ずん
「若者がヒートショックで死ぬとか、老化が加速してるのだ!もうこの国終わりなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。これは『谷型ヒートショック』という新しいタイプで、長風呂からの急な立ち上がりで血圧が谷のように急降下するでやんす。」
やきう
「ワイ、スマホ持ち込んで2時間とか普通に入っとるで。気持ちええやん。」
でぇじょうぶ博士
「それは自殺行為でやんす。お湯で体温が上がり、血管が拡張したところで急に立つと、脳への血流が一気に減って失神するでやんす。まるで栓を抜いた浴槽のように意識が流れ出るでやんすよ。」
ずん
「でも昔の人は長風呂してたのだ!温泉とか何時間も入ってたのだ!」
やきう
「それな。昔の人の方が頑丈やったんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、昔の人は頻繁に出たり入ったりしてたでやんす。現代人はスマホに夢中で、じっと浸かり続けるから危険度が段違いでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「半分正解でやんす。問題は長時間の入浴と急な動作の組み合わせでやんす。血圧の変動が激しすぎて、体がついていけないでやんすよ。」
やきう
「ほな、座ったまま出たらええんか?這いつくばって出るんか?」
でぇじょうぶ博士
「ゆっくり立ち上がって、浴槽の縁で一度休憩するのが正解でやんす。急激な姿勢変化を避けることが重要でやんすね。」
ずん
「めんどくさいのだ。てか、ヒートショックって冬の老人の病気じゃなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「従来型は温度差による『山型ヒートショック』でやんすが、今回の『谷型』は若者でも起こるでやんす。特にこれから寒くなる季節は、両方のリスクが高まるでやんすね。」
やきう
「ワイ、今日もこれから3時間風呂入る予定やったんやけどな。」
ずん
「3時間って、もはや入浴じゃなくて煮込み料理なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。人間スープの出来上がりでやんすよ。」
やきう
「じゃあどうすればええんや?風呂楽しめへんやん。」
でぇじょうぶ博士
「15分程度で一度出る、水分補給をする、ゆっくり動くの3点セットでやんす。それだけで死亡リスクは激減するでやんすよ。」
ずん
「でもボク、風呂でスマホ見るの好きなのだ...YouTubeとか最高なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「...それで死んだら、救急隊員が気まずい思いをするでやんす。」
ずん
「なるほど...他人に迷惑かけちゃダメなのだ。じゃあボク、これからは10分で出るのだ!健康第一なのだ!」
やきう
「急に真面目ぶるな。お前、昨日3時間入っとったやろ。」
ずん
「え?見てたのだ?キモいのだ!...じゃなくて、昨日までのボクはバカだったのだ!今日から心を入れ替えるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ふむ、それは素晴らしい心がけでやんす。ただし、ずんの場合は風呂に入ること自体が稀でやんすから...」
ずん
「ちょ、待つのだ博士!そういう個人情報は...」
やきう
「マジかよ。風呂入ってない奴がヒートショック語るとか草生えるわ。」
ずん
「ち、違うのだ!ボクは週に一回はちゃんと...あっ、これ以上は言わないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まぁ、ある意味ヒートショックのリスクは低いでやんすね。入らなければ死なないでやんす。」
ずん
「そうなのだ!つまりボクは最も安全な生活を送っていたということなのだ!風呂に入らないことが最強の予防策だったのだ!」