ずん
「アメリカがフォント変えただけで大騒ぎなのだ。たかが文字の形でしょ?」
でぇじょうぶ博士
「これは単なる書体変更ではないでやんす。国務省がCalibriからTimes New Romanに戻すということは、まるで時計の針を逆回転させるようなものでやんす。」
やきう
「ワイ、Times New Roman派やで。あの古臭い感じがエエねん。伝統や格式や言うとるやろ?」
ずん
「でもスマホで読みにくくなるって書いてあるのだ。ボクのiPhoneで国務省の文書なんて読まないけど。」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。これは視覚障害者やディスレクシアの人々にとって深刻な問題でやんす。セリフ体は文字の端に飾りがあって、読み間違いが起きやすいんでやんす。」
やきう
「障害者?そんなん知らんがな。伝統の方が大事やろ。アメリカらしさってもんがあるやろが。」
ずん
「じゃあボクも明日から筆で履歴書書くのだ。伝統大事なのだ。」
やきう
「てかルビオ国務長官、DEIAプログラム批判しとるやん。多様性とか公平性とか、そういうポリコレ臭いのが嫌いなんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「そこが本質でやんすね。フォント変更は表面的な問題で、実は前政権の政策を全否定する象徴的行為でやんす。まるで前の住人の家具を全部燃やすような...」
ずん
「えっ、じゃあこれ政治の話だったのだ?ボク、フォントの美しさの議論だと思ってたのだ。」
やきう
「お前アホか。政治なんて全部象徴やパフォーマンスやで。実際、誰も国務省の文書なんて真剣に読んでへんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それは偏見でやんす。外交文書は世界中の政府関係者が読むでやんすよ。しかも、研究によるとセリフ体はインク消費量が多くて、年間数百万ドルのコスト増になる可能性があるでやんす。」
ずん
「えっ、税金の無駄遣いじゃん!これトランプ政権って無駄削減するんじゃなかったのだ?」
やきう
「ワイもそう思うわ。伝統とか格式とか言うとって、実は金かかっとるやんけ。これ矛盾しとるで。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。前政権のCalibri採用を『無駄』と批判しておきながら、実はより金のかかるフォントに戻すという皮肉でやんすね。論理破綻してるでやんす。」
やきう
「簡単や。前の奴らのやったこと全部ひっくり返したいだけやで。中身なんてどうでもええねん。『俺たちのやり方』をアピールしたいだけや。」
でぇじょうぶ博士
「政治とはそういうものでやんすね。実務的な判断より、イデオロギーや象徴性が優先されるでやんす。Calibriが読みやすかろうが、コストが安かろうが、『Biden政権の遺産』だから消すでやんす。」
やきう
「まあ、政治なんて所詮そんなもんやで。ワイらニートには関係あらへんけどな。」
でぇじょうぶ博士
「いや、関係大ありでやんす。政府の文書が読みにくくなれば、情報アクセスの格差が広がるでやんす。特に障害を持つ人々や、スマホしか持ってない低所得者層に影響が出るでやんす。」
ずん
「うーん、でもボクには関係ないのだ。国務省の文書なんて一生読まないし。」
でぇじょうぶ博士
「...おいらは毎日読んでるでやんすけどね。研究のためでやんす。」
やきう
「でも実際、このフォント変更で誰が一番困るんや?」
でぇじょうぶ博士
「視覚障害者、ディスレクシアの人々、そして大量の文書を印刷する職員でやんすね。Times New Romanはインクを食うから、プリンター管理部門は頭を抱えてるはずでやんす。」
やきう
「Rubio長官の自己満足だけやな。『俺が変えた』っていう実績作りや。」
でぇじょうぶ博士
「政治的パフォーマンスとしては成功かもしれないでやんすが、実務的には完全に失敗でやんすね。アクセシビリティ低下、コスト増、職員の混乱...まるで自分の足を撃つようなものでやんす。」
ずん
「でもさ、Times New Romanって確かにかっこいいのだ。なんか重厚感あるし。」
やきう
「それな。Calibriってなんか軽薄な感じするもんな。『すいませーん、国務省でーす』みたいな。」
でぇじょうぶ博士
「...そういう印象論が政策決定に影響を与えるのが問題なんでやんす。科学的根拠よりも『なんとなくの感じ』で決めてるでやんす。」
やきう
「そんなもん存在せえへんわ。用途によって使い分けるもんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。紙媒体ならセリフ体、デジタルならサンセリフ体が基本でやんす。国務省は両方で使われるから、デジタル優先のCalibriが合理的だったんでやんす。」
ずん
「なるほど...つまりこの変更は非合理的なのだ。」
やきう
「せや。でも政治なんて非合理的なもんやで。合理性より『らしさ』が大事なんや。」
でぇじょうぶ博士
「悲しいことに、それが現実でやんすね。おいらのような合理主義者には理解しがたいでやんすが...」
でぇじょうぶ博士
「おいらは研究論文ではLaTeXのComputer Modernを使うでやんす。」
ずん
「じゃあボクは今日からComic Sansで生きていくのだ!伝統もアクセシビリティも関係ないのだ!」