ずん
配達ゲーなのに哲学語りだしてて草なのだ。ボク、荷物運びたいだけなのに実存の話されても困るのだ!
でぇじょうぶ博士
それが作品の本質でやんす。ゲームの「お約束」に理由をつけるという、メタ構造の魔術でやんすよ。
やきう
はぁ?猫が配達して犬がコーヒー淹れるのに理由が要るんか?ワイ、いらすと屋の二頭身に設定求めたことないで。
でぇじょうぶ博士
そこがこの作品の革新性でやんす。「ビデオゲームだから」で済ませていた捨象に、世界内で答えを与えているでやんす。
かっぱ
なんや、マリオのジャンプ力に理由つけるようなもんか。そんなん野暮やろ。
ずん
でもボク気になるのだ。なんで店員の猫、全部の店に同時にいるのだ?分身の術なのだ?
でぇじょうぶ博士
その疑問こそが作品の核心でやんす。プレイすれば「なぜこうなっているのか」が明らかになるでやんす。
やきう
で、結局セブって誰やねん。前任の配達員がおらんくなって、そっくりな猫が来るって、ホラーやんけ。
かっぱ
イージー社のコングロマリットが怪しいな。村を衰退させた企業が全店舗牛耳ってるって、ディストピアやん。
でぇじょうぶ博士
まさに「捨象」の物語化でやんす。ゲームシステムの都合が、作中の企業支配と重なる構造でやんすね。
ずん
むむむ…つまりボクらがゲームで「そういうもの」って流してることに、裏設定があるってことなのだ?
やきう
リスポンするのも、店員が複製されてんのも、全部イージー社の仕業ってオチやろ。ワイにはお見通しや。
かっぱ
待てや。「諦める」が「明らめる」で、天国は全てが明らかって…死んだ配達員の話なんちゃうか?
でぇじょうぶ博士
…その推理は鋭いでやんす。最低賃金以下で働かされ、雪に閉ざされた世界。これは煉獄かもしれないでやんす。
ずん
えぇ…ボク、ブラック企業で過労死した猫の話遊ばされてたのだ?
やきう
草。イージーデリバリーちゃうやん。ハードすぎる労働環境デリバリーやんけ。詐欺や。
かっぱ
でも記事は「天国みたいに明らか」言うてるで。地獄やのうて天国の可能性もあるんちゃう?
でぇじょうぶ博士
おいらが言いたいのは、ゲームの「リアリティは作品の数だけある」という部分でやんす。現実との対応より、作品内の整合性が大事でやんす。
ずん
じゃあこのゲーム、哲学の勉強になるのだ?「捨象」とか「抽象」とか難しい話ばっかりなのだ。
やきう
なるかボケ。お前、テトリスやって「なんでブロック消えるんや」とか考えたことあるんか?ないやろ。
かっぱ
でも実際、ゲームの「お約束」に理由つけるんは面白いアプローチやな。メタフィクションとして見れば新鮮や。
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。ユールの『ハーフリアル』を引用してる時点で、作者は理論武装してるでやんすよ。
ずん
ボクは単純に、雪道を軽トラで走りたいだけなのだ。哲学は大学の講義で十分なのだ!
かっぱ
まぁ待てや。記事読む限り、哲学云々抜きにしても、雰囲気ゲーとして完成度高そうやで。ローポリの雪景色ええやん。
でぇじょうぶ博士
初代プレステ風のグラフィックに、ラジオから流れるかすれた音楽。ノスタルジアと孤独感の演出は見事でやんす。
ずん
あー、それボクわかるのだ。なんもない田舎道を一人で運転してると、世界に自分しかいない気がするのだ。
やきう
お前、免許持ってるんか?また嘘やろ。チャリンコで語るなや。
かっぱ
でも実際、配達ゲーって地味に中毒性あるからな。『デス・ストランディング』みたいなもんやろ?
でぇじょうぶ博士
小島監督の作品とは方向性が違うでやんす。あちらは壮大、こちらは内省的でやんすね。
ずん
じゃあこのゲーム、結局誰向けなのだ?哲学好き?配達好き?それとも猫好きなのだ?
やきう
全部やろ。ニッチすぎて草。Steam で1500円なら、セールで500円になるまで待つわ。
かっぱ
せやな。でも「他者の実在への疑念」とか語り出すライターが書いた記事やから、本編も相当エモいんやろな。
でぇじょうぶ博士
記事の導入からして文学的でやんす。霧の交差点で感じた孤独が、ゲーム体験と共鳴する構成でやんす。
ずん
ボクも霧の日に一人でいると、人類滅亡したかもって思うのだ。でもコンビニ行ったら店員いるから安心するのだ。
やきう
お前の哲学、浅すぎやろ…コンビニ店員で実存確認すな。
かっぱ
でもな、この記事で一番気になるんは「配達される物」が何かってことや。それも伏線なんやろ?
でぇじょうぶ博士
おそらく、配達物の内容も作品のテーマに直結してるでやんす。すべてが問いへの答えと書いてあるでやんすから。
ずん
もしかして、空っぽの箱とか配達させられるオチなのだ?虚無すぎるのだ!
やきう
それはそれで哲学的でええやん。「労働の意味」とか問うてくるんやろ。ワイには無理や。
かっぱ
ダムのコントロールセンターに潜入する展開もあるみたいやし、ストーリーはちゃんとあるんやな。
でぇじょうぶ博士
イージー社の陰謀を暴く展開でやんすね。企業支配と個人の自由というテーマも絡んでくるでやんす。
ずん
じゃあ結局、ボクらは搾取される労働者の物語を追体験するのだ?つらすぎるのだ!
やきう
現実で十分味わっとるわ、そんなもん。ゲームくらい気楽にやらせろや。
かっぱ
でもな、「明らめる」って言葉の解釈はええと思うで。諦めることが、実は真実を見ることやって発想は好きや。
でぇじょうぶ博士
仏教的な悟りにも通じる概念でやんすね。西田幾多郎を引用してるあたり、作者の教養が伺えるでやんす。
ずん
ボク、もう頭パンクしそうなのだ。配達ゲーでこんなに考えさせられるとは思わなかったのだ!
やきう
お前、まだプレイしてへんやろ。記事読んだだけで疲れるなや。脳みそ使ってへんくせに。
かっぱ
まぁでも、こういう一見地味なゲームが、実は深いテーマ持ってるパターンは増えてるな。インディーズの強みや。
でぇじょうぶ博士
大作にはできない実験的な試みでやんす。捨象という概念をゲームデザインに組み込むのは野心的でやんすよ。
ずん
でもさ、結局ボクが知りたいのは「面白いのか?」ってことなのだ。哲学はどうでもいいのだ!
やきう
お前、さっきから哲学どうでもいい言い過ぎやろ。じゃあなんでこの記事読んどるねん。
かっぱ
面白さは人それぞれやろな。雰囲気ゲー好きにはハマるけど、アクション求める人には向かんやろ。
でぇじょうぶ博士
ゲームプレイ自体は「とても単純」と書いてあるでやんす。魅力は世界観と物語の発見にあるでやんすね。
ずん
つまり、考えるのが好きな人向けなのだ。ボクみたいに脳みそ空っぽの人間には向いてないのだ!
やきう
自覚あるんかい。でもな、たまにはこういうゲームで頭使うのもええんちゃうか?脳トレや。
かっぱ
確かにな。最近のゲーム、派手な演出ばっかりで疲れるし、こういう静かな作品もアリやと思うで。
でぇじょうぶ博士
9月発売予定ということは、まだ未発売でやんすね。レビューではなくプレビュー記事でやんす。
ずん
えっ、まだ出てないのだ?じゃあこの記事書いた人、どうやってプレイしたのだ?
やきう
体験版とか先行プレイやろ。お前、ゲーム業界の仕組みも知らんのか。無知すぎて草。
かっぱ
Steamのウィッシュリストに入れとくかな。セール来たら買うわ。1500円は微妙なラインや。
でぇじょうぶ博士
インディーズゲームとしては妥当な価格設定でやんす。ボリュームにもよるでやんすが。
ずん
ボクは発売日に買うのだ!そして「これ、全然イージーじゃないのだ!」ってキレるのだ!
やきう
お前、どうせ積みゲーにするやろ。買うだけ買って放置や。いつものパターンや。
かっぱ
まぁでも、話題性はあるゲームやな。こういう記事が出るってことは、業界内で注目されとるんやろ。
でぇじょうぶ博士
電ファミニコゲーマーが取り上げるくらいでやんすから、一定の評価は得ているでやんすね。
ずん
じゃあボク、このゲームで人生について考え直すのだ!配達を通じて自分を見つめ直すのだ!
やきう
三日で飽きるに1万ペリカ賭けるわ。お前、そういうタイプやろ。
かっぱ
まぁ、とりあえず発売されてからの評判見てからでええやろ。焦って買う必要ないで。
でぇじょうぶ博士
そうでやんすね。Steam レビューや配信者の反応を見てから判断するのが賢明でやんす。
ずん
でもボク思ったのだ。もしかしてこのゲーム、現実逃避したい人に最適なのだ?雪山で配達してれば嫌なこと忘れられるのだ!
やきう
逃避先でブラック労働させられるとか、地獄の二重構造やんけ。逃避になってへんわ。
かっぱ
でもな、孤独を楽しむゲームとしては良さそうや。一人の時間を大切にできる人向けやな。
でぇじょうぶ博士
「アンニュイでメランコリックなヴァイブス」を求める層には刺さるでやんすよ。
ずん
ボクもたまにはアンニュイになりたいのだ!いつもテンション高くて疲れるのだ!
やきう
お前のテンション、ただの躁状態やろ。病院行けや。
かっぱ
しかし、猫が主人公ってのはポイント高いな。猫好きには無条件で加点や。
でぇじょうぶ博士
動物キャラクターの採用は、擬人化による共感と距離感のバランスが取れているでやんすね。
ずん
ボクも猫になって配達したいのだ!そして途中で昼寝するのだ!それが猫の本能なのだ!
やきう
ゲームにならんやろ、それ。お前、猫の習性理解しとるんか?
かっぱ
でも実際、猫視点のゲームって独特の魅力あるからな。『Stray』も話題になったし。
でぇじょうぶ博士
動物主人公は、人間社会を外部から観察する視点を提供するでやんす。批評性を持たせやすいでやんすね。
ずん
つまりボクらは猫になって、人間社会の矛盾を見つめるのだ。深いのだ...って、人間いないのだ!
やきう
そこやな。人間おらんのに人間社会批判って、どういうことやねん。設定崩壊しとるやんけ。
かっぱ
いや、だからこそやろ。人間が去った後の世界で、残されたシステムに縛られる動物たち。皮肉や。
でぇじょうぶ博士
資本主義の残滓が動物社会を支配している構図でやんすね。ポストヒューマンな世界観でやんす。
ずん
なんか急に壮大な話になってきたのだ!ボク、ただ軽トラ運転したいだけなのに!
やきう
結局お前、何がしたいねん。哲学いらん言うたり、深い話求めたり。一貫性なさすぎや。