ずん
「駐車場が浸水して商店街の売上半減とか、これもう終わりなのだ!日本沈没の前触れじゃないのだ?」
やきう
「沈没するのは経済だけやで。日本列島はまだ浮いとるわ。」
でぇじょうぶ博士
「これは興味深い事例でやんすね。地下駐車場270台が水没というのは、まるで現代のノアの箱舟を作り損ねたようなもんでやんす。」
かっぱ
「ワイら水棲生物からしたら、人間が地下に穴掘って車入れとる方が不思議やけどな。」
ずん
「でもさ、管理者に責任問えるのかって話なのだ。ボクが管理者なら全力で逃げるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その発想が既にアウトでやんす。法的には、管理者には『予見可能性』と『結果回避義務』が問われるでやんすよ。観測史上最大の雨となると、予見は難しいでやんすが…」
やきう
「つまり『想定外でした〜』で逃げ切れるってことやな。ワイも人生の失敗全部それで片付けたいわ。」
ずん
「うわぁ…でも商店街の人たちが可哀想なのだ。売上半減とか、ボクのやる気と同じくらい減ってるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「実はこれ、都市計画の根本的な問題でやんすよ。地下空間の利用は効率的でやんすが、排水システムが追いつかない設計になってることが多いでやんす。まるで、穴の開いたバケツに水を汲もうとするようなもんでやんすね。」
やきう
「で、結局誰が責任取るんや?税金で尻拭いするんやろ?またワイらの財布から吸い取られるわけやな。」
ずん
「そういえば自動車保険で補償されるって書いてあったのだ!じゃあみんなハッピーエンドなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。車両保険に入ってない人も多いでやんすし、仮に保険が下りても『全損扱い』になれば市場価値での補償でやんす。10年落ちの車なんて雀の涙でやんすよ。」
やきう
「結局、金持ちは新しい車買えて、貧乏人は泣き寝入りってわけか。世の中、格差しかないやんけ。」
かっぱ
「まあ、ワイは川で泳いどるだけやから関係ないけどな。人間社会は大変やな。」
ずん
「でもさ、これって温暖化のせいなのだ?それとも都市計画のミスなのだ?誰のせいにすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「両方でやんすよ。気候変動で降水量は増えてるでやんすが、それを想定した都市設計になってないのも事実でやんす。まるで、太ってるのに気づいてるのに服のサイズを変えないようなもんでやんすね。」
やきう
「結局、行政も企業も『想定外でした〜』で逃げて、住民だけが損するパターンやろ。日本の伝統芸能や。」
かっぱ
「せや、地下駐車場を全部プールに改造したらどうや?浸水しても問題ないやん。」
ずん
「天才なのだ!でもそれ、駐車場の意味なくなるのだ…」
でぇじょうぶ博士
「実は、オランダなんかでは水害を前提にした都市設計が進んでるでやんす。『水と戦う』んじゃなくて『水と共存する』発想でやんすね。日本も学ぶべきでやんすが…」
やきう
「学ぶ前にまた次の災害が来て、また『想定外でした〜』の繰り返しやろな。」
ずん
「じゃあボク、もう車買わないのだ!これで水没の心配ないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そもそも、この商店街の売上半減は駐車場問題だけじゃないでやんすよ。消費者心理として『あそこは浸水した場所』っていうネガティブイメージがついちゃったでやんす。まるで、食中毒を出したレストランみたいなもんでやんすね。」
やきう
「風評被害ってやつか。人間、一回ビビったら戻ってこんからな。ワイも一回騙されたら二度と信用せんタイプや。」
かっぱ
「お前、そもそも誰からも信用されてへんやろ。」
ずん
「むむむ…じゃあこの商店街、もうダメなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは言い過ぎでやんすが、復興には時間がかかるでやんすね。駐車場が再開しても、客足が戻るまで数年かかる可能性もあるでやんす。その間、店舗が持ちこたえられるかが勝負でやんすよ。」
やきう
「要するに、体力のない店から潰れていくってことやな。弱肉強食や。」
ずん
「じゃあボク、その商店街で『浸水記念セール』開催するのだ!ピンチをチャンスに変えるのだ!」
かっぱ
「不謹慎すぎて草。でも、意外とそういう開き直りが必要なんかもしれんな。」
でぇじょうぶ博士
「実際、災害後のユーモアは心理学的にも復興に有効とされてるでやんす。笑いは免疫力を高めるでやんすからね。まあ、ずん君の場合は単にバカなだけでやんすが…」
ずん
「ひどいのだ!でもボク思ったのだ。地下駐車場なんて作らずに、最初から屋上駐車場にすればよかったのだ!」
やきう
「今更言うても遅いわ。後出しジャンケンは誰でもできるんや。」
かっぱ
「せやけど、これからは地下施設の見直しが進むやろな。少なくとも排水設備は強化されるはずや。」
でぇじょうぶ博士
「問題は、そのコストを誰が負担するかでやんすね。管理者?自治体?それとも利用者?結局、税金か利用料金の値上げという形で、市民に跳ね返ってくるでやんす。」
ずん
「えー!じゃあボクたちが払うのだ?理不尽なのだ!」
やきう
「理不尽なのが世の中や。文句あるなら山にでも籠もれや。」
ずん
「じゃあボク、かっぱさんと一緒に川で暮らすのだ!これで災害とも無縁なのだ!」
ずん
「詰んでるのだああああ!!もうどこにも安全な場所ないのだ!!」
やきう
「お前の脳内が一番安全やで。何も入ってへんから被害ゼロや。」
ずん
「...ボク、地下駐車場より深く傷ついたのだ。」