ずん
「京都のたけのこがヤバいらしいのだ。でもたけのこなんて、そこら辺の山に生えてるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは大きな誤解でやんす。京たけのこは白子筍とも呼ばれ、まるで白魚のように繊細で高級な食材でやんす。普通のたけのこと比べるなんて、軽自動車とフェラーリを同列に語るようなもんでやんすよ。」
やきう
「へぇ、で?ワイらには関係ない話やろ。どうせ料亭でしか食えへん代物やん。」
でぇじょうぶ博士
「確かに一般庶民には縁遠い食材でやんすが、問題は外来種の蛾の幼虫が竹林を壊滅させてることでやんす。これ、実は生態系の崩壊を示すシグナルかもしれないでやんすよ。」
ずん
「蛾の幼虫ごときに負けるとか、竹弱すぎるのだ。」
やきう
「お前が言うな。毎日定時で帰って何もせんお前の方がよっぽど弱いわ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、外来種の侵入というのは、まるでゲームのバグみたいなもんでやんす。一度入り込むと、システム全体がおかしくなるでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、殺虫剤まけばいいのだ!簡単なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そう単純にはいかないでやんす。竹林全体に殺虫剤を散布すれば、他の生物も死滅するでやんす。まるで風邪を治すために心臓を止めるようなもんでやんすね。」
やきう
「ほな、放置するしかないんか?京都の料亭が困ろうが知ったこっちゃないけどな。」
でぇじょうぶ博士
「京都府は9月に対策協議会を設置したでやんす。国や他の自治体とも連携してるでやんすから、本腰入れてるでやんすね。ただ、外来種対策は時間がかかるでやんす。」
ずん
「つまり、しばらく京たけのこは食べられないってことなのだ?」
やきう
「お前、普段から食ってへんやろ。カップ麺ばっかりのくせに。」
でぇじょうぶ博士
「収穫量が急減してるでやんすから、価格は高騰するでやんすね。まるでビットコインみたいに、希少性が価値を生むでやんす。」
ずん
「じゃあ今のうちに京たけのこを買い占めて、高く売れば儲かるのだ!」
やきう
「お前、それ転売ヤーやんけ。社会のゴミやで。」
でぇじょうぶ博士
「そもそも一般流通してないでやんすから、買い占めようがないでやんす。料亭が直接農家から仕入れてるでやんすよ。」
やきう
「何もせんでええわ。お前が動いたら余計に事態が悪化するだけや。」
でぇじょうぶ博士
「外来種問題は深刻でやんす。この蛾が他の地域に広がれば、日本全国の竹林が危機に瀕するでやんす。まるでゾンビ映画のように、じわじわと広がっていくでやんすよ。」
ずん
「でも竹って成長早いんでしょ?すぐ回復するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは健康な竹の話でやんす。葉を食い荒らされた竹は光合成ができず、根から枯れていくでやんす。回復には何年もかかるでやんすよ。」
やきう
「ワイ、思ったんやけど、この蛾ってどこから来たんや?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく中国から侵入したと考えられてるでやんす。グローバル化の負の側面でやんすね。物流とともに、望まない生物も入ってくるでやんす。」
ずん
「じゃあ、中国から謝罪と賠償を要求すればいいのだ!」
やきう
「お前、外交問題にするつもりか。アホやろ。」
でぇじょうぶ博士
「生態系の問題は国境を超えるでやんす。責任の所在を追及するより、協力して対策を練る方が建設的でやんすね。」
ずん
「難しい話はもういいのだ。で、結局ボクは京たけのこ食べられるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、一般人が京たけのこを味わうチャンスは限られてるでやんす。でも、この問題が解決すれば、もっと手頃な価格で流通するかもしれないでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、ボクが蛾退治すれば英雄になれるのだ!竹林に行ってくるのだ!」
やきう
「お前、虫嫌いやろ。ゴキブリ見ただけで泣いとったやんけ。」
ずん
「...そういえばそうだったのだ。じゃあ、誰か他の人に任せるのだ!ボクは応援するのだ!」