ずん
「2年間も戦争が続いてるって、もはや日常じゃん。ボク、3日も同じ服着たら発狂するのに、この子たち制服持って逃げてんのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。教科書を燃やして暖を取る状況でも、制服だけは捨てられない。それは彼らにとって、未来への切符みたいなものでやんすからね」
やきう
「ワイ、大学の教科書なんて即売ったで。メルカリで3000円になったわ」
ずん
「でもさ、空腹で集中できないって...ボクも昼飯前の会議とか地獄なんだけど、レベルが違いすぎるのだ」
でぇじょうぶ博士
「でやんすね。日本では『お腹空いた』といえばコンビニに走れるでやんすが、ガザでは命がけで食料を探すでやんす。就学率95%という優秀な地域が、一瞬で教育崩壊したでやんす」
やきう
「つーか、16歳が独学で日本語とか、ワイより勉強しとるやんけ。爆撃の中でYouTube見て漢字勉強とか、ドMすぎひん?」
かっぱ
「お前な、その発想が既におかしいんやで。普通の人間はそんな状況で勉強せえへんねん」
ずん
「マハさん、日本語でメッセージ送ってくるって...ボク、英語のメール見ただけで既読スルーしてるのだ」
でぇじょうぶ博士
「彼女にとって日本語学習は、現実逃避でもあり希望でもあるでやんす。アニメという窓から見える平和な世界が、生きる支えになってるでやんすね」
やきう
「でも結局、勉強したところで将来どないすんねん。ガザに就職先あんのか?」
かっぱ
「お前、ほんまに救いようないな。夢を語ることすら許されへん世界やぞ」
ずん
「11歳のナディアちゃんが『すべて消えた』って...ボク、ポケモンのセーブデータ消えただけで3日寝込んだのに」
でぇじょうぶ博士
「比較対象がおかしいでやんす。しかし、友達が誰死んだか確認するために学校に行くって、まるで出席簿が墓標みたいでやんすね」
やきう
「トラウマなるわそんなん。ワイなんて、会社の飲み会で上司に説教されただけでメンタルクリニック通ったで」
ずん
「でもさ、週3回しか授業ないって...ボク、週5でも多いと思ってたのだ」
でぇじょうぶ博士
「その週3回すら、床に座って机も椅子もない状態でやんす。おいらの研究室の方が環境悪いと思ってたでやんすが、まだマシでやんした」
やきう
「停戦しても攻撃続いとるって、それもう停戦ちゃうやろ。詐欺やん」
かっぱ
「そらそうや。大人の都合で『停戦』ゆうてるだけで、子どもらには関係あらへんねん」
ずん
「教育熱心な地域が一瞬で崩壊って...まるでボクの新年の抱負みたいなのだ」
でぇじょうぶ博士
「その例えは不謹慎すぎるでやんす。識字率97%の地域が、教科書を燃料にせざるを得ない状況でやんすよ」
やきう
「でもマハさん、漢字使いこなしてるとか、ワイの部下より優秀やん。うちの新人、『お疲れ様です』すら打てへんで」
ずん
「2年間も大規模攻撃って...ボク、2年間同じプロジェクトやってたら発狂するのだ。でもこの子たち、2年間『生きるプロジェクト』やってんだよな...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。しかも彼らには逃げ場がないでやんす。総人口200万人の半分が子どもという、まさに未来を人質に取られた状態でやんすね」
やきう
「でも日本からできること、正直何もなくね?募金くらいか?」
かっぱ
「せやな。でも知ることが第一歩やろ。お前みたいな無関心が一番あかんねん」
ずん
「ボク、マハさんに日本語で返信したいけど...何て言えばいいのだ?『頑張って』とか薄っぺらすぎるし...」
でぇじょうぶ博士
「『頑張って』なんて、彼らはとっくに限界を超えて頑張ってるでやんす。むしろ『あなたの存在を忘れない』と伝えることが大事でやんすね」
やきう
「結局、世界は見て見ぬふりしとるだけやろ。ニュースでちょろっと流れて終わりや」
かっぱ
「お前も見て見ぬふりしとる側やん。人のこと言えるんか」
ずん
「この記事読んで、ボクちょっと恥ずかしくなったのだ。『勉強めんどくさい』とか言ってる場合じゃないよな...って」
でぇじょうぶ博士
「そう思えただけでも進歩でやんす。ただ、大事なのは一時的な感情じゃなくて、継続的な関心でやんすね」
やきう
「まあ、ワイらにできることなんて、たかが知れとるけどな」
かっぱ
「せやけど、無力やからって何もせんのはちゃうやろ。せめて知ろうとすることくらいはできるやん」
ずん
「マハさん、もし日本に来れたら、ボク案内してあげたいのだ。でも現実的に考えて...それって夢物語なのかな」
でぇじょうぶ博士
「夢物語かもしれんでやんす。でも彼女が日本語を学び続けるのも、ある意味夢物語を信じてるからでやんす。おいらたちがその夢を馬鹿にする権利はないでやんすね」
ずん
「...ボク、今日から真面目に生きるのだ!平和な日本で文句言ってる場合じゃないのだ!...って、明日には忘れそうなのだ」