ずん
「相撲部屋のちゃんこ鍋がうまいらしいのだ。でもボク、デブになりたくないのだ」
やきう
「お前が心配せんでも、その貧弱な体じゃ力士の1日分のカロリーも摂取できへんわ」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。ちゃんこ鍋の秘密は『そっぷ』と呼ばれる鶏ガラスープでやんす。鶏の骨が煮崩れるまで徹底的に煮込むでやんす」
ずん
「そんなに煮込んだら骨が溶けちゃうのだ!カルシウム取れて一石二鳥なのだ!」
やきう
「それただの貧乏人の発想やん。力士は験担ぎで鶏肉使うんやで。二本足で立って手をつかへんからな」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。四つん這いの動物は縁起が悪いとされるでやんす。まるで負け犬のようでやんすからね」
ずん
「じゃあ力士は犬嫌いなのだ?ボクのポチはどうすればいいのだ?」
やきう
「お前、話聞いとらんやろ。食材の話やぞ。まさか犬食う気か?」
でぇじょうぶ博士
「それに大量の野菜くずも入れるでやんす。廃棄するような部分からも旨味を抽出する、まさにエコでやんすね」
ずん
「野菜くずって...ゴミ箱漁って作ってるってことなのだ?」
やきう
「違うわボケ。玉ねぎの皮とか大根の葉っぱとかや。お前の脳みそこそゴミやろ」
でぇじょうぶ博士
「そして一抱えもある大鍋で煮込むでやんす。具材からもダシが出て、複雑な旨味が生まれるでやんすよ」
ずん
「つまり大きい鍋で作ればうまいってことなのだ!ボク、プール借りてちゃんこ鍋作るのだ!」
やきう
「お前アホか。加熱どうすんねん。それに衛生面どうなっとんねん」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。量より質でやんす。家庭でも鶏ガラをじっくり煮込めば、それなりのものができるでやんすよ」
ずん
「でも面倒くさいのだ。コンビニで鶏ガラスープ買えばいいのだ」
やきう
「それもうちゃんこ鍋違うやんけ。ただの手抜き鍋や」
でぇじょうぶ博士
「ちなみに元横綱の北の富士さんは、元力士が営む『ふじ井』という店に三日にあげず通っていたでやんす」
ずん
「三日にあげずって...ほぼ毎日じゃないのだ!北の富士さん、そんなにちゃんこ好きだったのだ?」
やきう
「そら現役時代から食っとったもんやからな。味覚が完全にちゃんこ仕様になっとるんやろ」
でぇじょうぶ博士
「力士は1日に5000キロカロリー以上摂取するでやんす。一般人の倍以上でやんすね」
ずん
「じゃあボクも5000キロカロリー食べれば力士になれるのだ!」
やきう
「お前それ食ったら確実に糖尿病なるわ。運動せんと意味ないやろが」
でぇじょうぶ博士
「力士は朝稽古で激しく体を動かしてから、昼にちゃんこを食べて昼寝するでやんす。この生活サイクルが体を大きくするでやんす」
ずん
「昼寝するのだ!?完全にボクと同じライフスタイルなのだ!」
やきう
「朝稽古の部分すっ飛ばすなや。お前ただの怠け者やんけ」
でぇじょうぶ博士
「それに力士は髪を洗わないジンクスもあるでやんす。白星が続けば1週間洗わないこともあるでやんすよ」
ずん
「えっ!?それボクと同じなのだ!ボクも実は力士の素質あるのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「験担ぎは力士の文化でやんす。勝つためなら何でもするでやんすからね。科学的根拠はゼロでやんすが」
ずん
「じゃあボクもこれから鶏肉しか食べないのだ!二本足パワーで人生勝ち組になるのだ!」
やきう
「お前の人生、もう負け確定しとるやんけ。今更何食っても無駄や」
でぇじょうぶ博士
「ちゃんこ鍋の魅力は、スープ、具材、そして雰囲気でやんす。大勢で囲む鍋は、やはり格別でやんすよ」
ずん
「雰囲気って...じゃあボク一人で食べたらまずいってことなのだ?」
やきう
「お前が一人で食うのは、まずい以前に寂しいだけやろ。友達おらんのバレバレや」
ずん
「むぅ...じゃあボク、回転寿司でちゃんこ鍋食べるのだ!一人でも寂しくないのだ!」