ずん
「なぁなぁ、ガンダムって2年連続で大賞取ってんだって?オタクの組織票じゃねーの?」
やきう
「組織票?甘いわ。これは純然たるデータの勝利や。興収35億やぞ。」
でぇじょうぶ博士
「ふむふむ、実はこの『ネット流行語100』というのは、他の流行語大賞と違って、ニコニコ大百科とピクシブ百科事典のアクセス数という客観的データで選ばれるでやんす。つまり、バスク・オムみたいな出番少ないキャラが9位に入るのも、ガチのデータでやんす。」
かっぱ
「バスク・オムて誰やねん。ワイ全然知らんわ。」
でぇじょうぶ博士
「それがまさにネット民の熱量でやんす。出番が少なくても、ネタにされまくれば上位に食い込むでやんす。『ジークアクス』関連だけでノミネート100のうち2割を占めてるでやんすからね。」
ずん
「2割って...完全にガンダムに乗っ取られてんじゃん。これもう『ネットガンダム100』に改名した方がよくね?」
やきう
「せやな。来年もガンダムが大賞取ったら、もう『ネット流行語ガンダム』でええやろ。」
かっぱ
「ちょい待ち。他の賞も見てみいや。ニコニコ賞の『グエー死んだンゴ』ってなんやねん。」
でぇじょうぶ博士
「これは深いでやんすよ。元々はなんJ発祥のネタ死に際の断末魔でやんすが、2025年10月に希少がんで闘病していたXユーザーが、生前予約投稿で『グエー死んだンゴ』と投稿したことで、がん研究センターへの寄付ムーブメントに繋がったでやんす。ネットスラングが社会貢献に昇華された稀有な例でやんすね。」
ずん
「え、マジで?ネタが善行に化けるとか、インターネットって意外といいところあんじゃん。」
やきう
「いや待て。そもそも『グエー死んだンゴ』が流行語って、どんな社会やねん。外国人が聞いたら、日本終わってると思うやろ。」
かっぱ
「まあ確かにな。でもpixiv賞の『忍たま乱太郎』は健全やん。30年以上続いてるアニメが劇場版で興収30億や。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。『忍たま』は1993年から続く国民的アニメでやんすが、劇場版がバズってpixivへの投稿が爆増したでやんす。30年選手がまだ現役バリバリとか、まさに不死身の忍者でやんすね。」
ずん
「30年続いてるって、ボクが生まれる前からやってんじゃん。もう忍たまっていうより、忍じじいだろ。」
やきう
「お前な、その理屈やとワンピースもじじいになるやろが。長寿コンテンツをバカにすんな。」
かっぱ
「で、『エッホエッホ』てなんや。フクロウが走ってるだけの写真がなんでそんな流行るんや。」
でぇじょうぶ博士
「これは2021年にオランダの写真家が撮影した若いメンフクロウの写真でやんすが、2025年になって突然日本で『エッホエウホ ○○って伝えなきゃ』という構文で大流行したでやんす。写真家本人も『50回も撮り直した』ビデオメッセージを送ってきたでやんすよ。」
ずん
「50回も撮り直すとか、めっちゃ律儀じゃん。オランダ人、真面目すぎだろ。」
やきう
「いや、お前がいい加減すぎるだけや。普通は感謝の気持ちを込めて撮り直すもんやろ。」
かっぱ
「しかし4年前の写真が突然バズるとか、ネットて不思議やな。今頃フクロウも『ワイ、日本で有名になってたんか』て思っとるで。」
でぇじょうぶ博士
「実はこの『エッホエッホ』、T&D保険グループの新語・流行語大賞でもトップテン入りしてるでやんす。フクロウのヒナが日本の流行語界を席巻するとか、予測不可能でやんすね。まるでバタフライエフェクトでやんす。」
ずん
「じゃあさ、来年はボクの写真が流行るかもしれないってことだよね?『ヌホホホホ』みたいな。」
やきう
「絶対流行らんわ。お前の顔、フクロウの10分の1も可愛くないやろ。」
かっぱ
「むしろ、お前の顔はホラー系のミームになりそうやな。『見たら呪われる』的な。」
でぇじょうぶ博士
「ちなみに、今回のノミネート100単語には他にも『シャア生存RTA』(99位)とか、『雑渡昆奈門』(11位)とか、マニアックなワードが多数ランクインしてるでやんす。『シャア生存RTA』なんて、もはや意味不明でやんすが、それがネット流行語の醍醐味でやんすね。」
ずん
「シャア生存RTAって何?シャアってガンダムのあのシャアだよね?生存RTAって何を競ってんの?」
やきう
「知らんがな。多分、シャアが死なずに生き延びるタイムアタックやろ。ガンダムオタクの遊びや。」
かっぱ
「ガンダムオタク、暇すぎやろ。もっと有意義なことに時間使えや。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これこそがネット文化の真髄でやんす。無駄なことに全力を注ぐ、それがネット民の生き様でやんす。『雑渡昆奈門』も『忍たま乱太郎』のキャラでやんすが、11位にランクインするほどの人気でやんす。」
ずん
「雑渡昆奈門って名前、絶対覚えられないんだけど。なんでそんな難しい名前つけたの?」
やきう
「お前、漢字読めへんだけやろ。『ざっとこなもん』や。覚えやすいやんけ。」
かっぱ
「いや、全然覚えやすくないわ。普通に『山田太郎』とかでええやん。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、名前の難易度はさておき、今回の『ネット流行語100』で見えてきたのは、ガンダムという巨大コンテンツの影響力と、ネットミームの多様性でやんす。『グエー死んだンゴ』が社会貢献に繋がり、『エッホエッホ』が国境を越え、『忍たま乱太郎』が世代を超えて愛される。これがネット文化の現在地でやんす。」
ずん
「なるほどね。でも結局、来年もガンダムが大賞取ったら、もうネット流行語じゃなくて『ネットガンダム』だよね。」
やきう
「せやな。3年連続でガンダムが大賞取ったら、もう『ガンダム流行語大賞』に改名や。」
かっぱ
「いや、それはそれで面白いやん。『今年のガンダム大賞は...ガンダムです!』て。」
でぇじょうぶ博士
「それはもう流行語じゃなくて定番語でやんすね。でも、ガンダムが2年連続で大賞を取るということは、それだけコンテンツとしての力があるということでやんす。35億円の興収は伊達じゃないでやんす。」
ずん
「でもさ、ボクが気になるのは、来年は何が流行るかってことなんだよね。また予測不可能なミームが生まれるのかな?」
やきう
「予測できたらミームやないやろ。お前、アホか。」
かっぱ
「まあ、来年も『エッホエッホ』みたいな謎のミームが生まれるんやろな。楽しみやわ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。ネット文化の面白さは、誰も予想しない方向に進化することでやんす。4年前のフクロウの写真が突然バズるとか、まさに予測不可能でやんす。来年もきっと、誰も予想しないワードが大賞を取るでやんす。」
ずん
「じゃあボクも来年に向けて、何か流行らせる準備しとこうかな。『ヌホホホホ』で行くか。」
やきう
「やめとけ。お前が流行らせようとしたもんは、絶対流行らんわ。」
かっぱ
「せやな。むしろ、お前が何もせん方が流行るかもしれんで。」
ずん
「むむむ...じゃあボクは何もしないで、来年の流行語を待つことにするのだ。『ヌホホホホ』は封印するのだ!」