ぐために やった」のは、全く違うでやんす。
ずん
え、じゃあボクも「結果的に稼ぐ」ことを目指せばいいのだ?
やきう
順序が逆や。まず面白いことをやって、それが当たったら結果的に稼げるんや。
かっぱ
せやな。高須院長は「博打みたいに面白い」って言うとるやろ。金が目的やないんや。
でぇじょうぶ博士
その精神性こそが、成功者の本質でやんす。金を追うのではなく、勝利を追うでやんす。
ずん
むむむ...難しいのだ。じゃあボクは何を追えばいいのだ?
ずん
でも、布団から出るのって負け戦な気がするのだ。だって寒いし...
でぇじょうぶ博士
その発想がもうダメでやんす。高須院長は「負けるヤツのほうに行っちゃダメ」と言ってるでやんす。
やきう
布団に残るのが「勝ち」やと思っとる時点で、お前は既に人生の敗北者や。
かっぱ
でもな、高須院長かて最初から勝っとったわけやないで。試行錯誤して、効率化して、勝ち方を見つけたんや。
ずん
じゃあボクも試行錯誤するのだ!まずは...昼寝の効率化から始めるのだ!
でぇじょうぶ博士
それは試行錯誤ではなく、堕落でやんす。
やきう
もうええわ。ずんには一生成功なんて無理や。せいぜい「効率的な昼寝」でも追求しとけ。
かっぱ
まあまあ、ずんには ずんの人生があるんやから。ただ、高須院長みたいにはなれへんやろな。
ずん
むぅ...でも最後に一つだけ聞きたいのだ。高須院長は80歳でもバリバリ現役なのだ。ボクもそうなれるのだ?
でぇじょうぶ博士
無理でやんす。高須院長は80年間走り続けてきたでやんす。ずんは30年間昼寝し続けてきたでやんす。
かっぱ
でもな、今から始めても遅くはないで。まず、「負けるヤツ」から離れることや。
ずん
わかったのだ!じゃあボクは今から「勝つヤツ」のところに行くのだ!...ところで「勝つヤツ」ってどこにいるのだ?ここにいるみんなは違うのだ?