ずん
声優の声がAIで複製される時代が来たのだ!これって声優を殺すビジネスモデルなんじゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
むむむ、それは早計でやんす。むしろ81プロデュースは声優を守るために動いたと見るべきでやんす。イレブンラボという技術の巨人と手を組むことで、無断で声を使われるリスクから所属声優を保護する狙いがあるでやんす。
やきう
ほーん。で、その「保護」とやらで声優は食っていけるんか?ワイには声優の仕事を奪う言い訳にしか聞こえへんわ。
でぇじょうぶ博士
それが違うでやんす。今や野良AIが勝手に声優の声を学習して、無断で使用される事例が後を絶たないでやんす。事務所が公式にAI音声を管理すれば、少なくとも権利者に収益が還元される仕組みができるでやんすよ。
ずん
でも、AI音声が普及したら、新人声優の出番がなくなるのだ。ベテランの声だけあればいいってことになるのだ。
やきう
せやな。まるで若手リストラして、AIに老害の声を喋らせる地獄絵図やんけ。声優業界も終わりやで。
でぇじょうぶ博士
いやいや、そう単純じゃないでやんす。多言語展開が加速するということは、日本の声優文化が世界に広がるチャンスでもあるでやんす。英語や中国語で吹き替える必要がなくなり、オリジナルの声優の声が世界中で聞けるようになるでやんす。
ずん
なるほど...でも、それって結局、一部の有名声優だけが得するシステムなのだ。
やきう
ワイもそう思うわ。新人は最初からAI音声登録すらしてもらえんやろ。格差が固定化するだけやんけ。
でぇじょうぶ博士
確かにその懸念はあるでやんす。ただ、新しい仕事の形も生まれるでやんすよ。例えば、AI音声の監修や、感情表現の微調整を行う「AIボイスディレクター」という職種が出てくる可能性もあるでやんす。
ずん
ふーん...でも、そんな小難しい仕事、誰がやりたいのだ。声優になりたい人は、演技がしたいんじゃないのだ?
やきう
ほんまそれな。声優志望者にAIの調教師させるとか、夢も希望もあらへんわ。
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ...。ただ、技術の進歩は止められないでやんす。むしろ問題は、声優の「声」と「演技」をどう切り分けるかでやんす。AIは声を複製できても、人間の心を込めた演技までは完全には再現できないでやんす。
ずん
じゃあ、演技力がある人だけが生き残るってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
そういうことでやんす。声優という職業は、声だけでなく演技そのものに価値がシフトしていくでやんす。まるでCGが普及した後のアニメーターみたいなもんでやんすね。
やきう
ほーん。つまり、声だけで食ってた三流声優は淘汰されるわけやな。弱肉強食の世界やで。
ずん
それって結局、AI様のおかげで業界が健全化するってポジティブに捉えればいいのだ?
でぇじょうぶ博士
まあ、そう言えなくもないでやんすが...。ただ、声優ファンの立場からすると、推しの声が無断でAI利用される恐怖から解放されるのは大きいでやんす。イレブンラボとの提携は、その意味でファンにとっても朗報でやんす。
やきう
ファンのことなんか二の次やろ。事務所が儲けたいだけやんけ。
ずん
じゃあ、ボクの声もAI登録したら、不労所得でウハウハなのだ?
でぇじょうぶ博士
ずんの声なんか誰も欲しがらないでやんす。
ずん
ひどいのだ...でも、声優の未来が心配なのだ。このままじゃ、みんなAIに取って代わられて、失業者が溢れるのだ。
でぇじょうぶ博士
その心配はわかるでやんす。ただ、歴史を振り返れば、技術革新が起きるたびに同じことが言われてきたでやんす。印刷機が登場したときも、写真が登場したときも、仕事が奪われると騒がれたでやんす。でも結局、新しい仕事が生まれて、人間は適応してきたでやんす。
やきう
適応できんやつは淘汰されるだけやで。自然の摂理や。
でぇじょうぶ博士
まあ、そういう冷酷な側面もあるでやんすが、大事なのは業界全体がどう対応するかでやんす。81プロデュースの今回の動きは、その第一歩と言えるでやんす。他の事務所も追随する可能性が高いでやんすね。
ずん
でも、イレブンラボって外国の会社なのだ。日本の声優文化が外資に乗っ取られるんじゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす。確かにイレブンラボはアメリカの企業でやんす。ただ、日本法人を設立している点を見ると、日本市場を重視している証拠でやんす。むしろ、日本の声優文化を世界に広めるパートナーとして見るべきでやんすね。
やきう
パートナーって言えば聞こえはええけど、結局は技術持ってる方が強いんやで。日本の声優事務所なんて、技術的には無力やからな。
ずん
じゃあ、日本も独自のAI音声技術を開発すればいいのだ!
でぇじょうぶ博士
それができれば苦労しないでやんす。AI技術の開発には莫大な資金と人材が必要でやんす。日本のIT業界は慢性的な人材不足に悩まされているでやんすからね。
ずん
むむむ...じゃあ、日本は技術でも負けてるってことなのだ?
やきう
当たり前やろ。日本のIT業界なんてオワコンやで。優秀なエンジニアはみんな海外に流出しとるわ。
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ...。ただ、声優という「コンテンツ」においては日本が圧倒的に強いでやんす。技術は外部から調達しても、声優の演技力や文化は日本独自のものでやんす。そこに価値があるでやんす。
ずん
なるほど...じゃあ、技術は借りてきて、コンテンツで勝負するってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。まるでハリウッドが世界中の俳優を集めて映画を作るように、日本も声優という武器を使ってグローバル市場に挑むでやんす。
やきう
ほーん。でも、声優文化って日本だけで盛り上がってるだけで、海外ではマイナーやろ?
でぇじょうぶ博士
それが変わりつつあるでやんす。アニメの世界的人気に伴い、声優への注目度も上がってるでやんす。特に中国や東南アジアでは、日本の声優がアイドル並みの人気を誇るでやんす。
ずん
じゃあ、声優が世界のスターになる日も近いのだ?
やきう
そんなわけあるかいな。所詮はオタク文化の範囲内やで。
でぇじょうぶ博士
やきうの言う通り、まだまだニッチな市場でやんすが、ニッチでも世界規模になれば十分に大きなビジネスになるでやんす。それを狙っての今回の提携でやんすね。
ずん
でも、AI音声が普及したら、声優のライブイベントとかどうなるのだ?ファンはAIの声を聞きに来るのだ?
でぇじょうぶ博士
面白い視点でやんす。恐らくライブイベントの価値はむしろ上がるでやんす。AIが普及すればするほど、「生の声」「生の演技」が希少価値を持つでやんす。まるでCDが普及した後にライブコンサートの人気が高まったようなもんでやんす。
やきう
ほーん。じゃあ、声優のライブチケットがプレミア価格になるわけか。ますます金持ちしか楽しめへん世界になるやんけ。
ずん
ボク、貧乏だから声優のライブに行けないのだ...
でぇじょうぶ博士
安心するでやんす、ずん。ライブに行けなくても、AI音声でいつでも推しの声が聞けるでやんす。むしろ庶民にとってはAI様様でやんす。
やきう
ワイもそう思うわ。結局、金持ちは生声を楽しんで、貧乏人はAI音声で我慢しろってことやろ。格差社会の縮図やんけ。
でぇじょうぶ博士
まあ、そういう見方もできるでやんすが...。ただ、AI音声が声優の収入源になれば、声優自身の生活が安定するでやんす。それは長期的には業界全体にプラスでやんす。
ずん
じゃあ、声優は不労所得でウハウハってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
不労所得というより、権利収入でやんすね。自分の声が使われるたびに収益が入る仕組みでやんす。ただし、その分配が公平に行われるかは、事務所との契約次第でやんす。
やきう
ほーん。で、事務所が中抜きしまくって、声優には雀の涙しか入らんパターンやな。芸能界あるあるやで。
でぇじょうぶ博士
残念ながら、その可能性は否定できないでやんす。だからこそ、声優個人が権利意識を持つことが重要でやんす。AI時代においては、声優も自分の「声」という資産を守るビジネス感覚が求められるでやんす。
ずん
難しすぎるのだ。声優って演技だけしてればいいんじゃないのだ?
やきう
甘いわ。今の時代、どんな職業でもビジネス感覚がなかったら搾取されるだけやで。声優も例外やないんや。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。AI時代の声優は、演技力だけでなく、自己プロデュース能力や交渉力も必要になるでやんす。まるで、プロスポーツ選手がエージェントを雇うようなもんでやんすね。
でぇじょうぶ博士
それが理想でやんすが、日本の芸能界は事務所の力が強すぎて、個人でエージェントを雇うのは難しいでやんす。その辺りの構造改革も必要でやんすね。
やきう
構造改革なんて夢物語やで。既得権益を持ってる奴らが手放すわけないやろ。
でぇじょうぶ博士
いや、変わらないわけじゃないでやんす。AI技術の登場は、声優業界に大きな変革をもたらすでやんす。ただし、その変革が声優にとってプラスになるかマイナスになるかは、業界全体の取り組み次第でやんす。
ずん
じゃあ、ボクたちファンにできることはないのだ?
でぇじょうぶ博士
ファンにできることは、声優を応援し続けることでやんす。グッズを買ったり、イベントに参加したり、SNSで応援メッセージを送ったり。そうやって声優の価値を高めることが、間接的にAI時代の声優を守ることに繋がるでやんす。
やきう
結局、金を使えってことやろ。資本主義の犬やんけ。
ずん
でも、ボクお金ないのだ...無料で応援する方法はないのだ?
でぇじょうぶ博士
SNSでの応援や、口コミでの宣伝も立派な応援でやんす。ただし、それだけでは声優の生活を支えられないでやんすけどね。
ずん
むむむ...じゃあ、ボクは貧乏だから推しを応援できないのだ...
やきう
せやで。金がない奴は黙って見てるしかないんや。それが現実やで。
ずん
ひどいのだ...でも、AI音声が普及したら、もっと手軽に声優の声が楽しめるようになるのだ?
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。AI音声は、声優のファン層を広げる可能性もあるでやんす。今まで声優に興味がなかった層にもリーチできるでやんす。
やきう
ほーん。で、その新規ファンとやらが金を落とすんか?ワイには無理な気がするわ。
でぇじょうぶ博士
確かに、新規ファンが既存ファンと同じように課金するかは未知数でやんす。ただ、裾野が広がれば、その中から熱心なファンも生まれるでやんす。
ずん
じゃあ、AI音声は声優業界にとってチャンスなのだ?
でぇじょうぶ博士
チャンスでもあり、ピンチでもあるでやんす。使い方次第でやんすね。81プロデュースの今回の動きは、そのチャンスを最大化しようとする試みでやんす。
ずん
なるほど...でも、他の事務所も同じことするのだ?
でぇじょうぶ博士
恐らくそうなるでやんす。業界全体がAI音声に対応しないと、取り残されるリスクがあるでやんすからね。
やきう
ほーん。じゃあ、AI音声の覇権争いが始まるわけやな。どこの事務所が勝つんやろな。
でぇじょうぶ博士
勝ち負けというより、共存の道を探るべきでやんす。AI技術は一つの事務所だけが独占するものではないでやんすからね。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。結局、技術は手段であって、目的ではないでやんす。声優が輝ける環境を作ることが、業界の使命でやんす。
やきう
お前ら、まだまだ甘いわ。AI時代は弱肉強食の世界やで。綺麗事だけじゃ生き残れへんのや。
でぇじょうぶ博士
まずは、自分の推しをしっかり応援することでやんす。そして、AI技術について正しく理解することでやんす。無知は搾取の温床でやんすからね。
ずん
わかったのだ!でも、AI技術って難しいのだ...
でぇじょうぶ博士
難しく考える必要はないでやんす。要は、声優の声を守るための技術だと理解すればいいでやんす。
やきう
ほんまにそうかな?ワイには、事務所が儲けるための技術にしか見えへんわ。
でぇじょうぶ博士
理想はそうでやんすが、現実はもっと複雑でやんす。ただ、今回の提携が声優業界にとってプラスになることを願うばかりでやんす。
ずん
ボクも願ってるのだ!じゃあ、これからはAI音声の時代なのだ?
でぇじょうぶ博士
少なくとも、AI音声が声優業界の一部になることは間違いないでやんす。問題は、それをどう活用するかでやんす。
ずん
じゃあ、ボクもAI音声を使って、推しの声をいつでも聞けるようになるのだ!
ずん
え?違うのだ!これは純粋なファン活動なのだ!...ボク、AIに推しの声で「おはよう」って言ってもらいたいだけなのだ!