**ずん
** 「女性活躍を恨みそうになる」って、これ、炎上案件なのだ!現代の父親って病んでるのだ?
**でぇじょうぶ博士
** ほほう、いきなり本質を突いてきたでやんすね。でも炎上と捉えるのは早計でやんす。これは令和の父親たちが初めて本音を言語化した画期的な試みでやんす。
**やきう
** 言語化?ただの愚痴やろ。ワイなんか妻に出世で抜かれても屁でもないわ。むしろラッキーやん。
**でぇじょうぶ博士
** その強がり、まるでボロボロのプライドを必死に繕うパッチワークみたいでやんすね。実際、男性優位社会で育った世代が、妻の出世を素直に喜べないのは自然な葛藤でやんす。
**ずん
** でも博士、寝かしつけできないくらいで存在意義を失うって、メンタル弱すぎなのだ。
**やきう
** せやな。ワイなんか最初から存在意義なんて求めてへんわ。楽な方がええやろ。
**でぇじょうぶ博士
** むむむ、やきう君の開き直りはともかく、これは単なる弱さの問題じゃないでやんす。父親という役割が、これまで「稼ぐ人」以外に定義されてこなかったツケが今きてるんでやんす。
**ずん
** えっ、つまり父親って今まで何してたのだ?
**でぇじょうぶ博士
** 極端に言えば、給料を運んでくるだけの存在だったでやんす。育児スキルがなくても許された時代があったんでやんすよ。でも令和の今、そのポジションは消滅したでやんす。
**やきう
** ほな新しいポジション取ればええやん。トミカ探しとか髪結びとか、そういう細かい仕事やればええやろ。
**でぇじょうぶ博士
** まさにその通りでやんす!この本はそういう「しぶとい日常の積み重ね」が父親を作ると言ってるでやんす。血のつながりだけじゃ親になれないってのは、革命的な視点でやんすよ。
**ずん
** でもさ、妻の機嫌を伺うとか、職場に迷惑かけたくないとか、結局どっちつかずで中途半端なのだ。
**やきう
** ワイもそう思うわ。家でも会社でも戦力外とか、もう詰んどるやん。
**でぇじょうぶ博士
** その「詰み」感こそが、この本が描きたかった現代父親の実相でやんす。昭和の父親は威厳で黙らせられたでやんすが、令和の父親は対話しなきゃいけないでやんす。でもそのトレーニングを受けてないから、もがいてるんでやんすよ。
**ずん
** つまり、令和パパは過渡期の犠牲者ってことなのだ?
**でぇじょうぶ博士
** 犠牲者というより、開拓者でやんすね。前例がない道を手探りで進んでる勇者たちでやんす。妻に出世で抜かれて焦るのも、女性活躍を恨みそうになるのも、その過程の痛みでやんす。
**やきう
** でもな、自営業で双子育てて経済的余裕ないって、それ計画性なさすぎやろ。同情できへんわ。
**でぇじょうぶ博士
** やきう君、それは典型的な「自己責任論」でやんすね。でも子育てって、どれだけ準備しても想定外の連続でやんす。公園で顔面強打とか、感染症リレーとか、誰も予測できないでやんす。
**ずん
** じゃあ結局、この本読んで父親たちは救われるのだ?
**でぇじょうぶ博士
** 救われるというより「仲間を見つける」感覚でやんすね。自分だけじゃないって気づくことが、孤独な育児の中では何より重要でやんす。無力感も劣等感も情けなさも、みんな感じてるって知るだけで楽になるでやんす。
**やきう
** ほな結局、傷の舐め合いやんけ。そんなん意味あるんか?
**でぇじょうぶ博士
** 意味は大ありでやんす!傷の舐め合いと言いやんすが、それこそが連帯の第一歩でやんす。父親たちが沈黙や不機嫌で表現してきた苦しみを言語化できたのは、文化的に大きな前進でやんすよ。
**ずん
** でもさ、「しぶとく積み重ねる」って結局根性論じゃないのだ?昭和っぽいのだ。
**やきう
** せやせや。結局ガマンしろってことやろ。新しいことなんもないやん。
**でぇじょうぶ博士
** いやいや、これは根性論とは違うでやんす。昭和の根性論は「耐えて黙れ」でしたが、令和の「しぶとさ」は「泣いたり笑ったり怒ったりしながら続ける」でやんす。感情を出すことを許してるんでやんすよ。
**ずん
** なるほど...つまり弱音を吐いていいってことなのだ?
**でぇじょうぶ博士
** そうでやんす。「頑張ってる、もっと信頼して欲しい」って言っていいし、「向いてないかも」と不安を口にしていいでやんす。それが新しい父親像の始まりでやんす。
**やきう
** でもな、そんな弱音ばっか吐いとったら、妻にも子供にもナメられるやろ。
**でぇじょうぶ博士
** むしろ逆でやんすよ。本音を言えない関係の方が危険でやんす。昭和の父親が威厳で家族を支配した結果、家庭内で孤立したでやんす。令和パパは対話で信頼を築くんでやんす。
**ずん
** でもそれって、結局「いい父親」のプレッシャーに変わっただけじゃないのだ?稼いで、育児して、対話もしてって、令和パパ忙しすぎなのだ!
**やきう
** ほんまそれ。昭和の方が楽やったんちゃうか。給料運ぶだけでヒーローやったんやろ?
**でぇじょうぶ博士
** 確かに負担は増えたでやんす。でも見返りも大きいでやんすよ。子どもとの濃密な関係、妻との対等なパートナーシップ、自分自身の成長...昭和パパが得られなかったものを手に入れられるチャンスがあるでやんす。
**ずん
** つまり、大変だけど充実してるってこと...?でもボク、そこまで頑張れる自信ないのだ。やっぱり昭和スタイルがいいのだ!