ずん
「え、天ぷらが流行るって?もう令和だぞ。昭和の食べ物じゃないのだ?」
やきう
「お前、何も分かってへんな。昭和の食べ物言うたら、お前の脳みそもそうやろ。」
ずん
「は?ボクの脳みそは最新型なのだ!それより、はかせ、天ぷらって今更流行るもんなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすやんす。実は天ぷら業界には過去に二度の拡大期があったでやんす。1990年前後の『てんや』による大衆化が第一波、2010年代の揚げたて専門店ブームが第二波でやんす。そして今、第三の波が来ようとしてるでやんすよ。」
かっぱ
「ほう、波が来とるんか。サーフィンでもするんか?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす!今回の波の正体は、フライヤーの進化でやんす。油温管理や揚げ時間が自動制御されるようになって、職人の経験に頼らなくても美味しい天ぷらが揚げられるようになったでやんす。」
ずん
「つまり、ボクでも天ぷら屋できるってことなのだ?」
やきう
「お前が揚げた天ぷらなんか、誰が食うねん。油まみれの雑巾みたいになるわ。」
かっぱ
「しかしな、職人いらんってことは、リストラが捗るってことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「そういう見方もできるでやんすが、むしろアルバイトや外国人材でも調理できるようになって、参入障壁が下がったということでやんす。新規参入が増えれば、市場全体が活性化するでやんすよ。」
ずん
「でも、油の値段って高いんじゃないのだ?最近なんでも値上げなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「いいところに気づいたでやんすね、ずん君。実は最新のフライヤーは油の劣化を抑える機能があるでやんす。つまり、油の交換頻度が減って、コストも削減できるでやんす。さらに、天ぷらは野菜と魚介の組み合わせで原価率を調整しやすいという特性もあるでやんす。」
やきう
「なるほどな。つまり、ぼったくりやすいってことやな。」
かっぱ
「お前、何でもネガティブに捉えるなや。商売人が利益出すのは当たり前やろ。」
ずん
「じゃあボク、今すぐ天ぷら屋始めるのだ!これで億万長者なのだ!」
やきう
「お前、店の名前は『天ぷら ずんどこ』にするんか?客が逃げるわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、天ぷら業態が広がるということは、バリエーションも増えるということでやんす。創作天ぷらや変わり種天ぷらなど、多様なスタイルが登場する可能性があるでやんすよ。」
やきう
「それ、もう存在するで。お祭りの屋台で見たことあるわ。」
ずん
「え、マジなのだ?じゃあボクは『天ぷら寿司』を開発するのだ!」
やきう
「それ、ただの江戸前寿司のネタやんけ。お前、本当にアホやな。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、2026年には『手軽で質の高い天ぷら』が外食の新潮流として広がる可能性があるでやんす。コックレス業態の一環として、天ぷらが注目されているでやんすよ。」
かっぱ
「コックレスって、料理人いらんってことやろ?世知辛い世の中やな。」
ずん
「でも、それってボクみたいな素人にもチャンスがあるってことなのだ!」
やきう
「お前、さっきから何回同じこと言うてんねん。しつこいわ。」
かっぱ
「まあでも、天ぷらが流行るんやったら、ワイも食いに行くわ。揚げたてはうまいからな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。揚げたてのサクサク感は格別でやんすからね。ただし、食べ過ぎると胃もたれするでやんすから気をつけるでやんす。」
ずん
「ボクは胃腸が強いから大丈夫なのだ!毎日天ぷら食べても平気なのだ!」
やきう
「お前、来週には飽きてラーメン屋行ってるわ。」
かっぱ
「まあ、天ぷらブームが来るんやったら、乗っかるしかないわな。」
ずん
「よし!ボク、明日から天ぷら屋の修行に行くのだ!...でもフライヤーが自動なら修行いらないのだ!」