ずん
「ねえねえ、クマが街中に出てきて、しかも人を襲って食べちゃうかもって話なのだ!これもう日本終わりなんじゃないのだ?」
やきう
「イキんなカス。クマなんて昔から山におったやんけ。人間が勝手に山に入って襲われとるだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それが違うでやんすよ、やきう君。仙台駅から3キロの住宅街に5頭も出没してるでやんす。これはもう、クマが『おいら達の方が先住民でやんす!』って主張してるようなもんでやんすよ。」
かっぱ
「ほんまに街中までクマが来とんのか。ワイでも勝てるか微妙やで、これ。」
ずん
「でもさ、新しく緊急銃猟制度ってのができたんでしょ?これでバンバン撃っちゃえばいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。市町村の判断で発砲できるようになったでやんすが、ハンターからは『責任押し付けられただけでやんす』って声が上がってるでやんす。しかも人命優先で駆除しても抗議が来るでやんす。」
やきう
「草。クマ殺したら怒られるとか、もう意味わからんわ。じゃあお前らが素手でクマと戦えや。」
かっぱ
「ハンターも板挟みやな。助けたら怒られ、助けなかったら批判される。ほんま理不尽や。」
ずん
「じゃあクマと共存すればいいじゃん!仲良くなれば襲われないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは『人を食べるために襲った可能性』があるクマに通用しないでやんす。露天風呂で清掃中に襲われて、損傷が激しい遺体が見つかってるでやんすよ。脂肪分が足りなくて人間を狙ってる状態でやんす。」
やきう
「ワイなら風呂入りながらクマと遭遇とか、むしろご褒美やけどな。どうせ童貞のまま死ぬんやし。」
ずん
「じゃあもう山に入らなければいいのだ!キノコなんて食べなくても死なないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それも違うでやんす。問題は山じゃなくて、住宅街にまで出没してることでやんす。クマの生息域が拡大してるでやんす。これはまるで、人間がクマの領土を侵略したと思ったら、実はクマが逆侵攻してきたようなもんでやんす。」
やきう
「結局、人間が自然破壊したツケが回ってきとるだけやろ。因果応報や。」
かっぱ
「せやけど、目の前にクマおったら理屈なんてどうでもええわ。逃げるか戦うかの二択やで。」
ずん
「でもでも、抗議する人たちの気持ちもわかるのだ。クマだって生きてるんだし…」
でぇじょうぶ博士
「その気持ちはわかるでやんすが、実際にクマと対峙してるハンターは命懸けでやんすよ。安全な場所から『殺すな』って言うのは簡単でやんすが、現場は『殺すか殺されるか』の状況でやんす。」
やきう
「ほんまそれな。批判してる奴らをクマの檻に入れて、素手で説得させたらええねん。」
ずん
「じゃあ結局どうすればいいのだ?このままじゃクマに支配されちゃうのだ!」
でぇじょうぶ博士
「難しい問題でやんすね。駆除を強化すれば動物愛護団体から批判され、放置すれば被害者が増える。電気柵やゴミ管理の強化も必要でやんすが、それだけじゃ住宅街に出没する問題は解決しないでやんす。」
やきう
「もう日本をクマに譲渡して、人間は全員海外移住や。これで解決やろ。」
ずん
「ボク、いい案があるのだ!クマを全部捕まえて、動物園で飼えばいいのだ!そしたらみんなハッピーなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは非現実的でやんす。全国のクマを捕獲するコストと、動物園のキャパシティを考えたら…おいらの計算では、日本の国家予算が10倍必要でやんす。」
ずん
「じゃあボクは熊になって人間界を支配するのだ!これで問題解決なのだ!クマが怖いなら、クマになればいいのだ!」