ずん
「格闘技の減量って、もはや自殺行為なんじゃないのだ?こんなの見てられないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。計量で倒れるなんて、試合前に自分でKOされてるようなもんでやんす。これは格闘技界の闇でやんすよ。」
やきう
「闇も何も、そもそも殴り合いする時点でおかしいやろ。文明人なら将棋でも指しとけや。」
でぇじょうぶ博士
「まぁ待つでやんす。減量というのは、本来筋肉を残して脂肪を落とす科学的プロセスでやんす。でも格闘技界では、水分まで絞り出す拷問に変わってるでやんすよ。」
ずん
「え?水も抜くのだ?それってもはや干物作りなのだ!」
やきう
「ワイも正月太りで3キロ減量したけど、水なんか抜かんかったで。普通に飯減らしただけや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の3キロとプロの減量は次元が違うでやんす。彼らは試合前日に5〜10キロも落とすでやんすからね。人体の60%は水分でやんすから、それを絞れば短期間で体重は落ちるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。でも今回のスマザーマン選手は、計量後すぐに倒れたでやんす。つまり脳に十分な血液が回ってなかったってことでやんすよ。まるで枯れた植物に水をやる前に枯れ死んだようなもんでやんす。」
やきう
「それって完全に自己管理ミスやん。プロならそこまで計算せぇや。」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。減量は個人の管理能力を超えた構造的問題でやんす。階級制度がある限り、選手はより軽い階級で体格差を得ようと無理な減量をするでやんす。これは囚人のジレンマでやんすよ。」
ずん
「じゃあもう階級なんてなくせばいいのだ!全員フリーウェイトで戦えばいいのだ!」
やきう
「そしたら体重120キロの化け物と60キロのモヤシが戦うことになるやんけ。それこそ虐殺やろ。」
でぇじょうぶ博士
「実は解決策はあるでやんす。ONE Championship(アジアの格闘技団体)では、試合当日にも体重チェックがあって、大幅な増量は認められないでやんす。これなら無理な減量のインセンティブが減るでやんす。」
ずん
「なるほど!UFCもそれ採用すればいいのだ!」
やきう
「でもそれやと興行的においしくないんちゃうか?ドラマチックな減量シーンとか、ファン喜ぶやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは本末転倒でやんす。エンタメのために選手の命を危険に晒すなんて、まるでローマ時代の剣闘士でやんす。21世紀にもなって、人間がコロシアムで見世物になってるようなもんでやんすよ。」
ずん
「でも格闘技ファンって、そういうの求めてるんじゃないのだ?ギリギリまで追い込まれた戦士の美学みたいな...」
やきう
「せやな。ワイもYouTubeで減量ドキュメンタリー見るの好きやで。サウナでゲロ吐きながら頑張ってるの見ると感動するわ。」
でぇじょうぶ博士
「それは感動ポルノでやんす!人の苦しみを消費してるだけでやんすよ。本当のスポーツマンシップは、公平な条件下で最高のパフォーマンスを競うことでやんす。フラフラで試合するなんて、本来の実力が発揮できないでやんすからね。」
ずん
「じゃあ博士は、減量制度を全面的に見直すべきだと思ってるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんす。科学的根拠に基づいた安全な減量プロトコルを義務化するべきでやんす。例えば、試合の何週間前から体重を段階的にチェックするとか、医師の監督下で減量するとか。選手の健康を第一に考えるべきでやんすよ。」
やきう
「でもそんなんしたら、選手の自由が奪われるやん。自己責任でええやろ。」
でぇじょうぶ博士
「自己責任論は、弱者を放置する言い訳でやんす。選手は試合に出たい一心で無理をするでやんすから、団体側がルールで守らないといけないでやんす。これは労働安全と同じでやんすよ。」
ずん
「なんか難しくなってきたのだ...結局、今回の事故から何を学べばいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。人間の体は機械じゃないってことでやんす。無理に水分を絞り出せば、脳も内臓も正常に機能しなくなるでやんす。スマザーマン選手の失神は、その当然の帰結でやんすよ。」
やきう
「まぁ確かに、倒れるまで減量するのはアホやな。そこまでして試合出る意味あるんか?」
ずん
「でもボク、格闘技選手の気持ちわかる気がするのだ。必死で努力して、夢のステージに立ちたいって思うのは当然なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その情熱は素晴らしいでやんす。でも、命を賭けるのと命を懸けるのは違うでやんすよ。前者は無謀、後者は勇気でやんす。スポーツは生きて帰ってくることが前提でやんすからね。」
やきう
「深いこと言うやん、博士。でもワイは思うで。結局、金なんやろ。UFCのファイトマネーが安いから、選手は無理してでも勝たなあかんのや。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。経済的インセンティブが選手を追い込んでる面は確かにあるでやんす。でもそれを言い出すと、スポーツビジネス全体の構造的問題になるでやんすね。」
ずん
「じゃあ結局、誰が悪いのだ?選手?団体?ファン?」
でぇじょうぶ博士
「誰か一人が悪いわけじゃないでやんす。システム全体が歪んでるでやんすよ。選手は勝ちたい、団体は興行したい、ファンは刺激が欲しい。この三者の欲望が交差する地点で、命の危険が生まれてるでやんす。」
やきう
「なんや、結局答えないんかい。博士のくせに無責任やな。」
でぇじょうぶ博士
「答えがないのが答えでやんす。ただ言えるのは、今回の事故が氷山の一角だってことでやんす。表に出てないだけで、減量で苦しんでる選手は山ほどいるでやんすよ。」
ずん
「怖いのだ...でもボク、やっぱり格闘技見るのやめられないのだ。どうしたらいいのだ?」
やきう
「お前、結局エンタメとして消費しとるだけやんけ。偽善者め。」
でぇじょうぶ博士
「いや、ファンであることは悪くないでやんす。ただ、選手の安全に配慮しない団体は批判すべきでやんす。観客の声が変われば、業界も変わるでやんすよ。」
ずん
「そっか!じゃあボク、Twitterで『UFC減量制度見直せ!』ってツイートするのだ!」
やきう
「ツイート一つで世界が変わると思っとるんか。お花畑やな。」
でぇじょうぶ博士
「でも小さな声も集まれば大きくなるでやんす。実際、最近は格闘技界でも選手の健康管理に注目が集まってきてるでやんすからね。」
ずん
「じゃあボクのツイートにも意味があるのだ!やった!...あれ、でもボクTwitterのフォロワー17人しかいないのだ。」