**ずん
** 「韓国で3年前に起きた雑踏事故のニュース見たのだ。遺族が『あの時のまま』って...でもさ、もう3年も経ってんだから、そろそろ前向きになれないもんかなって思うのだ。」
**やきう
** 「はぁ?お前マジで言っとるんか?自分の子供が雑踏で潰されて死んだら、お前3年で忘れられんのか?ワイはお前の顔を3年経っても忘れられへんで。トラウマや。」
**かっぱ
** 「おいおい、そないなこと言うたらあかんで。でも確かに、人間の悲しみってのは時間じゃ測れへんもんやろなぁ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「その通りでやんす。心理学的には、突然の喪失は『複雑性悲嘆』という状態を引き起こすでやんす。特に若い人の死、しかも予期せぬ事故となると、脳の感情処理システムが正常に機能しなくなるでやんす。遺族にとって時間は文字通り『止まったまま』なんでやんすよ。」
**ずん
** 「うっ...そういうことなのか。でもさ、この事故って防げたんじゃないのだ?誰かの責任とかはっきりしてんのだ?」
**やきう
** 「せやな。ワイが調べたところ、警察の初動対応がクソ遅かったらしいで。事前に危険性の通報あったのに無視しとったんや。まるで日本の某イベントみたいやな。あ、言うたらあかんやつか。」
**かっぱ
** 「おいおい、それ言うたらアカンやつやないか。でもホンマに、こういう雑踏事故って世界中で繰り返されとるんよなぁ。人間って学ばへん生き物やで。」
**でぇじょうぶ博士
** 「まさにその通りでやんす。群集心理というのは恐ろしいもんで、一人一人は理性的でも、集団になると『群集なだれ』という現象が起きるでやんす。時速4キロメートルで進む人の流れでも、1平方メートルあたり7人を超えると、もう個人の意思では動けなくなるでやんす。まるでゾンビ映画のようでやんすが、これは現実でやんすよ。」
**ずん
** 「7人って...満員電車じゃん。ボク毎日危険に晒されてるってことなのだ?」
**やきう
** 「お前が毎日危険に晒されとるのは雑踏やなくて、お前の口やろ。そのうち誰かに殴られるで。」
**かっぱ
** 「ところで博士、記事に『鎖骨の下でこぶし』って書いてあったけど、あれって本当に効果あんの?」
**でぇじょうぶ博士
** 「おっ、いい質問でやんす。あれは胸郭を守るための基本姿勢でやんすね。両腕を胸の前でクロスさせ、拳を鎖骨の下に当てることで、肺が圧迫されるのを防ぐでやんす。ただし、これは『圧死』を防ぐ最後の手段でやんすから、そもそもそんな状況に陥らないことが重要でやんす。」
**ずん
** 「じゃあボク、人混み避けて生きるのだ。引きこもり最強説、証明されちゃったのだ。」
**やきう
** 「お前、そもそも外出る機会ないやろ。雑踏事故より孤独死の心配した方がええんちゃうか。」
**かっぱ
** 「まぁまぁ。でも実際、こういう事故の後って、対策とか取られとるんかいな?」
**でぇじょうぶ博士
** 「韓国では事故後、大規模イベントでの警備体制が見直されたでやんす。でも、おいらが気になるのは日本でやんすね。明石花火大会歩道橋事故から20年以上経っても、まだ完璧とは言えないでやんす。人間の記憶というのは、まるでスマホのストレージのように、古い情報から消えていくでやんすからね。」
**ずん
** 「じゃあさ、結局のところ、こういう事故ってなくならないってことなのだ?人類って進歩してないのだ?」
**やきう
** 「進歩しとらんのはお前の脳みそやろ。でもな、ワイが思うに、問題は『自分は大丈夫』って思い込む正常性バイアスやと思うで。『みんな行ってるから安全』って考えるのが一番危険なんや。」
**かっぱ
** 「せやな。ワイなんか、人混み見たら即Uターンやで。川の中の方が安全やもん。」
**でぇじょうぶ博士
** 「かっぱ君の行動は生物学的に正しいでやんす。危険を察知したら逃げる、これは生存本能でやんす。人間は社会性が強すぎて、周りに流されやすいでやんすからね。特に日本人は『空気を読む』文化があるから、危険を感じても声を上げにくいでやんす。」
**ずん
** 「じゃあボク、これからは人混みで『危ない!』って叫びまくるのだ!それで事故を防げるのだ!」
**やきう
** 「お前が叫んだら、それはそれでパニックになって事故起きるわ。お前の存在自体が災害や。」
**かっぱ
** 「まぁでも、遺族の気持ち考えたら、やっぱり笑い事やないで。3年経っても『ただいま』って言うてしまうって...切ないなぁ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「そうでやんすね。脳科学的には、日常的な習慣は大脳基底核に深く刻まれてるでやんす。だから無意識に『ただいま』って言ってしまうのは、体が記憶してるからでやんす。悲しいことに、脳は『もういない』という現実を受け入れるのに、平均で2年から5年かかるでやんす。3年というのは、まだ途中なんでやんすよ。」
**ずん
** 「なんか...ボク、最初にひどいこと言っちゃったのだ。遺族の人、ごめんなさいなのだ。」
**やきう
** 「おっ、珍しくまともなこと言うやん。でもな、お前みたいに何も知らんやつが多いから、こういう事故の記憶が風化していくんやで。」
**かっぱ
** 「せやな。ワイらができることは、こういう事故を忘れへんことと、人混みでは周りをよう見ることやな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「その通りでやんす。特にこれから年末年始、初詣とかカウントダウンイベントが増えるでやんす。皆さん、『ちょっと人多いな』と思ったら、無理せず引き返す勇気を持つでやんす。命より大事なイベントなんてないでやんすからね。」
**ずん
** 「わかったのだ!ボク、これからは安全第一で生きるのだ!...って、そもそもボク、年末年始も家でゲームしてるから関係なかったのだ。完全勝利なのだ!」