ずん
「うわぁ、ついにAIが声優の仕事まで奪い始めたのだ!これは現代の産業革命なのだ!」
やきう
「革命ちゃうわ。ただの手抜きやんけ。Amazonが金ケチっただけやろが。」
でぇじょうぶ博士
「実はそう単純な話じゃないでやんす。AI吹き替えは確かにコスト削減になるでやんすが、今回のBANANA FISHの件は『笑えるほどひどい』と評されたでやんす。つまり技術的に未熟なまま実装したわけでやんすね。」
ずん
「でもAIって完璧じゃないのだ?博士よりは賢いはずなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...おいらより賢いかどうかは置いといて、感情表現においてAIはまだ人間に遠く及ばないでやんす。特にアニメのような繊細な演技が求められる分野ではでやんすね。」
やきう
「そもそもBANANA FISHみたいな名作に、素人レベルのAI吹き替えぶつけるとか正気か?ワイでももうちょいマシな判断するで。」
ずん
「じゃあ、声優さんたちが怒るのも当然なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。長年待望されてきた英語吹き替え版が、まるで感情のないロボットが喋ってるような代物だったでやんすからね。期待を裏切られた失望は計り知れないでやんす。」
やきう
「プライム解約祭りとか草生えるわ。でもこれ、Amazonからしたら痛くも痒くもないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「そうとも限らないでやんす。実際、批判を受けてAmazonは該当作品のAI吹き替えベータ版を削除したでやんす。つまり、ユーザーの声は届いたということでやんすね。」
ずん
「えっ、じゃあボクたちが文句言えば企業は動くのだ?」
やきう
「お前一人が騒いだところで誰も聞かへんわ。集団の力やで、集団の。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の言う通りでやんす。今回はSNSを通じて声優やファンが団結したから効果があったでやんす。一人の声は蚊の羽音でやんすが、集まれば台風になるでやんすよ。」
ずん
「なるほど...でもこれって、結局AIは使えないってことになるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは早計でやんす。AI技術自体は日々進化してるでやんすし、コスト面でのメリットは無視できないでやんす。問題は、未熟な技術を拙速に実装したことでやんすね。」
やきう
「要するに、Amazonが焦って失敗しただけってことか。ワイの会社でもよくあるパターンやな。」
ずん
「じゃあ将来的にはAIの吹き替えが当たり前になるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性はあるでやんす。でも、人間の声優が持つ独特の温かみや演技力を完全に再現するには、まだまだ時間がかかるでやんすね。まるで冷凍食品が本物の手料理になるには程遠いようなもんでやんす。」
やきう
「つまり当分は声優の仕事は安泰ってことやな。よかったやん、声優志望のニートども。」
ずん
「でも博士、GoogleもAIでニュースの見出し書き換えて批判されてるって記事にあったのだ。AI、あちこちで嫌われてるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「嫌われてるというより、使い方を間違えてるでやんす。AIは道具でやんすから、使う側の判断が重要でやんす。包丁で料理もできれば人も刺せるのと同じでやんすよ。」
ずん
「じゃあJASRACが生成AIと著作権について発表したのも、そういう問題が増えてるからなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。AI生成コンテンツと著作権の関係は複雑で、法整備も追いついてないでやんす。まるで高速道路ができる前に自動車が走り出したようなもんでやんすね。」
やきう
「ほんま無法地帯やな。でもワイ的には、人間が作ったもんには人間の魂が宿ると思うんやけどな。AIにはそれがないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「哲学的な話になってきたでやんすが、確かに人間の創造性には何か特別なものがあるでやんす。それを完全に模倣することは、現状のAIには不可能でやんすね。」
ずん
「じゃあ結局、今回の騒動って何が教訓なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「技術は万能じゃないということでやんす。そして、クリエイターや消費者の声を無視してコスト削減に走ると、信頼を失うということでやんすね。Amazonは安く済ませようとして、結局大きな代償を払ったでやんすよ。」
やきう
「まあでもAmazonやったら痛くも痒くもないやろ。むしろワイらが困るんは、今後こういうクソみたいなAI吹き替えが増えることや。」
ずん
「それは嫌なのだ...ボクはちゃんとした声優さんの演技が聞きたいのだ...」
でぇじょうぶ博士
「安心するでやんす。今回の騒動で、業界全体がAIの拙速な導入を見直すきっかけになるかもしれないでやんすからね。」
ずん
「じゃあボクたちも、変なAI吹き替えを見つけたら声を上げればいいのだ?」
ずん
「...えっ、あれ?そういえばボク、Netflixしか契約してないのだ。」