ずん
「妊婦がレジで最優先とか、日本じゃ炎上案件なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「でやんすね。イタリアではマンマが神の次に偉いでやんすが、日本では自己責任論が神の次に偉いでやんす。」
やきう
「ワイ、イタリア行ったことあるけど、あいつら妊婦見たら目の色変わるで。まるでマフィアのボスが来たみたいな扱いや。」
かっぱ
「ほんまにな。日本やとベビーカー優先エレベーターで『優先やしね〜』って言うたら場が凍るんやろ?」
ずん
「あれはボクも引いたのだ。善意を権利と勘違いしてるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「日本人は『謙遜』を美徳とするでやんすからね。優先されて当然という態度は、まるで裸の王様でやんす。」
やきう
「でも海外じゃ遠慮したら怒られるんやろ?どないせえっちゅうねん。」
かっぱ
「文化の違いやな。イタリア人は親を大事にするんが当たり前、日本人は迷惑かけんのが当たり前や。」
ずん
「じゃあ日本で妊婦優先したら、逆に申し訳なさそうにされるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。日本の妊婦は忍者のように目立たないようにしてるでやんす。おいらの観察によると、妊娠8ヶ月でも満員電車で立ってる確率は87.3%でやんす。」
やきう
「それ、データどこから出したんや。テキトーやろ。」
かっぱ
「しかし中国でも子連れはVIPレーン案内されるんやろ?アジアでも違うんやな。」
でぇじょうぶ博士
「ところが日本では『おひとり様1点』のチーズを赤ちゃん抱っこして買おうとしたら怒られるでやんす。赤ちゃんは人間にカウントされないでやんす。」
かっぱ
「それはひどいわ。でも日本人は余裕がないんやろな。時間も金もカツカツや。」
ずん
「じゃあ日本が貧しいから優しくできないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。おいらの計算では、日本人の心の余裕は1990年代をピークに右肩下がりでやんす。今や妊婦に席を譲る余裕すらないでやんす。」
やきう
「ワイも毎日クタクタやからな。電車で寝たいねん。妊婦とか知らんがな。」
かっぱ
「お前、最低やな。でもそういう本音が日本中に溢れてるんやろな。」
ずん
「でもイタリア人はなんで優しくできるのだ?彼らは余裕があるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「イタリア人の労働時間は日本人より短いでやんす。しかもシエスタで昼寝するでやんす。余裕がありまくりでやんす。」
やきう
「そら優しくもなるわ。ワイも昼寝させてくれや。」
かっぱ
「文化の違いもあるで。キリスト教では『汝の隣人を愛せよ』や。日本は『出る杭は打たれる』やからな。」
ずん
「じゃあ日本でも妊婦優先文化を根付かせるにはどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。妊婦を見たら全員で『マンマ!!』と叫ぶでやんす。そうすればイタリア文化が根付くでやんす。」
かっぱ
「でも本質的には、みんなが少しずつ譲り合う社会を作るしかないんやろな。」
ずん
「ボクは譲りたくないのだ。だってボクも疲れてるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずんは毎日ソファでゴロゴロしてるでやんす。疲れてるのは指だけでやんす。」
やきう
「指も疲れるんやで。スマホいじり続けるの、めっちゃしんどいねん。」
ずん
「でもボクが将来妊婦になったら優先してほしいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんは男でやんす。妊娠は不可能でやんす。」
やきう
「いや、待てよ。医学の進歩で男も妊娠できる時代が来るかもしれへんで。」
かっぱ
「そんな時代来たら、お前ら真っ先に逃げるやろ。」
ずん
「そ、そんなことないのだ!ボクは妊婦になって優先レーンを使いたいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんの目的が不純すぎるでやんす。妊娠は特典じゃないでやんす。」
やきう
「でも正直、妊婦優先って、どこまで優先すべきなんや?スタバで妊婦が来たら席譲るんか?」
かっぱ
「そこまでせんでもええやろ。常識の範囲内や。」
でぇじょうぶ博士
「それが文化でやんす。イタリアでは『妊婦は神』が常識、日本では『妊婦も我慢』が常識でやんす。」
かっぱ
「でも、優先されて当然って態度の親も問題やで。感謝の気持ちがないと、誰も優しくしたくなくなるからな。」
ずん
「じゃあ結局、お互い様の精神が大事ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。優先する側は余裕を持ち、優先される側は感謝する。それが理想でやんす。」
やきう
「でも現実は、優先する余裕もないし、優先されても感謝しない奴もおる。地獄やな。」
かっぱ
「だから日本は少子化が進むんやろな。子育てしにくい社会やもん。」
ずん
「じゃあボクは一生独身でいいのだ!子供なんて作らないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんは独身以前に、恋人すらできたことないでやんす。心配無用でやんす。」
ずん
「ひどいのだ!でもボクはいつか妊婦に優しくできる大人になりたいのだ!」
かっぱ
「ほんまにな。口だけやったら誰でもできるで。」
ずん
「...ボク、明日からイタリアに移住するのだ!そこでマンマに優しくされて生きるのだ!」