ずん
「ねぇねぇ、風俗嬢が客の子供を妊娠して殺しちゃったって事件、ヤバすぎなのだ!」
やきう
「そらヤバいわ。でもな、ワイが気になるのは"彼に知られたら出て行く"って部分や。その彼氏もクソやろ。」
でぇじょうぶ博士
「む、するどい指摘でやんす。この事件の本質は、彼女が『居場所を失う恐怖』に支配されていた点でやんすね。」
ずん
「でも博士、風俗で働いてたのバレたら普通怒るのだ。彼氏が悪いわけじゃないのだ。」
やきう
「ほんまアホやな。そもそも風俗嬢と付き合っといて何を今更やねん。都合のええ時だけ恋人面しとったんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「実は統計的に見ると、性産業従事者の約60%が精神的DVを経験しているでやんす。彼女の『捨てられる恐怖』は妄想ではなく、現実的な危機感だった可能性が高いでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、中絶すればよかったのだ!なんで産んじゃったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「記事によれば妊娠に気づいたのが半年後でやんす。日本では妊娠22週以降の中絶は原則禁止でやんすから、物理的に選択肢がなかったでやんす。」
やきう
「待てや。半年も気づかんとか、そんなことあるんか?ワイ、童貞やからわからんのやけど。」
でぇじょうぶ博士
「おやおや、やきう君が自ら童貞であることをカミングアウトするとは珍しいでやんすね。ストレスや不規則な生活で生理不順になることは珍しくないでやんす。特に風俗という過酷な労働環境では尚更でやんすよ。」
ずん
「でもさ、客に脅されて避妊なしでヤられたって、それレイプじゃないのだ?警察に行けばよかったのだ!」
やきう
「甘いな。性産業従事者が被害訴えても、『仕事やろ?』って鼻で笑われるのがオチや。現実見ろや。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながらやきう君の指摘は正しいでやんす。2015年の調査では、性産業従事者の性暴力被害の警察届出率はわずか3%でやんした。社会的スティグマが二重三重に重なるでやんすからね。」
ずん
「むむむ...じゃあ、この女性は完全に詰んでたってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。妊娠に気づいた時点で、①中絶不可能、②相談できる相手なし、③経済的困窮、④精神的孤立という四重苦でやんす。まるで四方を壁に囲まれた密室に閉じ込められたようなもんでやんすよ。」
やきう
「でもな、それでも赤ん坊殺すのは論外やろ。どんな理由があってもアカンわ。」
でぇじょうぶ博士
「もちろん、殺人は絶対に許されないでやんす。しかし裁判官が『だが...』と続けたのは、彼女を追い詰めた社会構造にも問題があるという指摘でやんすよ。」
ずん
「社会が悪いって言い訳なのだ!自己責任なのだ!」
やきう
「おっ、ずんがまともなこと言うとるやん。珍しいな。」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす。自己責任論で片付けるのは思考停止でやんすよ。この事件の背景には、①性産業従事者への差別、②望まぬ妊娠への支援不足、③DV被害者の孤立、④中絶可能期間の短さという構造的問題があるでやんす。」
ずん
「難しい話はいいのだ!結局、この女性はどうなったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「記事タイトルから推測するに、実刑判決を受けたと思われるでやんす。『残忍で冷酷』という表現から、おそらく懲役5年以上でやんすね。」
やきう
「当然やろ。赤ん坊殺しといて執行猶予つくわけないわ。むしろ軽すぎるくらいや。」
でぇじょうぶ博士
「しかし考えてみるでやんす。彼女が刑期を終えて出所しても、前科者として社会復帰は極めて困難でやんす。結局、また風俗しか選択肢がなくなる可能性が高いでやんすよ。」
ずん
「それってループしてるだけじゃないのだ!全然解決してないのだ!」
やきう
「ほんまやな。社会が性産業従事者を差別しといて、でも性産業は必要やから存在させて、でも困ったら助けへんって、どんだけクソやねん。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそこでやんす。我々の社会は性産業を『必要悪』として黙認しながら、そこで働く人々を『自己責任』で切り捨てるダブルスタンダードを持っているでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「まず妊娠22週という中絶期限の見直しでやんす。欧米では24週が一般的でやんすよ。そして性産業従事者への医療・福祉支援の拡充。さらには望まぬ妊娠への相談体制の整備でやんすね。」
やきう
「そんなん税金の無駄遣いやろ。風俗嬢に税金使うとか、ワイの払った税金がそんなことに使われるとか許せんわ。」
ずん
「やきうは税金払ってないニートだから関係ないのだ!」
やきう
「...黙れカス。ワイは将来的に払う予定やから、実質納税者や。」
でぇじょうぶ博士
「二人ともやめるでやんす。重要なのは、この事件が『特殊な女性の特殊な事件』ではなく、『誰にでも起こりうる構造的問題』だという認識でやんすよ。」
ずん
「でも博士、ボクみたいな賢くて優秀なエリートには関係ない話なのだ。」
やきう
「お前のどこがエリートやねん。童貞で引きこもりのくせに。」
ずん
「やきうだって童貞って自分で言ってたのだ!ブーメランなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「あのですね...真面目な話をしてるでやんすよ。この事件から学ぶべきは、『誰も助けを求められない社会』の危険性でやんす。」
ずん
「むむむ...確かに、ボクも困ったとき誰にも相談できないのだ...」
やきう
「お前の場合は自業自得やろ。人に迷惑かけまくっとるから誰も助けてくれへんだけや。」
でぇじょうぶ博士
「しかしそれも問題でやんす。『助けを求める価値がある人』と『ない人』を選別する社会は、結局誰も助けないでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「『他人事じゃない』ということでやんす。望まぬ妊娠、経済的困窮、孤立、差別...これらは組み合わせ次第で誰でも追い詰められるでやんすよ。」
やきう
「ほんまやな。ワイもニートやから、いつ親に追い出されるかわからんし。」
ずん
「やきうが自分の境遇と重ねてるのだ!珍しく自己認識があるのだ!」
やきう
「うるさいわ。お前もニート予備軍のくせに。」
でぇじょうぶ博士
「はぁ...二人とも本質を見失ってるでやんす。この事件で最大の被害者は、何の罪もない赤ん坊でやんすよ。」
ずん
「...そうなのだ。赤ちゃんは何も悪くないのに...」
やきう
「せやな。どんな理由があっても、それだけは許されへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ、同じ悲劇を繰り返さないために、社会全体で考える必要があるでやんす。性産業、妊娠、貧困、孤立...これらは全て繋がっているでやんすからね。」
ずん
「博士の話聞いてたら、なんかボクもちゃんとしなきゃって思えてきたのだ...」
やきう
「お前が更生するとか、太陽が西から昇るレベルやろ。」
ずん
「...やっぱりボクは今のままでいいのだ!更生とか面倒くさいのだ!赤ちゃんより自分が大事なのだ!」