ずん
「カスハラって、もうお客様は神様じゃなくなったってことなのだ?」
やきう
「神様やなくて、疫病神や。ワイも接客業やったことあるけど、マジで地獄やったで。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。2025年6月の法改正で企業にカスハラ対策が義務化されたのは、まるで戦場に防弾チョッキを配るようなもんでやんす。遅すぎるくらいでやんすよ。」
かっぱ
「ほんまにな。『お客様は神様』って言うたの誰やねん。神様やったら暴言吐かんやろ。」
ずん
「でもさ、AIで暴言検知って、どうやるのだ?『コラァ!』とか『なめてんのか』とかを自動で拾うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。音声認識と自然言語処理を組み合わせて、感情の高ぶりや攻撃的な言葉を検知するでやんす。まるで地雷探知機みたいなもんでやんすね。」
やきう
「でもな、博士。それって誤検知もあるんちゃうか?『最高!』って興奮しとるだけで、カスハラ判定されたら笑うで。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。実際、感情の高ぶりと怒りの区別は難しいでやんす。喜びで声が大きくなってるのか、怒りで大きくなってるのか、AIにはまだ完璧に判別できないでやんすからね。」
かっぱ
「ほな、AIが『カスハラや!』って判定したら、即座に上司が飛んでくるんか?」
でぇじょうぶ博士
「そこまで自動化されてるかは企業次第でやんすが、少なくとも記録として残せるのは大きいでやんす。まるでドライブレコーダーみたいなもんでやんすね。証拠が残れば、従業員も守られやすくなるでやんす。」
ずん
「でもさ、それって客側からしたら監視されてるみたいで嫌じゃないのだ?」
やきう
「監視カメラがそこら中にあるのと同じや。もう慣れたやろ。むしろ、暴言吐く方が悪いんやから、監視されて当然やで。」
かっぱ
「せやな。暴言吐かんかったら関係ない話や。普通に話しとったらAIも反応せえへんやろし。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ただし、このシステムが悪用されないかは注意が必要でやんす。例えば、企業側が都合の悪いクレームを『カスハラ』とラベリングして封殺する可能性もあるでやんす。」
ずん
「うわぁ、それは怖いのだ。正当なクレームまで潰されちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性はあるでやんす。だからこそ、AIの判定基準や運用ルールを透明化することが重要でやんす。まるで裁判官が判決理由を説明するようなもんでやんすね。」
やきう
「でもな、ワイ思うんやけど、そもそもカスハラが増えたんは社会全体がギスギスしとるからやないか?みんな余裕なくなっとんねん。」
かっぱ
「せやな。コロナ以降、特にひどなった気がするわ。在宅勤務で人と話さんくなって、コミュニケーション能力が落ちとんのもあるやろな。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い分析でやんす。社会的孤立やストレスの増加が、攻撃性を高めてる可能性は十分にあるでやんす。まるで圧力鍋の中で沸騰してる水みたいなもんでやんすね。」
ずん
「じゃあ、AIで検知するだけじゃなくて、カスハラする人にカウンセリングとか受けさせたらいいのだ!」
やきう
「アホか。そんなん誰が費用負担すんねん。カスハラする奴にそんな金かける余裕ないやろ。」
かっぱ
「でも、根本的な解決にはならんよな。対症療法や。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。カスハラの根本原因は、社会全体の余裕のなさや、サービス業に対する過度な期待でやんす。AIはあくまで一時的な盾でしかないでやんす。」
ずん
「じゃあ、どうすればいいのだ?もうサービス業なんてやめちゃえばいいのだ?」
やきう
「それはそれで経済が回らんくなるやろ。お前、誰がコンビニやレストラン運営すんねん。」
かっぱ
「ロボットや!全部ロボットに任せたらええねん。人間はもう接客せんでええやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それも一つの解でやんすが、ロボットが完全に人間の接客を代替するのはまだ先の話でやんす。まるでドラえもんを待ってるようなもんでやんすね。」
ずん
「じゃあ、ボクは接客業には就かないことにするのだ!これで完璧なのだ!」