# ディスカッション
9割女性客の映画試写会で35歳男性が感じた「不適切な感情」
ずん
「98%女性客の中に男が一人って、完全に公開処刑なのだ!」
やきう
「ラブホ街通って化粧品サンプル貰ってる時点で草。なんのプレイやねん。」
かっぱ
「いや待てや。『うらやましい』と『身の置き所がない』って、お前それ矛盾しとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「実は矛盾してないでやんす。これは男性が女性のエンパワメント運動を目の当たりにした時の、典型的な認知的不協和でやんすね。」
ずん
「つまり、女性が団結してストライキするのがうらやましいってことなのだ?」
やきう
「男も団結したらええやん。なんでせえへんのや?」
でぇじょうぶ博士
「そこが問題の核心でやんす。男性は『団結する理由』が社会構造上見えにくいでやんす。抑圧されてる自覚がないんでやんすよ。」
かっぱ
「ちょい待ち。男も苦しんどるやろ。過労死とか自殺率とか。」
ずん
「でも男は『弱音を吐くな』って言われて育つから、団結しにくいのだ!」
やきう
「ほんまそれ。ワイらは個人戦を強いられとるんや。女は集団戦できてズルいわ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、それは歴史的経緯を無視した暴論でやんす。女性は連帯しないと権利を勝ち取れなかったから団結したんでやんす。」
かっぱ
「つまりこの男性編集者は、女性の連帯を見て『ええなぁ』って思ったけど、自分はその輪に入れへんから居心地悪かったってことか?」
ずん
「それって要するに『仲間外れ』を感じたってことなのだ?」
やきう
「小学生かよ。でもな、アイスランドで女が全員休んだら社会止まったんやろ?日本で男が全員休んだらどうなるんや?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく同じように止まるでやんす。でも重要なのは『休む権利を主張する』という行為そのものでやんす。」
かっぱ
「なるほどな。でもこの男、『不適切な感情』って自覚しとるのは偉いやん。」
ずん
「でも結局、男性は被害者面したいだけなんじゃないのだ?」
やきう
「それな。『俺らだって苦しい』アピールしたいだけちゃうんか。」
でぇじょうぶ博士
「確かにその危険性はあるでやんす。でも、この編集者は自分の感情を『不適切』と認識してる点で、一定の自己批判能力があるでやんすね。」
かっぱ
「ほんで、アイスランドはジェンダーギャップ指数15年連続1位で、日本はG7最下位やろ?この差はでかいで。」
ずん
「でも50年前のアイスランドの出来事を今さら映画にして、日本は変われるのだ?」
やきう
「無理やろ。日本は『和』を重んじる文化やから、ストライキとか『わがまま』扱いされるんや。」
でぇじょうぶ博士
「それは一面的でやんす。実際には日本でも労働争議の歴史はあるでやんす。ただ、それが女性主導だと『ヒステリー』扱いされやすいでやんすけどね。」
かっぱ
「結局、この男性編集者が感じた『身の置き所のなさ』って、特権を自覚した時の居心地の悪さやろ?」
ずん
「つまり『俺、今まで楽してたんだ』って気づいちゃったってことなのだ?」
やきう
「いや待て。男も楽してへんやろ。社畜やってんのほとんど男やぞ。」
でぇじょうぶ博士
「それは『男性性の抑圧』という別問題でやんす。女性差別と男性の生きづらさは、どちらも家父長制の副産物でやんすよ。」
かっぱ
「ほな、男も女も両方しんどいってことやな。なんやねんこの地獄は。」
ずん
「じゃあボクたちも『男性の休日』やればいいのだ!みんなで休むのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君は365日が休日でやんすからね。ある意味、究極のストライキ状態でやんす。」
ずん
「ち、違うのだ!ボクは社会に対する静かな抵抗を続けているエリート活動家なのだ!」