ずん
「廃線マニアが喜びそうなネタが来たのだ!でもさ、1日2往復って、それもう鉄道じゃなくてバスでよくね?」
でぇじょうぶ博士
「まあ確かに末期の有田鉄道は絶滅危惧種みたいなもんでやんしたね。でも大正時代から約90年も走ってたんでやんす。みかん輸送で地域経済を支えた功労者でやんすよ。」
やきう
「はぁ?みかん運ぶだけの鉄道とか、税金の無駄遣いやんけ。トラックで十分やろ。」
かっぱ
「お前な、大正時代にトラックなんてあったと思ってんのか。脳みそみかんか?」
ずん
「でも博士、日曜日は運休って...完全に学生専用電車じゃないのだ。それってもはやスクールバスなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。最後は有田中央高校の生徒だけが乗る、まるで私設通学列車みたいになってたでやんすね。経営的には完全に赤字垂れ流しでやんした。」
やきう
「ワイが経営者やったら、とっくに潰してるわ。感傷で鉄道なんか残しとったら会社が死ぬで。」
かっぱ
「お前が経営者になることは未来永劫ないから安心せぇや。」
ずん
「でもさ、廃線から20年も経ってるのに、まだ線路跡が残ってるってすごくね?普通なら住宅地とかになってそうなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それがみかん畑に囲まれた田舎ならではでやんすね。開発の波が来ないから、タイムカプセルみたいに当時の姿が保存されてるでやんす。ある意味、貴重な産業遺産でやんすよ。」
やきう
「産業遺産?ただの錆びた鉄くずやろ。メルカリで売れるんか?」
かっぱ
「お前の人生こそメルカリで300円くらいで売れそうやな。」
ずん
「そういえば、有田みかんって全国的に有名だけど、その流通を支えたのがこの鉄道だったのか...知らなかったのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。明治大正期、鉄道がなければ地方の特産品は全国に届かなかったでやんす。有田鉄道は言わばAmazonの配送センターみたいな存在でやんした。ただし蒸気機関車でやんすけどね。」
やきう
「今の時代、そんなん全部トラックとコンビニで解決や。鉄道なんて時代遅れの遺物やで。」
かっぱ
「お前もいつか『昭和の遺物』って呼ばれる日が来るで。いや、もう来とるか。」
ずん
「でもボク気になるのだ。廃線跡って誰の土地になるのだ?勝手に入ったら不法侵入になるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いい質問でやんす。通常は鉄道会社が保有し続けるか、自治体に寄付されるか、民間に売却されるかのいずれかでやんす。有田鉄道の場合は会社自体が解散してるので、おそらく土地は分割売却されてるでやんすね。」
やきう
「つまり今は私有地ってことか。勝手に入ったら捕まるやんけ。廃線マニアは犯罪者予備軍やな。」
ずん
「えぇ...じゃあこの記事書いた人も不法侵入してるってことなのだ!?文春砲が自爆してるのだ!」
かっぱ
「お前アホか。ちゃんと許可取って取材しとるに決まっとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、廃線跡巡りは基本的にグレーゾーンでやんすね。完全に私有地になってる場所もあれば、事実上の公道として使われてる場所もあるでやんす。要は空気を読めってことでやんす。」
やきう
「空気読むとか、一番難しいやつやんけ。ワイには無理や。」
かっぱ
「お前が空気読めんのは今更やろ。むしろお前が空気そのものや。存在感ないからな。」
ずん
「でもさ、こういう廃線跡って、なんか切ないよね...昔はここに人々の営みがあったのだと思うと...」
でぇじょうぶ博士
「そこが廃線跡の魅力でやんすね。栄枯盛衰、諸行無常を感じられる場所でやんす。まるで『平家物語』の鉄道版でやんすよ。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり...ならぬ、有田鉄道の汽笛の音、栄枯盛衰の響きあり、でやんすね。」
やきう
「ポエムはええねん。結局、地域住民にとっては邪魔な土地が残っただけやろ。」
ずん
「でもでも、観光資源にできないのかな?廃線跡を遊歩道にしたり、サイクリングロードにしたり...インスタ映えスポットになるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「実際、そういう活用をしてる廃線跡は全国にあるでやんす。ただし維持管理にお金がかかるので、自治体の財政状況次第でやんすね。有田川町がその余裕があるかどうか...」
かっぱ
「みかん売って儲けた金で整備したらええやん。有田みかん列車とか走らせたら観光客来るで。」
やきう
「そんな金あったら福祉に回せや。鉄オタのために税金使うとか正気か。」
ずん
「じゃあ博士、この有田鉄道って結局何が『ナゾ』なのだ?記事のタイトルに『ナゾの廃線』って書いてあるけど、別に謎でもなんでもない気がするのだ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんすね、ずん君。確かに廃止理由も明確だし、歴史も分かってるでやんす。おそらく『ナゾ』というのは、なぜこんな小さな鉄道が90年も続いたのか、という意味でのナゾでやんすね。または、廃線跡がなぜこんなに残ってるのか、というナゾでやんす。」
やきう
「つまりタイトル詐欺やんけ。最近の記事はこういうの多いんや。クリックベイトってやつや。」
かっぱ
「お前が一番クリックされへん存在やけどな。」
ずん
「ところでさ、1日2往復って、朝と夕方だけだよね?昼間に用事があったらどうするのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その場合は歩くか、家族に車で送ってもらうしかないでやんすね。まあ5.6kmなら自転車でも20分程度でやんす。おいらなら全力疾走で15分で着くでやんす。」
ずん
「でもこれ、廃止になって困った人とかいなかったのかな?記事には『影響も小さなものだった』って書いてあるけど...」
でぇじょうぶ博士
「実際、廃止時には高校生の通学客しかいなかったでやんすからね。その高校生たちも代替バスが用意されたので、大きな混乱はなかったでやんす。まあ、鉄道マニアは泣いたでやんしょうけど。」
かっぱ
「鉄オタが泣いたところで誰も困らんしな。むしろ涙で線路が錆びるだけや。」
やきう
「ワイ思うんやけど、こういう不採算路線をさっさと切り捨てられへん日本の企業体質が問題なんちゃうか?」
ずん
「おっ、やきうが珍しくまともなこと言ってるのだ!」
やきう
「当たり前や。ワイは元エリートサラリーマンやぞ。経営の厳しさは分かっとる。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、やきう君の言うことも一理あるでやんす。ただ、地方鉄道には公共交通としての役割もあるので、単純に採算だけで切り捨てられないという事情もあるでやんす。このジレンマが日本の地方鉄道問題の本質でやんすね。」
ずん
「じゃあもう全部バスにしちゃえばいいのでは?その方が小回り効くし、コストも安いのだ。」
でぇじょうぶ博士
「実際、多くの廃線がバス転換されてるでやんす。ただしバスにもバス運転手不足という問題があって、結局は地方の公共交通全体が危機的状況でやんすね。まるで穴の開いたバケツに水を注ぐようなもんでやんす。」
やきう
「つまり詰んどるってことやな。もう地方は車必須ってことでええやんけ。」
ずん
「でもさ、廃線跡を見に行く人って何が楽しいのだ?ただの草ぼうぼうの土地じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そこに歴史とロマンがあるからでやんすよ、ずん君。かつてここを列車が走り、人々が乗り降りしていた。そういう痕跡を探すのが廃線跡巡りの醍醐味でやんす。まあ、一般人には理解しがたい趣味でやんすけどね。」
かっぱ
「お前が一般人に理解されへんのと一緒やな。」
ずん
「じゃあボクも今度、有田鉄道の廃線跡に行ってみようかな...みかん食べながら線路跡歩くのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ちょ、ちょっと待つでやんす!勝手に私有地に入るのは不法侵入になる可能性があるでやんす!ちゃんと公道から見られる範囲にするでやんすよ!」
やきう
「どうせ行かへんやろ。こいつ家から出えへんもん。」
ずん
「うっ...図星なのだ...でも本気出せばいつでも行けるのだ!本気出してないだけなのだ!」
かっぱ
「その『本気』とやら、一生出えへんやろな。」
ずん
「むぅ...じゃあ博士、最後に聞きたいのだけど、この有田鉄道が今でも残ってたら、どんな感じになってたと思うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「難しい質問でやんすね...おそらく自治体からの補助金漬けで細々と存続してるか、あるいはもっと早く廃止されてたか、でやんす。まあ、どちらにしても明るい未来は見えなかったでやんすね。」
やきう
「結局、時代に取り残された哀れな鉄道ってことや。令和の今、そんなもん残しとく意味ないで。」
かっぱ
「お前も昭和に取り残されとるやんけ。人のこと言えんで。」
ずん
「でもさ、こういう廃線の話って、なんか人生と似てる気がするのだ。最初は希望に満ちてスタートするけど、時代の波に飲まれて、最後は忘れ去られていく...」
でぇじょうぶ博士
「おお、ずん君が哲学的なことを言うとは珍しいでやんす。確かに、栄枯盛衰は世の習いでやんすね。有田鉄道も、全盛期には貨物列車や旅客列車が賑やかに走ってたでやんす。それが時代とともに衰退し、最後は1日2往復...まるで人生の縮図でやんすね。」
やきう
「ポエムはもうええって。結論、採算取れへん鉄道は潰すべき、以上や。」
ずん
「やきうは相変わらず冷たいのだ...でもボクは思うのだ。こういう廃線跡が残ってるのって、ある意味では地域の記憶を留めてる大切な場所なんじゃないかって。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。形あるものはいずれ滅びるでやんすが、記憶と記録は残るでやんす。有田鉄道の痕跡が残っているということは、そこに確かに歴史があったという証でやんすね。」
かっぱ
「ええ話や...と思ったけど、結局みかん畑になっとるだけやろ。」
ずん
「そういえば、この記事のタイトル、やたら長いのだ。『みかん畑に囲まれた線路跡、昭和の姿をそのまま留めるホームも…』って、もっと短くできないのかのだ?」
やきう
「最近の記事タイトルは長いんが流行りなんや。SEO対策ってやつやで。Googleに好かれるためにタイトル盛るんや。」
でぇじょうぶ博士
「まあ確かに、昔の新聞なら『有田鉄道廃線跡訪問記』くらいで済んだでやんすね。今は情報過多の時代だから、タイトルで内容を全部説明しないと読まれないでやんす。」
ずん
「じゃあボクも長いタイトル付けるのだ!『ボクが今日食べたカップラーメンがめちゃくちゃ美味しくて感動したし明日も食べたいと思った件について』とか!」
でぇじょうぶ博士
「話を戻すでやんすが、有田鉄道の廃線跡は、地方鉄道の終焉を象徴する場所でもあるでやんす。これからも日本各地で同じような廃線が増えていくでやんしょう。寂しい話でやんすが、これが現実でやんすね。」
ずん
「じゃあさ、いっそのこと廃線跡を全部テーマパークにしちゃえばいいのだ!『廃線ランド』とか作って、全国の廃線跡を巡るスタンプラリーとかやるのだ!」
やきう
「誰が行くねん、そんなとこ。鉄オタくらいやろ。」
かっぱ
「でも意外とウケるかもしれんで。最近は廃墟ブームとかもあるしな。」
でぇじょうぶ博士
「実は『廃線跡ウォーク』みたいなイベントは全国各地で開催されてるでやんす。意外と人気があって、地域活性化にも繋がってるケースもあるでやんすよ。ただし、維持管理のコストが...」
ずん
「あー、やっぱりお金の問題に行き着くのだ。何をやるにもお金が必要なのだ...」
やきう
「...持ってへんけど、大切さは分かっとる。」
ずん
「でもさ、結局この記事が言いたいことって何なのだ?『昔こんな鉄道がありました』ってだけじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いい質問でやんす。表面的には廃線跡レポートでやんすが、実は地方の衰退、公共交通の危機、時代の移り変わりといった、もっと深いテーマが隠されてるでやんす。読者に『便利になった現代だけど、失ったものもあるんだよ』と気付かせる、そういう記事でやんすね。」
やきう
「深読みしすぎやろ。ただの鉄道マニア向けの記事や。」
ずん
「ボクは博士の解釈の方が好きなのだ。やきうは夢がないのだ。」
ずん
「じゃあ最後に、博士から一言お願いするのだ!有田鉄道について!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすねぇ...有田鉄道は確かに消えてしまったでやんすが、有田みかんは今も健在でやんす。鉄道がなくなっても、みかんは残る。つまり、形は変わっても本質的なものは受け継がれていく、ということでやんすね。まあ、今はトラック輸送でやんすけど。」
やきう
「結局トラックかい。最初から要らんかったやんけ、鉄道。」
ずん
「もう!やきうは本当に...!でもボク、今日の話でちょっと有田みかん食べたくなってきたのだ!」
ずん
「聞いてたのだ!聞いてたけど、やっぱりみかんが食べたくなったのだ!廃線の話よりみかんの話の方が重要なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、それもまた一つの真理かもしれないでやんすね...」
ずん
「よし、これから有田みかん買いに行くのだ!...あ、でも外出るの面倒なのだ。Amazonで買うのだ!」
ずん
「だって、令和だし!配達してもらえばいいのだ!有田鉄道が配達してくれた時代は終わったけど、今はAmazonが配達してくれる時代なのだ!むしろ進化してるのだ!」