ずん
「大山選手、3戦無安打って...もうプロの看板下ろした方がいいんじゃないのだ?」
やきう
「ワイもそう思うで。プロで金もろてんのに3戦無安打とか、ワイでもできるわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、そう言わないでやんす。プロ野球選手のプレッシャーは、おいらが論文審査で教授陣に囲まれる時の100倍はあるでやんすよ。」
ずん
「でもさ、『全部僕の責任』とか言っちゃってるのだ。カッコつけすぎなのだ。」
やきう
「せやな。責任取るんやったら、丸坊主にして土下座でもせえや。そういうパフォーマンスが足りへんねん。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは違うでやんす。大山選手の発言は、チームの士気を高めるための戦略的な自己犠牲でやんす。まるで将棋の角行を切って王将を守るようなもんでやんすね。」
ずん
「へー、じゃあ次の試合で打てなかったらどうするのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その時は...まあ、引退会見の準備をするしかないでやんすね。おいらの計算によると、4戦連続無安打の確率は統計的に異常値でやんす。」
やきう
「博士、お前さっき『おいらの計算によると』って言うなって禁止事項に書いてあったやろ。」
でぇじょうぶ博士
「...うっ、つい癖が出てしまったでやんす。すまんでやんす。」
ずん
「それより、阪神って今1勝2敗なのだ。このままじゃソフトバンクに負けちゃうのだ。」
やきう
「当たり前やろ。ソフトバンクは金持っとるからな。金で勝つんや、プロ野球は。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、ソフトバンクの年俸総額は阪神の1.5倍くらいあるでやんすからね。まるでガリバーと小人の戦いでやんす。」
ずん
「じゃあもう諦めた方がいいのだ?応援する意味ないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それも違うでやんす。スポーツの醍醐味は、まさにこういう逆境を跳ね返すドラマにあるでやんす。おいらみたいに、学会で論文を却下され続けても諦めない精神が大事でやんす。」
やきう
「お前の論文が通らんのは、単に内容がクソやからやろ。一緒にすな。」
ずん
「でもさ、大山選手ってそんなに重要な選手なのだ?他にもっと打てる人いるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが難しいところでやんす。大山選手は阪神の4番打者でやんすから、彼が打てないと打線全体のリズムが崩れるでやんす。まるでオーケストラの指揮者が音痴になったようなもんでやんす。」
やきう
「ほな、4番外して下位に置けばええやん。そういう采配もできひんのか?」
でぇじょうぶ博士
「それをやると、今度は『監督が選手を信頼していない』という雰囲気になって、チーム全体の士気が下がるでやんす。野球は心理戦でもあるでやんすからね。」
ずん
「なんか複雑すぎるのだ...ボク、もうプロ野球観るのやめるのだ。」
やきう
「お前、最初から観てへんやろ。知ったかぶりすんなや。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。日本シリーズはまだ4試合残ってるでやんす。阪神が3連勝する可能性だって、理論上はゼロじゃないでやんすよ。」
ずん
「じゃあ博士、その確率って何パーセントなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「えーと...おいらの専門外でやんす。」
ずん
「でもさ、大山選手が次の試合でホームラン打ったら、めっちゃカッコいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす!それこそがスポーツの魅力でやんす。どん底から這い上がる姿に、人々は感動するでやんすよ。おいらも学会で這い上がりたいでやんす...」
やきう
「お前の話はもうええわ。どうせまた落ちるんやろ。」
ずん
「じゃあボク、次の試合は大山選手を応援するのだ!打てなかったら、ボクが代わりに打席に立つのだ!」
やきう
「お前、バット持ったこともないやろ。どうやって打つねん。」