ずん
「カメラマンが『支持率下げてやる』って言っちゃったのだ!これ、マスコミ終わったんじゃないのだ?」
やきう
「終わってんのは元からやろ。今さら何言うてんねん。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。確かにこの発言は問題でやんすが、報道の現場では昔からこういう本音が飛び交ってたでやんすよ。」
ずん
「えっ、じゃあみんな知ってたってことなのだ?」
かっぱ
「そら当たり前やがな。写真一枚で印象操作なんて朝飯前や。角度変えるだけで悪人顔にも聖人顔にもできるんやで。」
やきう
「ワイ、昔から思てたんやけど、政治家の写真っていっつも変顔ばっかやんけ。あれ絶対わざとやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。実は報道写真には『決定的瞬間』という建前がありつつ、実際は数百枚撮った中から『都合のいい瞬間』を選んでるでやんすよ。」
ずん
「うわぁ...じゃあボクが見てるニュースって全部嘘なのだ?」
かっぱ
「嘘とは違うな。『演出された真実』や。料理と同じで、素材は本物でも調理次第で味が変わるんやで。」
やきう
「つまりマスコミは高級レストランのシェフ気取りってことか。客に出す前に盛り付けしてるわけやな。」
でぇじょうぶ博士
「面白い例えでやんすね。ただ、今回の問題は『厨房の会話がお客に聞こえちゃった』ってことでやんす。『このクソ客に不味いもん食わせたろ』って声が漏れたようなもんでやんす。」
ずん
「それはヤバいのだ!でも、時事通信社は『厳重注意』だけで済ませるのだ?クビにしないのだ?」
かっぱ
「そらそうやろ。クビにしたら『うちは本当にやってました』って認めるようなもんやからな。注意で済ませて風化を待つんや。」
やきう
「日本の組織あるあるやな。『遺憾の意』と『厳重注意』は何も変わらんっちゅう魔法の言葉や。」
でぇじょうぶ博士
「しかし興味深いのは、この発言がネット生中継で拾われたことでやんす。昔なら完全に闇に葬られてたでやんすよ。」
ずん
「じゃあネットのおかげで真実が明らかになったってことなのだ?」
かっぱ
「半分正解や。でもな、ネットには『切り取り』『捏造』『拡散』の三点セットもあるんやで。真実と嘘が入り混じって、何が何やらわからんようになるんや。」
やきう
「結局、マスコミもネットも信用できへんってことやな。ワイらはどこから情報取ればええねん。」
でぇじょうぶ博士
「それが現代社会の難しいところでやんす。完全に中立な報道なんて存在しないでやんす。全てのメディアは何らかのバイアスを持ってるでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクたちはどうすればいいのだ?諦めるしかないのだ?」
かっぱ
「諦めたらアカン。複数の情報源を比較して、自分の頭で考えるしかないんや。面倒くさいけどな。」
やきう
「めんどくさっ!そんなん無理や。ワイはもう何も信じんことにするわ。」
でぇじょうぶ博士
「それは極端でやんす。疑うことは大切でやんすが、全てを否定したら社会が成り立たないでやんす。適度な懐疑心を持ちつつ、情報を精査する姿勢が必要でやんすよ。」
ずん
「難しすぎるのだ...もっと簡単に真実を知る方法はないのだ?」
かっぱ
「あるで。自分で現場に行って確かめることや。でも、それができへんから報道があるわけで、結局堂々巡りやな。」
やきう
「つまり詰んでるってことか。日本終わってんな。」
でぇじょうぶ博士
「終わってはないでやんすよ。むしろこういう問題が表面化すること自体、健全な証拠でやんす。本当にヤバい国では、こんな情報すら出てこないでやんすからね。」
かっぱ
「マシっちゃマシやけど、それで満足してええんか?『他よりマシ』で思考停止するんは危険やで。」
やきう
「結局何が言いたいねん。説教か?ワイは説教聞きに来たんちゃうぞ。」
でぇじょうぶ博士
「説教ではないでやんす。ただ、今回の件で学ぶべきは『報道は常に誰かの視点を通して届けられる』ってことでやんす。完璧な報道なんて幻想でやんすよ。」
ずん
「なるほど...じゃあボクも自分の視点を大切にすればいいのだ!」
かっぱ
「お前の視点なんて『今日の昼飯何食おう』レベルやろ。もうちょい真面目に考えろや。」
やきう
「草。でも実際、政治とか難しいこと考えるより、メシのこと考えてる方が幸せやろ。」
でぇじょうぶ博士
「確かにそうでやんすが、メシを食える社会を維持するためには、政治や報道についても最低限の関心は必要でやんすよ。」
ずん
「うーん...でもボクは『支持率下げてやる』って正直に言っちゃうカメラマン、ちょっと好きかもなのだ。」
ずん
「だって嘘つくより正直じゃないのだ!バレちゃったのは運が悪かっただけなのだ!」
やきう
「お前、アホやろ。それは『正直』やなくて『脇が甘い』って言うんやで。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、ずんの言いたいことも分からなくはないでやんす。みんな本音と建前を使い分けて生きてるでやんすからね。たまたまこの人は本音が漏れちゃっただけでやんす。」
ずん
「そうなのだ!じゃあこれからボクも本音で生きるのだ!『仕事めんどくさい』『税金払いたくない』『楽して稼ぎたい』って!」
かっぱ
「お前それ、既に普段から言うてるやんけ。今さら何を。」
やきう
「つーか、お前みたいなんが増えたら社会崩壊するわ。本音は心の中にしまっとけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、でもずんの言う『正直さ』も一理あるでやんす。報道機関が『我々は完全に中立です』って建前を言い続けるより、『こういうスタンスで報道してます』って明示する方が誠実かもしれないでやんすね。」
ずん
「そうなのだ!じゃあ時事通信社も『我々は自民党の支持率を下げます』って宣言すればいいのだ!」
かっぱ
「それはもう報道機関やなくて政治団体やがな。お前、ホンマにアホやな。」
やきう
「でも正直、そういう『偏向報道宣言』してくれた方が分かりやすくてええかもな。朝日新聞とか産経新聞とか、もう隠す気ゼロやし。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、アメリカのFOXニュースやMSNBCみたいに、最初から立場を明確にしてる方が視聴者も判断しやすいでやんすね。日本は『中立』を装いながら偏ってるから余計にタチが悪いでやんす。」
ずん
「よし決めたのだ!ボクも『ずん新聞』を作って、完全に自分に都合のいいニュースだけ配信するのだ!」
かっぱ
「それ、お前のXのアカウントと何が違うねん。」