ずん
「新幹線が通るのに駅がない県があるって、これもう意味わかんないのだ!茨城県って一体何したのだ!?」
やきう
「何もしてへんからこうなったんやろが。金出さへんかった時代のツケや。ワイみたいに引きこもっとったら何も手に入らんのと一緒や。」
でぇじょうぶ博士
「これは興味深い事例でやんすね。1982年の東北新幹線開業時には、地方負担スキームが存在しなかったでやんす。つまり、茨城県は『タダで新幹線が通る』という幸運に恵まれたはずが、結果的に『駅なしで通過される』という不運に見舞われたでやんす。」
かっぱ
「なんや、昔はタダで作ってくれたんか。ええ時代やったんやな。今は金払わな駅も作ってもらえへん。」
ずん
「でも新幹線が通ってるのに乗れないって、目の前でケーキ食べられてるのに一口ももらえないようなもんなのだ!」
やきう
「お前、例えが幼稚すぎるわ。でも古河市民からしたら、毎日新幹線が『シュバババッ』って通り過ぎるの見るだけとか、拷問やろな。」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、古河駅がJR宇都宮線の終着駅でもあるという点でやんす。東京から見れば茨城県の玄関口的な位置づけにもかかわらず、新幹線は素通り。まるでおいらが女性に素通りされるような切なさがあるでやんす。」
かっぱ
「博士、それ自分の話やんけ。でも確かに、大宮と小山の中間って、めっちゃええ場所やのにな。普通なら駅作るやろ。」
ずん
「じゃあ今から駅作ればいいのだ!茨城県が『やっぱり駅欲しいです』って言えばいいのだ!」
やきう
「甘いわ。今のスキームやと建設費の一部を地方が負担せなアカンねん。そんな金あるんか?ワイですら金ないのに。」
でぇじょうぶ博士
「実際のところ、新幹線駅を新設するには数百億円規模の投資が必要でやんす。しかも、大宮と小山の駅間距離は約40kmで、新幹線駅を作るには微妙に近すぎるでやんすね。採算性を考えると、まるでおいらが恋愛市場で選ばれないのと同じくらい難しい話でやんす。」
かっぱ
「博士、さっきから自分の話ばっかやな。でも確かに、今から駅作っても元取れるか怪しいわ。」
ずん
「むむむ...じゃあ古河市民は永遠に新幹線に乗れないまま生きていくのだ?」
やきう
「バカか。大宮か小山まで在来線で行けばええやろ。ちょっと不便なだけや。ワイなんか家から出んでも生きとるで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。古河駅から大宮駅までは約30分、小山駅までは約15分でやんす。新幹線に乗るためのアクセス駅として機能しているでやんすよ。ただし、『目の前を通過する新幹線に乗れない』というジレンマは残るでやんすけどね。」
かっぱ
「なんや、結局それなりに便利やんけ。騒ぐほどのことでもないやろ。」
ずん
「でも茨城県が『新幹線駅がない唯一の県』っていうのは、なんか寂しいのだ...」
やきう
「お前、寂しいとか言うてる場合か。茨城には他にも何もないって言われとるやんけ。新幹線駅がないくらい、誤差やろ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは言い過ぎでやんす!茨城県には納豆という素晴らしい名産品があるでやんす。おいらは毎日3パック食べているでやんすよ。それに、古河駅は茨城県最古の駅という歴史的価値もあるでやんす。」
かっぱ
「納豆の話はええわ。でも確かに、最古の駅っていうのは誇れる歴史やな。新幹線駅がないことを嘆くより、そっちをアピールした方がええんちゃうか。」
ずん
「そうなのだ!『新幹線が通るのに駅がない県』じゃなくて、『最古の駅がある県』って言えばカッコいいのだ!」
やきう
「言い方変えただけで中身一緒やんけ。でも確かに、ネガティブな事実もポジティブに言い換えたら印象変わるな。ワイも『引きこもりニート』じゃなくて『在宅型自由業』って名乗ろかな。」
でぇじょうぶ博士
「やきうさん、それは詐欺でやんす。それはさておき、古河市は江戸時代には宿場町として栄えた歴史があるでやんす。古河城の城下町でもあり、文化的な背景は豊かでやんすよ。新幹線駅がないからといって、価値がないわけではないでやんす。」
かっぱ
「せやな。歴史と文化があれば、新幹線なんかなくても十分魅力的な町やで。むしろ、新幹線駅ができて変に開発されへん方がええかもしれへんな。」
ずん
「でもやっぱり、新幹線が目の前を通り過ぎるのを見るたびに、『あー、乗りたいなー』って思っちゃうのだ...」
やきう
「お前、さっきからそればっかやな。しつこいわ。新幹線に乗りたいなら大宮まで行けばええやろ。たった30分やぞ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、人間の心理として『手に入らないもの』に憧れるのは自然なことでやんすね。おいらも彼女が手に入らないでやんすが、それでも諦めずに日々研究に励んでいるでやんす。」
かっぱ
「博士、お前の恋愛事情はどうでもええわ。でも確かに、『通過するだけ』っていうのは、なんか惜しい気持ちになるのはわかるで。」
ずん
「そうなのだ!だからボク、古河市に『新幹線通過記念館』を作ることを提案するのだ!毎日通過する新幹線を眺めながら、お茶とお菓子を楽しむ施設なのだ!」
やきう
「それ、ただの嫌がらせやんけ。『見るだけ』を商売にするとか、鬼畜すぎるわ。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、発想としては面白いでやんすね。実際、新幹線の通過を眺めるスポットは全国にいくつか存在するでやんす。鉄道ファンには需要があるかもしれないでやんす。」
かっぱ
「まあ、それもアリかもな。ネガティブな事実をポジティブに活用する、ええ発想やと思うで。」
ずん
「でしょでしょ!『日本で唯一、新幹線が通るのに駅がない県』っていうのは、逆に言えば『唯一無二のレア体験』なのだ!これはもう観光資源なのだ!」
やきう
「お前、調子乗りすぎやろ。でも確かに、『ない』ことを逆手に取るのは賢いやり方やな。ワイも『金がない』を逆手に取って...いや、無理やわ。」
でぇじょうぶ博士
「やきうさんの場合は、『金がない』を『物欲に囚われない自由な生き方』と言い換えればいいでやんす。おいらも『モテない』を『研究に集中できる恵まれた環境』と考えているでやんすよ。」
かっぱ
「お前ら、自己正当化しすぎやろ。でも、古河市に関しては、確かに『ない』ことを売りにするのはアリやな。逆張り戦略や。」
ずん
「そうと決まれば、ボクは今日から古河市の観光大使を自称するのだ!『新幹線が見えるけど乗れない町、古河へようこそ!』ってキャッチコピーで売り出すのだ!」
やきう
「誰もお前を観光大使に任命してへんけどな。でも、そのキャッチコピーは微妙に煽っとるな。嫌いやないで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、ずんのアイデアは意外と的を射ているかもしれないでやんす。観光マーケティングの世界では、『ネガティブな要素を逆手に取る』手法は有効でやんすからね。」
かっぱ
「せやな。普通の観光地と違う切り口で攻めるのは、注目集めやすいかもしれへんな。」
ずん
「よーし!じゃあボク、本当に古河市に移住して、新幹線通過を毎日眺める生活を始めるのだ!そして『通過新幹線ウォッチャー』として名を馳せるのだ!」
やきう
「お前、本気で言うとるんか?そんなん続くわけないやろ。三日で飽きるわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、ずんが三日坊主なのは周知の事実でやんすが、それでも行動力は評価できるでやんす。ちなみに、東北新幹線は古河市内を1日約100本通過するでやんすよ。見飽きるまでには時間がかかるかもしれないでやんす。」
ずん
「1日100本!?それだけあれば、毎日違う新幹線を見られるのだ!これはもう、ボクの天職なのだ!」
かっぱ
「いや、全部同じ新幹線やろ...お前、アホやろ。」
ずん
「ううん、違うのだ!E5系とかE6系とか、いろんな種類があるのだ!それに時間帯によって速度も違うのだ!これはもう立派な研究テーマなのだ!」
やきう
「研究テーマって...お前、そんなん研究しても金にならへんやろ。ワイですら、もうちょっとマシなこと考えるで。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、鉄道研究は立派な学問でやんすよ。交通工学、都市計画、経済学など、多角的な視点から分析できるでやんす。ずんがそこまで考えているとは思えないでやんすが。」
ずん
「もちろん考えてないのだ!ボクはただ新幹線を見て『かっけー!』って言いたいだけなのだ!」
かっぱ
「正直でええやんけ。変に理屈こねるより、素直に楽しむ方が健全やで。」
やきう
「まあな。どうせ三日で飽きるんやから、好きにさせたれや。ワイは家で寝とるけど。」
でぇじょうぶ博士
「結局のところ、古河市は新幹線駅がなくても、在来線で十分に機能しているでやんす。『ない』ことを嘆くより、『ある』ものを活用する方が賢明でやんすね。」
ずん
「そうなのだ!『新幹線駅がない』じゃなくて、『在来線の終着駅がある』って考えれば、ポジティブなのだ!...でもやっぱり新幹線に乗りたいのだ!」
やきう
「お前、結局それかい。もうええわ、勝手にしろ。」
かっぱ
「まあ、人間の欲望は尽きへんもんやからな。ないものねだりは、古今東西変わらへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。人間は常に『隣の芝生は青い』と思う生き物でやんすからね。おいらも、いつか彼女ができることを夢見ているでやんす。」
ずん
「博士もボクも、結局『ないもの』を求めてるのだ!...でもボク、今気づいたのだ。新幹線が通過するだけの町って、実は『見送り』が得意な町ってことなのだ!」
ずん
「だって、毎日新幹線を見送ってるんだから、『見送りのプロ』なのだ!これはもう、人生のメタファーなのだ!大切なものは通り過ぎていくけど、それでも毎日前を向いて生きていく...古河市は人生の深い教訓を教えてくれる町なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、ずんが哲学的なことを言い始めたでやんす。これは危険な兆候でやんすね。」
やきう
「哲学もクソもないわ。ただの屁理屈やんけ。でも、『見送りのプロ』っていうのは、ちょっと面白いかもな。」
ずん
「でしょでしょ!だからボク、『見送り観光』を提案するのだ!古河駅で新幹線を見送りながら、人生について考える...これは新しい観光の形なのだ!『禅』みたいな感じなのだ!」
かっぱ
「禅...?お前、禅がなんやか知っとるんか?」
やきう
「もうこいつ、何言うとるか分からへんわ。誰か止めてくれ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、ずんの発想は支離滅裂でやんすが、『新幹線が通過するだけ』という事実を前向きに捉えようとする姿勢は評価できるでやんす。少なくとも、嘆いているだけよりはマシでやんすね。」
ずん
「そうなのだ!『ない』ことを嘆くより、『ある』ことを楽しむのだ!...でもやっぱり新幹線駅は欲しいのだ!茨城県に寄付を募って、みんなで新幹線駅を作るのだ!クラウドファンディングなのだ!」
やきう
「お前、さっきから言うことコロコロ変わっとるやんけ。もう何がしたいねん。」
かっぱ
「まあ、ずんはいつもこんなもんやろ。一貫性のなさがこいつの個性や。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、ずんの思考は量子力学の不確定性原理のように予測不可能でやんすね。」
ずん
「よーし、じゃあボク、今から茨城県庁に行って、『新幹線駅を作ってください!』って直訴してくるのだ!そして断られたら、『じゃあボクが自分で作ります!』って言うのだ!」
やきう
「個人で新幹線駅作れるわけないやろ。お前、本当にアホやな。」
ずん
「でも夢は大きく持たないとダメなのだ!ボクはいつか、茨城県に新幹線駅を作った男として歴史に名を残すのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、夢を持つことは悪いことではないでやんす。ただし、現実的なプランを立てることも大切でやんすよ。」
ずん
「現実的なプラン?それは『とりあえず古河に行って新幹線を見る』ことなのだ!まずは現地視察から始めるのだ!そして美味しいものを食べて、温泉に入って、満足して帰ってくるのだ!完璧なプランなのだ!」
やきう
「それ、ただの観光やんけ。新幹線駅作る話はどこ行ったんや。」
ずん
「細かいことは気にしないのだ!大切なのは行動力なのだ!...でもやっぱり面倒くさいから、家でゴロゴロしてるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ、結局いつものずんでやんすね。」
ずん
「そうなのだ!ボクは『新幹線が通るのに駅がない町』を応援する、究極のカウチポテトなのだ!家から一歩も出ずに古河市を愛するのだ!これぞ真の愛なのだ!」