ずん
「ホンダが1523億円も使ってアステモ買うのだ!そんな金あるなら僕にくれればいいのだ!」
やきう
「お前に渡したら、3日でパチンコと風俗で溶かすやろ。ホンダは正しい判断や。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、そう言わないでやんす。これは自動車業界の生存競争における重要な一手でやんすよ。」
ずん
「でも博士、車の部品会社買うだけでそんなに金かかるのだ?ボクの年収の何年分なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の年収で計算すると...永遠に届かない数字でやんすね。アステモはただの部品屋じゃないでやんす。ソフトウェア開発の要塞みたいなもんでやんす。」
やきう
「つまりホンダは『俺、ソフト苦手やねん』って白旗上げたってことやな。恥ずかしい話や。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、それは違うでやんす。むしろ自分の弱点を認めて補強する、これぞ戦略的思考でやんす。テスラなんかは車をiPhoneみたいにアップデートできるでやんすからね。」
ずん
「え?車がアップデートするのだ?バグったら走行中に止まっちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、理論上はそうなる可能性もあるでやんすが...それが現代の車、SDVってやつでやんす。ソフトウェアで車の性能が変わる時代でやんすよ。」
やきう
「で、日立は何でアステモ手放したんや?金に困ってたんか?」
でぇじょうぶ博士
「日立としては、『選択と集中』でやんすね。自動車部品よりもインフラとかAIに力入れたいんでやんす。まるで昔の彼女を友達に譲るようなもんでやんす。」
やきう
「でも結局、ホンダは自動運転で遅れてるから必死なんやろ?トヨタとか日産に比べたらカスやもんな。」
でぇじょうぶ博士
「辛辣でやんすが...まあ確かに。自動運転の分野ではホンダは出遅れてるでやんすね。テスラのオートパイロットとか、中国のBYDとか、もうガンガン進んでるでやんすから。」
でぇじょうぶ博士
「それはどうでやんすかね...お金で時間は買えないでやんす。まるで一夜漬けで東大に受かろうとするようなもんでやんす。可能性はゼロじゃないでやんすが...」
やきう
「つまりホンダは金ドブしたってことか。ワイの予想通りやな。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、そう悲観的にならなくてもいいでやんす。アステモの技術力は本物でやんすし、日立とホンダの合弁会社だった実績もあるでやんす。シナジー効果は期待できるでやんすよ。」
ずん
「シナジー効果...なんかカッコいい響きなのだ!」
やきう
「お前、意味分かってないやろ。どうせ『1+1=3になる』とかそういう話やで。実際は『1+1=1.5』くらいで終わるのがオチや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、またまた辛辣でやんすね...でも統合のリスクは確かにあるでやんす。組織文化の違いとか、技術者の流出とか...」
ずん
「えぇ!?せっかく買ったのに技術者が逃げちゃうのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。優秀なエンジニアほど、環境が変わると転職しちゃうでやんすからね。まるで水槽の水を替えたら金魚が全部死んじゃうようなもんでやんす。」
やきう
「結局、ホンダは焦りすぎて判断ミスったんちゃうか?今の車業界、EVもアカン、自動運転も遅れてる、もう地獄やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ確かに自動車業界は今、大転換期でやんすね。100年に一度の変革期とか言われてるでやんす。ガソリン車の時代は終わりつつあるでやんすし...」
ずん
「じゃあボクは今のうちに中古のガソリン車買い溜めしておくのだ!将来プレミアつくのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、それはただのゴミを溜め込むだけでやんす。未来の骨董品じゃなくて、未来の粗大ゴミでやんすよ。」
やきう
「つーか、1523億あったら何ができたんやろな。新車100車種くらい開発できたんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「そういう単純計算は危険でやんす。今の時代、ハードウェアだけじゃダメでやんす。ソフトウェアが車の価値を決める時代でやんすからね。iPhoneだって、すごいのはハードじゃなくてiOSでやんすし。」
ずん
「でも博士、自動運転って本当に必要なのだ?ボク運転好きなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ自動運転のメリットは、事故の削減でやんすね。人間の運転ミスがなくなれば、年間数千人の命が救えるでやんす。でも逆に、ハッキングされたら大惨事でやんすけどね。」
やきう
「やっぱり危ないやんけ!結局、昔ながらのマニュアル車が一番安全やな。ハッキングもクソもないわ。」
でぇじょうぶ博士
「それは極論でやんす...でも確かにサイバーセキュリティは大きな課題でやんすね。車がネットに繋がるってことは、ハッカーの標的にもなるでやんすから。」
ずん
「じゃあホンダはアステモと一緒にハッカー対策もするのだ?」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。むしろそれができなきゃ、この買収は完全に失敗でやんすね。1523億円の大失敗...想像しただけで胃が痛くなるでやんす。」
やきう
「ホンダの株主、今頃泣いてるやろうな。配当減らされてさ。かわいそうに。」
ずん
「でもさ、うまくいったらホンダすごいことになるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「理論上はそうでやんす。自動運転でトップに躍り出る可能性もゼロじゃないでやんす。でも...可能性は限りなく低いでやんすけどね。」
やきう
「結局、ギャンブルやんけ。1523億円のパチンコや。」
ずん
「博士、最後に一つ聞きたいのだ。この買収、成功すると思うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おいらの見立てでは...五分五分でやんすね。成功するかどうかは、これからの統合プロセス次第でやんす。技術だけじゃなく、人も文化も統合しないといけないでやんすから。」
やきう
「つまり『わからん』ってことやな。専門家も結局わからんのか。」
ずん
「じゃあボクにもわかんないのだ!...でも一つだけ確実なことがあるのだ。ボクはこの1523億円、絶対に一生かけても稼げないのだ!」