ずん
「トー横で心中した16歳の女の子の話、これヤバすぎないのだ?父親がトー横に通って調査してるって、もう映画化できるレベルなのだ!」
やきう
「映画化?お前アホか。これは現実や。娯楽コンテンツちゃうぞ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ確かに、父親が娘の死の真相を追ってトー横に通うというのは、尋常な状況ではないでやんすね。」
かっぱ
「しかし、中1の夏休み明けから不登校って、何があったんやろな。いじめもなく、友達もおって、それでも学校行けんくなるって...。」
ずん
「起立性調節障害って言ってるけど、これって本当に体の問題だけなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「起立性調節障害は実際の病気でやんすが、背景に精神的なストレスが隠れているケースも多いでやんす。まるで氷山のように、見えている症状の下に大きな問題が潜んでいる可能性があるでやんすね。」
やきう
「親父は『夜早く寝て学校行け』言うてたらしいけど、そんなん言われてる時点で娘の心はもう聞く耳持たんかったやろな。」
かっぱ
「中3で一人暮らしって、普通やないで。よっぽど家におりたくなかったんやろな。」
ずん
「でも親族の協力で学生寮に入れたってことは、家族も本気で心配してたってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。ただ、『心配』と『理解』は別物でやんす。子どもが求めているのは往々にして後者なんでやんすが、親は前者を提供しがちでやんす。」
やきう
「で、結局トー横行って、DV彼氏と心中と。警察は殺人事件扱いって、これどういうことや?」
かっぱ
「心中って言うても、実際は殺人の可能性があるってことやろ。16歳の子がそんな判断できるわけないやん。」
ずん
「でも被害届まで出してたんでしょ?それなのに心中って、これおかしくないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「DV被害者の心理は複雑でやんす。暴力を受けながらも相手から離れられない、まるで蜘蛛の巣にかかった虫のような状態になるでやんす。これを『共依存』と呼ぶでやんすが...。」
やきう
「共依存?それってつまり、離れたくても離れられへんってことか?」
かっぱ
「しかも16歳やで。大人でも抜け出せんのに、子どもが抜け出せるわけないやん。」
ずん
「父親がトー横通って調査してるって、これって警察の仕事じゃないのだ?なんで民間人がやってるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「警察は犯罪の立証には長けているでやんすが、『なぜそうなったか』という背景を探るのは苦手でやんす。父親は娘の死の『理由』を知りたいんでやんすね。」
やきう
「理由知ったところで娘は帰ってこんけどな。それでも知りたいんやろな、親としては。」
かっぱ
「トー横の若者らと話して、何がわかるんやろな。娘の本当の気持ちなんか、もう誰にもわからんやろ。」
ずん
「でもさ、中1の夏休み明けから変わったってことは、何かあったはずなのだ。いじめがないって言ってるけど、本当になかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「『いじめがない』というのは大人の判断でやんす。子ども本人が何を『いじめ』と感じていたかは別の話でやんす。SNSでの陰口、グループからの微妙な距離感...そういうのは大人からは見えないでやんすからね。」
やきう
「SNSか。ワイらの時代にはなかったけど、今の子らは24時間繋がってるからな。逃げ場ないやろ。」
かっぱ
「学校行かんでも、スマホ見たら同級生の楽しそうな投稿ばっかりやもんな。それ見て何を思ったんやろな。」
ずん
「父親との喧嘩が増えたって書いてあるけど、これって典型的な思春期の反抗期じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「反抗期と精神的な危機は似て非なるものでやんす。反抗期は成長の証でやんすが、この場合は明らかに何かのSOS信号だったと思われるでやんす。」
やきう
「SOSって言うても、親にはわからんかったんやろ。わかってたら止めてたやろうし。」
かっぱ
「『夜遅くまで起きてるから朝起きられへん』って、そんな単純な話やないやろ。夜中に何してたんか、そこが問題やったんちゃうか。」
ずん
「そうなのだ!夜中にスマホでトー横の人たちと繋がってたのかもしれないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その可能性は高いでやんすね。トー横は物理的な場所であると同時に、オンライン上のコミュニティでもあるでやんす。居場所のない子どもたちが集まる、ネット上の『もう一つのトー横』があるでやんす。」
やきう
「で、そこで出会ったのがDV彼氏ってわけか。最悪やん。」
かっぱ
「被害届出すくらいのDVって、相当やで。骨折とか、そういうレベルちゃうか。」
ずん
「それなのに心中って...これって洗脳されてたってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「洗脳というより、『他に行く場所がない』と思い込まされていた可能性があるでやんす。DVの加害者は巧妙に被害者を孤立させるでやんすからね。」
やきう
「家にも学校にも居場所なくて、トー横しかなかったと。で、そのトー横でDV男に捕まったと。詰んでるやん。」
かっぱ
「父親は今頃、『もっと早く気づいてやれば』って後悔しまくってるやろな。そやから調査してるんやろ。」
ずん
「でもさ、16歳で一人暮らしさせるって、これって親として正しかったのだ?普通止めないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「難しい判断でやんすね。止めて家に置いておけば、もっと関係が悪化していた可能性もあるでやんす。思春期の子どもの『家を出たい』という願望は、時に命がけでやんすからね。」
やきう
「命がけで家出て、結局命落としたんやったら、意味ないやん。」
かっぱ
「学生寮やから管理人もおったんやろ?それでもトー横行くの止められんかったんか。」
ずん
「管理人って言っても24時間監視してるわけじゃないのだ。夜中に抜け出すなんて簡単だったはずなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そもそも、16歳の子を一人暮らしさせる時点で、ある程度の自由を認めているわけでやんすからね。門限を厳しくしたら、また家と同じになってしまうでやんす。」
やきう
「結局、どうしても救えんかったってことか。やるせないな。」
かっぱ
「父親がトー横通って調査してるって、これから何がわかるんやろな。もう遅いけど。」
ずん
「ボクが思うに、これって父親の贖罪なのだ。娘を救えなかった自分を許せなくて、せめて真相を知りたいっていう...」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。遺族の心理として、『なぜ』を知ることで少しでも心の整理をつけようとするのは自然な反応でやんす。」
やきう
「でも知ったところで後悔が深まるだけやろ。『あの時ああしてれば』ってな。」
かっぱ
「それでも知りたいんやろな。知らんまま生きていくより、真実を知って後悔する方がマシやと思ってるんちゃうか。」
ずん
「トー横って、そもそもなんでそんな場所になっちゃったのだ?昔は普通の繁華街だったんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「トー横、正確には東宝ビルの横でやんすが、コロナ禍で若者の居場所が減ったことが大きな要因でやんす。ネットカフェも閉まる、カラオケも閉まる、でも家には帰りたくない...そんな若者が集まる場所になったでやんす。」
やきう
「で、そこに変な大人が群がってきたと。まるでハイエナやん。」
かっぱ
「16歳の女の子なんか、格好の餌食やったやろな。ほんま許せんわ。」
ずん
「父親は今、トー横でどんな調査してるのだ?危なくないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「記事によると、トー横の若者たちと接触して、あきこさんの交友関係を探っているようでやんす。まるで私立探偵のようでやんすが、父親という立場だからこそ話してくれる子もいるでやんすね。」
やきう
「でも、トー横の連中なんか、まともに話すんか?ヤバい奴らの巣窟やろ。」
かっぱ
「案外、子どもらは正直に話すかもしれんで。大人に対して警戒心強いけど、真剣に話聞いてくれる大人には心開くこともあるやろ。」
ずん
「でもさ、DV彼氏のことまでわかるのだ?その彼氏も死んでるんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「彼氏も同じくトー横に出入りしていたはずでやんすから、彼を知る人間も多いでやんす。SNSでの投稿なども残っているかもしれないでやんすね。」
やきう
「SNSか。死んでからも情報が残り続けるって、怖い時代やな。」
かっぱ
「でも、それがあるから真相に近づけるんやろ。デジタルタトゥーってやつやな。」
ずん
「結局、この事件って誰が悪いのだ?親?学校?社会?それともトー横なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「単純に誰かを悪者にできる問題ではないでやんす。複数の要因が絡み合って起きた悲劇でやんす。強いて言えば、子どもの居場所を作れなかった社会全体の責任でやんすかね。」
やきう
「社会全体の責任って、そんな綺麗事言うても何も解決せんやろ。具体的に誰が何をすべきやったんや。」
かっぱ
「まず親は、娘の異変に気づくべきやった。学校は、不登校の理由をもっと深く探るべきやった。行政は、16歳の一人暮らしにもっと介入すべきやった。」
ずん
「でも全部後出しジャンケンなのだ。その時点では誰も最悪の結末なんて予想できなかったのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。予防は事後の批判より遥かに難しいでやんす。だからこそ、この事件から学ぶべきことが多いでやんすね。」
やきう
「学ぶって何を学ぶんや。『子どもの変化に気づきましょう』とか、そんな当たり前のことか?」
かっぱ
「当たり前のことができてないから、こういう事件が起きるんやろ。当たり前を当たり前にするのが一番難しいんや。」
ずん
「ボク思うんだけど、この父親って今すごく危ない状態にあるんじゃないのだ?自分を責めまくって、最悪の場合...」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんすね。遺族、特に親は強い罪悪感を抱えやすいでやんす。『自分がもっとちゃんとしていれば』という思いが、時に自己破壊的な行動に繋がることもあるでやんす。」
やきう
「誰かこの父親をサポートしてやれる人おらんのか。一人で抱え込んだらアカンやろ。」
かっぱ
「妻もおるんやろ?妻も同じように苦しんでるはずや。二人で支え合えたらええんやけどな。」
ずん
「でも残された妹たちもいるんでしょ?その子たちのケアはどうなってるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「これも重要な視点でやんす。兄弟姉妹を亡くした子どもは、親の悲しみに配慮して自分の気持ちを抑え込んでしまうことが多いでやんす。『第二の被害者』とも呼ばれるでやんすね。」
やきう
「もう家族全員がボロボロやん。DV野郎一人のせいで、どんだけの人が不幸になってるんや。」
かっぱ
「そのDV野郎も、元を辿れば誰かの息子やったんやろけどな。こっちの親も地獄やろな。」
ずん
「え、加害者の親のことまで考えなきゃいけないのだ?被害者だけで手一杯なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「感情的にはそう思うのも当然でやんすが、DV加害者も多くの場合、幼少期に虐待やネグレクトを受けているでやんす。負の連鎖なんでやんすよ。」
やきう
「負の連鎖って言うても、それで人殺していいわけちゃうやろ。同情の余地なんかないわ。」
かっぱ
「同情と理解は違うで。理解せんと、また同じことが繰り返されるだけや。」
ずん
「じゃあ結局、誰も悪くないってことになるのだ?それっておかしくないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「誰も悪くないわけではないでやんす。ただ、一人だけを悪者にしても問題は解決しないということでやんす。システム全体を見直す必要があるでやんすね。」
やきう
「システムって具体的に何やねん。教育?福祉?警察?」
かっぱ
「全部やろな。学校は不登校の子をもっとフォローする、福祉は若者の居場所を作る、警察はDVの通報をもっと真剣に扱う。」
ずん
「でも被害届出してたんでしょ?それでも警察は動かなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「未成年のDV案件は難しいでやんすね。特に交際相手の場合、当事者が『別れたくない』と言えば警察も介入しづらいでやんす。」
やきう
「別れたくないって、殴られてるのに?意味わからんわ。」
かっぱ
「それがDVの怖いところや。暴力と優しさを繰り返されると、『この人がいないと生きていけない』って思い込んでしまうんや。」
ずん
「それって完全に洗脳じゃないのだ!なんで誰も助けなかったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「助けようとした人はいたかもしれないでやんす。でも、本人が助けを拒否すれば、強制的に引き離すことはできないでやんす。これが法治国家の限界でやんすね。」
やきう
「法治国家の限界って、つまり法律が人を殺したってことか。皮肉やな。」
かっぱ
「法律は最低限のルールやからな。人の命を守るには、法律だけやなく、人と人との繋がりが必要なんや。」
ずん
「でもその繋がりが切れてたんでしょ?だからトー横に行っちゃったんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「正確には、家や学校での繋がりが切れて、トー横で新しい繋がりを求めたんでやんす。でも、そこで出会ったのが不幸にもDV加害者だったということでやんす。」
やきう
「運が悪かったってことか?そんなんで片付けていいんか?」
かっぱ
「運だけやないやろ。トー横みたいな場所に、なんで危険な大人がウロウロしてるんや。そこを取り締まるべきちゃうんか。」
ずん
「でも取り締まったら、若者の居場所もなくなっちゃうのだ。難しいのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まさにそこがジレンマでやんす。トー横を潰せば、若者は別の、もっと危険な場所に行くかもしれないでやんす。むしろトー横を、安全な居場所に変えていく方が建設的でやんすね。」
やきう
「安全な居場所?トー横が?無理やろ。あそこは無法地帯やぞ。」
かっぱ
「無理やないで。実際、支援団体がトー横で活動してるやん。声かけして、必要なら福祉に繋げたりしてるで。」
ずん
「じゃあなんであきこさんは助からなかったのだ?支援団体は何してたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「支援団体も万能ではないでやんす。毎日何十人もの若者がトー横に来る中で、全員を把握するのは不可能でやんす。それに、支援を拒否する子も多いでやんすからね。」
やきう
「結局、助けられる子と助けられない子がおるってことか。くじ引きやん。」
かっぱ
「くじ引きって言い方は酷いけど、まあそういう側面もあるやろな。リソースが限られてる以上、全員は救えん。」
ずん
「じゃあボクたちに何ができるのだ?見てるだけなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「個人レベルでできることは限られているでやんすが、まず身近な人の変化に気づくこと、そして必要なら専門機関に繋げることでやんす。あとは、こういう問題に関心を持ち続けることも大事でやんすね。」
やきう
「関心を持ち続けるって、それで人が助かるんか?」
かっぱ
「直接的やないけど、社会の関心が高まれば、予算もつくし、支援も充実するやろ。無関心が一番アカンねん。」
ずん
「ボクもうトー横のこと、なんとなく知った気になっちゃってたのだ。でもこの事件聞いて、全然わかってなかったって気づいたのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それが第一歩でやんす。『知った気になる』のと『本当に理解する』のは全く違うでやんすからね。」
やきう
「で、結局この父親は真相を突き止められるんか?」
かっぱ
「真相って何や?誰が殺したかは警察が調べとるやろ。父親が知りたいのは『なぜ』や。」
ずん
「『なぜ』か...でも『なぜ』に答えなんてあるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「完璧な答えはないかもしれないでやんす。でも、調査する過程で少しずつ娘の気持ちに近づいていけるはずでやんす。それが父親にとっての救いになるかもしれないでやんすね。」
やきう
「救いって、そんなんで救われるんかな。ワイやったら、知れば知るほど後悔が深まるだけやと思うけどな。」
かっぱ
「人それぞれやろ。知らんまま一生悩むより、真実を知って前に進みたい人もおるやろ。」
ずん
「前に進むって、娘が死んだのにどうやって前に進むのだ?ボクにはわからないのだ...ていうか、もし今度ボクがトー横行ったら、DV男に捕まっちゃうかもしれないから、トー横禁止なのだ!」