ずん
中国のSNSでモノクロ少女が大バズりしてるらしいのだ!日本のVtuberより人気なんじゃね?
でぇじょうぶ博士
それは全く違う話でやんす。この「14ちゃん」は都市伝説化した存在で、中国社会が抱える「死への不安」を象徴しているでやんす。
やきう
は?絵じゃん。オタクが騒いでるだけやろ。ワイには関係ないわ。
でぇじょうぶ博士
甘いでやんす。この現象の裏には、中国の死亡人口が2025年に1131万人に達したという現実があるでやんす。SNSには「私も死ぬの?」「突然死」といった言葉が溢れているでやんす。
ずん
えぇ...そんなにヤバいことになってるのだ?
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。特に「996」という朝9時から夜9時まで週6勤務の労働文化が蔓延しているでやんす。32歳のプログラマーが過労死し、死後も仕事のメッセージが届き続けたという事件もあったでやんす。
やきう
それ日本の「24時間働けますか」時代と一緒やんけ。中国も同じ道辿っとるだけや。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす!日本のバブル崩壊後の歴史を、中国は経済だけでなく文化面でもなぞっているでやんす。
ずん
じゃあ中国も「失われた30年」が来るってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その可能性は高いでやんす。日本は1991年のバブル崩壊から、自殺者3万人超えの1998年まで7年かかったでやんす。中国も2020年から景気停滞が始まり、今年で7年目。臨界点に達している証拠でやんす。
やきう
でも中国政府は日本の失敗から学んだって言うとったやろ?何も対策してへんのか?
でぇじょうぶ博士
経済政策は研究したかもしれないでやんすが、真に避けるべきだった「痛みの文化」の到来は防げなかったでやんす。中国ではOD(オーバードーズ)や自傷の話題が毎日流れ、うつ病患者は1億人を突破する見込みでやんす。
ずん
うわぁ...じゃあ中国製のスマホ買うのやめたほうがいいのだ?
でぇじょうぶ博士
...ずんは論点がズレまくってるでやんす。問題は製品じゃなくて、過酷な労働環境で命を削っている労働者の存在でやんす。
やきう
まあでも、中国政府がGDP維持のために個人の痛みを無視し続けるなら、日本より長く深い闇に沈むってことやな。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。日本は3万人の自殺という激痛を経て、2006年に「自殺対策基本法」、2019年に「働き方改革関連法」を制定したでやんす。「ブラック企業」という言葉も定着し、システムより命が大切という価値観に転換できたでやんす。
ずん
じゃあ中国もそういう法律作ればいいじゃんなのだ。
でぇじょうぶ博士
問題は、中国では過労死したプログラマーの会社名すら公表されないことでやんす。経済成長のために不満を抑制し、企業へのダメージを最小限に抑えるメカニズムが働いているでやんす。
やきう
つまり個人の痛みがエラーとして隠蔽され続けとるわけか。そら社会を変える原動力にならんわな。
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。さらに興味深いのは、中国の若者が『新世紀エヴァンゲリオン』や『WHITE ALBUM2』、『NEEDY GIRL OVERDOSE』といった「痛みの物語」に共感している点でやんす。これは彼らが直面している言語化できない痛みの表れでやんす。
ずん
あっ!ボクもエヴァ見たことあるのだ!シンジくんが「逃げちゃダメだ」って言うやつなのだ!
でぇじょうぶ博士
重要なのは、華やかな決算が発表されても若者が「痛みの物語」に共感する事実でやんす。これは社会の底に拭い去れない暗さが流れている証明でやんす。
ずん
でも日本は結局その暗い時代を乗り越えたんでしょ?中国も大丈夫なんじゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
日本が乗り越えられたのは、3万人の自殺という激痛が社会崩壊への本能的恐怖となり、法改正や価値観転換のエネルギーになったからでやんす。しかし中国が痛みを隠蔽し続ければ、この「痛みの文化」は出口のない黒い沼として、日本より長く深く残り続ける可能性があるでやんす。
やきう
ほんで「14ちゃん」は何やったんや?結局誰が描いたかもわからんままやろ?
でぇじょうぶ博士
それこそが都市伝説の本質でやんす。「都市伝説は世の中の不安を先取りする」という言葉があるでやんす。90年代の日本でも、バブル崩壊後に怖い話一辺倒の都市伝説ブームが起きたでやんす。不安に形を与えることで、人々は少しマシになろうとするでやんす。
ずん
なるほど...つまり「14ちゃん」は中国社会の不安が生み出した現代の妖怪ってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その解釈は的を射ているでやんす。そして最も象徴的なのが、チャットで友人が発した「私も死ぬの?」という言葉でやんす。これは約30年前の日本を示唆しており、中国にとって失われた時代への突入を意味する可能性があるでやんす。
やきう
中国政府がこのまま突っ走ったら、日本の「もしも痛みを無視し続けていたら」っていうIFルートを見せてくれるわけやな。
でぇじょうぶ博士
まさにそうでやんす。日本は経済成長と引き換えに、身の丈にあった持続可能な社会に転換したとも言えるでやんす。中国がどの道を選ぶかは、これからの世界経済にも大きな影響を与えるでやんす。
ずん
ボク、なんだか怖くなってきたのだ...でも中国の若者たちって、ボクらと同じように苦しんでるってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。「亡くなった?」というアプリがランキング急上昇したり、ODや自傷の話題が毎日流れたりしているでやんす。これは日本の『完全自殺マニュアル』ブームを彷彿とさせるでやんす。
やきう
でもな、日本と違って中国は情報統制があるやろ。過労死した会社名も隠蔽されるし、個人の声が社会を動かすのは難しいんちゃうか。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。だからこそ、この「痛みの文化」が長期化する懸念があるでやんす。日本では集団的な激痛が法改正につながったでやんすが、中国では個別の痛みがエラーとして処理され続ける可能性があるでやんす。
ずん
じゃあ中国の若者たちはどうすればいいのだ?誰も助けてくれないのだ?
でぇじょうぶ博士
むむむ、難しい問題でやんすねぇ。ただ、こうして「14ちゃん」という形で不安が可視化されたこと自体は意味があるでやんす。都市伝説化することで、言語化できない痛みに輪郭が与えられたでやんす。
やきう
でもそれだけで社会は変わらんやろ。結局、政府が動かんと何も始まらんのちゃうか。
ずん
ボクは「14ちゃん」が中国版の座敷わらしになればいいと思うのだ!家に出たら幸せになれるみたいな!
でぇじょうぶ博士
...ずんは本当に能天気でやんすね。でもその発想の転換は、ある意味で希望かもしれないでやんす。
やきう
いや、無理やろ。「一緒に死のう」って言うてる少女が幸せの象徴になるわけないやん。
ずん
でもでも!だってボク思ったのだ!「私も死ぬの?」って聞かれたら「死なないよ!」って答えればいいだけじゃんなのだ!