ずん
「またプロジェクト遅延の話題なのだ。もう聞き飽きたのだ。どうせ残業で解決するんでしょ?」
やきう
「ワイの会社なんて毎日が炎上や。タスク遅れとか日常茶飯事やで。」
でぇじょうぶ博士
「それは大変でやんすね。でも、この記事が面白いのは『頑張る以外の手札』について語ってる点でやんす。」
やきう
「お前、記事読んでへんやろ。タスク遅れの対処法を『手札』って表現しとるんや。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。大きく分けて3種類。『人的リソース』『調整』『プロセス改善』でやんす。」
ずん
「ふーん。で、結局残業するんでしょ?知ってるのだ。」
やきう
「それが『人的リソース』っちゅう一番安易な手札やな。これしか持ってへんマネージャーが悲劇を生むんやと。」
でぇじょうぶ博士
「まさにでやんす。『頑張れ』しか言えないマネージャーは、まるで『走れ』しか言えない野球監督みたいなもんでやんす。」
ずん
「じゃあボクがマネージャーになったら『調整』とかいうやつをすればいいのだ?」
やきう
「お前がマネージャー?クライアントに『金ねっすよ』とか言うて炎上させるだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「調整というのは、スケジュール延長の交渉や機能のスコープ削減など、難易度が高いでやんす。組織の文化によっても取れる選択肢が変わるでやんすからね。」
ずん
「難しそうなのだ...じゃあプロセス改善とやらは?」
でぇじょうぶ博士
「これが一番難易度が高いでやんす。レビュー手続きの簡略化、開発の並列化、テスト自動化など...炎上中には実行困難な場合も多いでやんす。」
やきう
「つまり普段からの準備が大事ってことやな。燃えてから水探すようなもんやで。」
ずん
「なるほどなのだ。じゃあ優秀なマネージャーって、この手札をたくさん持ってる人ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。しかも重要なのは、現在の環境でどの手札が実際に使えるか把握してることでやんす。」
やきう
「クライアントとの関係次第では、延期なんて言えへんしな。他チームも炎上しとったらヘルプも頼めへん。」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ『普段からの立ち回り』が重要でやんす。他チームと良好な関係を築いておくとか、クライアントと事前にリスクについて調整しておくとか...」
やきう
「要は根回しってことやな。地味やけど効くんや。」
ずん
「でもさ、そんなに準備しても結局炎上するんでしょ?無駄じゃね?」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、それは保険をかけても事故は起きるから保険は無駄、と言ってるのと同じでやんす。」
やきう
「ずんの理論やと、傘持ってても雨降るから傘は無駄ってことになるな。」
ずん
「う...でも手札増やすの面倒くさいのだ。『頑張れ』だけで済ませたいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それでメンバーが疲弊して辞めていったら、最終的に頑張るのは誰でやんすか?」
やきう
「残ったずんが永遠に残業や。因果応報やな。」
でぇじょうぶ博士
「記事では、新人マネージャーが環境由来の問題で悩んでたところ、別環境のリソースを融通することで解決したとありますね。これも『事前に解決できそうな人に渡りをつけておく』という手札でやんす。」
ずん
「なるほど...つまり日頃から人脈作っとけってことなのだ?」
ずん
「ぐぬぬ...でもボク、実はすごい手札持ってるかもしれないのだ!」
ずん
「『病欠』っていう最強の手札なのだ!これでタスク遅れも関係なし!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、それはジョーカーどころか、ババ抜きのババでやんす。誰もが最後まで持ちたくないカードでやんす。」
ずん
「えー!?でもこれ一番確実に残業から逃げられる手なのだ!」
やきう
「お前みたいなやつがおるから、真面目なマネージャーが苦労するんやで...」
ずん
「じゃあ最終手段!『転職』という奥の手があるのだ!これで全ての炎上プロジェクトとおさらばなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは手札というより、ゲームから降りる行為でやんす。」
やきう
「でもまあ、それも一つの選択肢やな。炎上プロジェクトに人生捧げる価値があるかは人それぞれや。」
ずん
「やきうが珍しくまともなこと言ったのだ!びっくりなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「確かに、『このプロジェクトから撤退する』というのも、ある意味では最後の手札かもしれないでやんすね...」
やきう
「そういう意味では、会社に依存しすぎんことも大事やな。いざとなったら辞められる準備をしとくんや。」
ずん
「なんだ、結局『逃げる』も立派な選択肢じゃん!ボク間違ってなかったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「いや、それは最後の最後の手段でやんす。まずは記事にあるような正攻法を試すべきでやんすよ...」
やきう
「まあでも、ブラック企業で『頑張れ』しか言わん上司の下で働くくらいなら、とっとと逃げた方が賢いわな。」
ずん
「そうそう!だからボクは今から『いつでも逃げられる手札』を増やしておくのだ!これぞ真の危機管理なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは手札を増やすとは言わないでやんす...むしろ手札を捨てて場を離れる準備でやんす...」
やきう
「でもまあ、ずんにマネジメントなんて無理やから、それが正解かもな。」
ずん
「失礼なのだ!ボクだって立派なマネージャーになれるのだ!『全員病欠』『全員転職』『プロジェクト解散』という3つの切り札を持った最強マネージャーになってやるのだ!」