**ずん
** 「親父の遺品からエロゲーが出てきたって話題なのだ!これは人類の歴史的瞬間なのだ!」
**でぇじょうぶ博士
** 「違うでやんす。これは『ヴァリアブル・ジオ』という格闘ゲームの名作でやんす。エロ要素はおまけみたいなもんでやんすよ。」
**やきう
** 「おまけ...?ワイの知ってる18禁ゲームと話が違うんやが。」
**でぇじょうぶ博士
** 「当時はストII全盛期で、PCで本格的な格ゲーができるだけで革命的だったでやんす。脱衣要素で釣って、格ゲーで殴るという高度な戦略でやんすね。」
**ずん
** 「つまり、エロ目的で買ったら格ゲーが本編だったってことなのだ?詐欺じゃないのだ?」
**やきう
** 「逆詐欺やんけ。エロ期待して買ったら名作ゲーム掴まされるとか、善良な市民への裏切りやろ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「むしろ、脱衣要素が少なすぎてクレームが出たという伝説もあるでやんす。ゲーム性が高すぎて、エロゲーとしては失格という評価でやんすね。」
**ずん
** 「じゃあ親父さんは真面目に格ゲーを楽しんでいた可能性が高いってことなのだ?」
**やきう
** 「せやな。フロッピー5枚組で18禁要素探すより、コマンド練習してた方が時間の節約やしな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「しかもキャラデザは後の『コードギアス』を手がける木村貴宏氏でやんす。クオリティが高すぎて、後にスーファミやPSに移植されたでやんすよ。」
**ずん
** 「えっ、エロゲーなのに任天堂ハードに移植されたのだ!?それは凄いのだ!」
**やきう
** 「任天堂に認められたエロゲーとか、もはや勲章やんけ。親父さん、見る目あったんちゃう?」
**でぇじょうぶ博士
** 「声優を本格的に起用した格ゲーの先駆けでもあったでやんす。エロゲー業界が格ゲー業界にイノベーションを起こした稀有な例でやんすね。」
**ずん
** 「でも操作はどうしてたのだ?まさかキーボードで波動拳とか出してたのだ?」
**やきう
** 「キーボードとPCの間に挟むコントローラーがあったらしいで。今考えたらクソ面倒な仕様やな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「当時のPC格ゲーマーは、接続の儀式から始まる修行僧のような存在だったでやんす。フロッピー入れ替えも含めて1試合10分コースでやんすね。」
**ずん
** 「めちゃくちゃ大変じゃないのだ!今の時代に生まれて良かったのだ!」
**やきう
** 「でも今の若いやつ、フロッピーディスクとか見たことないやろ?これ遺品として出てきたら、『親父、何でこんな四角い物体集めてたん?』ってなるで。」
**でぇじょうぶ博士
** 「まさにデジタル考古学でやんすね。未来の人類が発掘したら、『古代人は性的欲求と格闘本能を同時に満たす儀式を行っていた』とか論文書かれるでやんす。」
**ずん
** 「親父さんの名誉のために言うけど、これは文化遺産なのだ!ちゃんと保存するべきなのだ!」
**やきう
** 「国立国会図書館に納めるべきやな。『平成初期エロゲー資料』として後世に残すんや。」
**でぇじょうぶ博士
** 「実際、今ならSwitchで全年齢版が遊べるでやんす。18禁シーンに拘らなければ、親子三代で楽しめる健全な格ゲーでやんすよ。」
**ずん
** 「健全...?本当に健全なのだ...?」
**やきう
** 「お前、疑いすぎやろ。任天堂が許可した時点で健全認定や。任天堂を信じろ。」
**ずん
** 「じゃあボクも親父の遺品整理したら、伝説のゲームが出てくるかもしれないのだ!...あ、でもうちの親父、ゲームとか全然やらないのだ。出てくるのは競馬新聞だけなのだ...」