ずん
「ねえねえ、MAPPLEがベクトルタイル配信始めたらしいけど、これって地図業界に激震が走ってるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。昭文社といえば、おいらが学生時代に愛用していた紙の地図帳の会社でやんすからね。それがデジタルの最先端技術に手を出すとは...感慨深いでやんす。」
やきう
「はぁ?紙の地図なんて化石やん。今更デジタル化とか、遅すぎやろ。GoogleマップとOpenStreetMapで十分やわ。」
ずん
「でも待つのだ!ベクトルタイルって何がそんなにすごいのだ?普通の地図と何が違うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単に言うと、従来のラスタータイル(画像形式)と違って、ベクトルデータは数学的な座標情報として地図を表現するでやんす。まるでレゴブロックとプラモデルの違いみたいなもんでやんすね。」
やきう
「つまり、拡大してもボケへんってことやな。ワイのハゲ頭を高解像度で見られても困るけどな。」
でぇじょうぶ博士
「ふふふ、それだけじゃないでやんす。ベクトルタイルは、デザインのカスタマイズが自由自在でやんす。色、フォント、表示する情報まで、開発者が思いのままに変えられるでやんす。」
やきう
「ほーん。で、MAPPLEのやつは何が特別なんや?Googleマップのパクリちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「そこが重要なポイントでやんす!MAPPLEは70年以上の地図製作のノウハウがあるでやんす。特に日本国内の詳細な地理情報、例えば細い路地や地形の微妙な起伏まで正確に記録されているでやんす。」
ずん
「でも、それって需要あるのだ?みんなスマホでGoogle先生に聞けば済む時代なのだ。」
やきう
「せやせや。今更紙の地図屋が何しても無駄やろ。時代遅れの企業が必死に足掻いとるだけやん。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは大きな誤解でやんす!実はベクトルタイルの主な顧客は一般ユーザーじゃないでやんす。企業向けのB2Bビジネスが主流でやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「例えば、物流会社が配送ルートを最適化するシステムを作る時、不動産会社が物件情報を地図上に表示するアプリを作る時、観光業者が旅行ガイドアプリを開発する時...こういった場合に、自社のブランドイメージに合わせた地図デザインが必要になるでやんす。」
やきう
「あー、なるほどな。Googleマップそのまま使ったら、全部Google色になってまうもんな。」
ずん
「じゃあ、お金儲けできるってことなのだ?どれくらい稼げるのだ?教えるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...ずん君は相変わらずお金の話になると目の色が変わるでやんすね。ベクトルタイル配信は従量課金制が一般的で、地図の表示回数やダウンロード量に応じて課金されるでやんす。」
やきう
「つまり使えば使うほど金取られるんか。ボッタクリやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、それはビジネスモデルとして合理的でやんす。サーバー維持費やデータ更新コストを考えれば、使った分だけ払うのは公平でやんすよ。それに、大口顧客には専用プランもあるでやんす。」
ずん
「でもさ、OpenStreetMapって無料なんでしょ?それ使えばいいんじゃないのだ?」
やきう
「お、珍しくずんがまともなこと言うたな。タダより安いもんはないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それが落とし穴でやんす!OpenStreetMapは確かにオープンデータでやんすが、データの品質管理は有志に依存しているでやんす。商業利用するなら、正確性と更新頻度が保証されたデータが必要不可欠でやんす。」
ずん
「じゃあ、間違った地図で配達失敗したら大変なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。MAPPLEのような老舗企業は、プロの地図製作者が定期的に現地調査をして、データの正確性を維持しているでやんす。これは無料サービスには真似できない強みでやんすね。」
やきう
「でもなぁ、結局Googleが本気出したら一瞬で潰されるんちゃうか?資金力が違いすぎるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「確かにGoogleは強大でやんすが、実は日本国内の詳細データでは、MAPPLEのような専門企業に一日の長があるでやんす。特に、古い街並みや複雑な地形が多い日本では、地元の知識が重要でやんすからね。」
ずん
「へぇー、意外なのだ。でも結局、これって儲かるビジネスなのだ?」
ずん
「うるさいのだ!ボクは正直なだけなのだ!みんな内心気になってるくせに!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。ベクトルタイル市場は、実は急成長しているでやんす。特にIoTやスマートシティの発展に伴って、リアルタイムの位置情報サービスの需要が爆発的に増えているでやんすからね。」
やきう
「IoTねぇ...冷蔵庫がインターネットに繋がって何が嬉しいねん。ワイの冷蔵庫なんか中身スッカスカやから見られても困らんけどな。」
ずん
「...やきう、それって単に貧乏なだけなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ふふふ、IoTの話はさておき、実は自動運転技術にも高精度な地図データが不可欠でやんす。ベクトルタイルは、車両がリアルタイムで地図情報を取得・更新するのに最適な形式なんでやんすよ。」
やきう
「自動運転かぁ...ワイみたいな引きこもりには関係ない話やな。そもそも免許持ってへんし。」
ずん
「え、免許ないのだ?じゃあどうやって移動してるのだ?」
やきう
「移動せえへんねん。家から出えへんもん。全部ネット通販や。最強やろ?」
ずん
「それって...生きてる意味あるのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「コホン!話を戻すでやんす。自動運転以外にも、ドローン配送、AR(拡張現実)観光ガイド、災害時の避難誘導システムなど、用途は無限大でやんす。」
ずん
「でも博士、そういう最先端技術って、結局大企業しか使えないんじゃないのだ?」
やきう
「せやせや。中小企業や個人開発者には敷居が高すぎるやろ。結局金持ちのための技術やん。」
でぇじょうぶ博士
「それが違うでやんす!最近では、ベクトルタイルのライブラリやツールが充実してきて、比較的簡単に実装できるようになってるでやんす。Mapbox GLやLeafletなど、オープンソースのツールもあるでやんすよ。」
やきう
「お前が?無理やろ。HTML書くのすら怪しいやんけ。」
ずん
「失礼なのだ!ボクだってHTMLくらい...うぐぐ...確かに自信ないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「ははは、まあプログラミングの基礎知識は必要でやんすが、最近のツールは初心者にも優しい設計になってるでやんす。ノーコードでマップをカスタマイズできるサービスもあるでやんすからね。」
やきう
「で、MAPPLEのベクトルタイルの料金体系はどうなっとるんや?クソ高いんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「具体的な料金は公開されてないケースが多いでやんすが、一般的には月額固定費+従量課金の組み合わせでやんす。小規模利用なら月数千円から、大規模なら数十万円以上になることもあるでやんすね。」
ずん
「数十万円!? そんなの払えないのだ!やっぱり金持ちの遊びなのだ!」
やきう
「お前が払うわけないやろ。どうせ会社の金やん。...あ、お前まだ無職やったっけ?」
ずん
「ぐぬぬ...い、一時的な休養期間なのだ!いつでも復帰できるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。重要なのは、ベクトルタイル技術が地図業界に革命をもたらしつつある、ということでやんす。MAPPLEのような老舗企業も変革を迫られているでやんすよ。」
やきう
「変革言うても、結局潰れるんちゃうか?デジタル化の波に乗り遅れた企業なんて、恐竜の化石と一緒やろ。」
でぇじょうぶ博士
「それは早計でやんす。確かに紙の地図の需要は減っているでやんすが、デジタル地図市場は拡大しているでやんす。むしろ、長年蓄積したデータという資産を活かせるチャンスでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「それは戦略次第でやんす。ニッチな分野に特化するか、大手と提携するか、独自のサービスを開発するか...選択肢は色々あるでやんすね。」
やきう
「結局、答えになってへんやんけ。要するに分からんってことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、未来を正確に予測することは不可能でやんすが、少なくとも地図データの重要性は今後ますます高まるでやんす。それは間違いないでやんすよ。」
やきう
「重要性が高まる=儲かる、とは限らんけどな。需要があっても利益出せへん企業なんて腐るほどおるやろ。」
ずん
「うーん、結局よく分からなくなってきたのだ。ベクトルタイルって結局何がすごいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ、最初に戻るでやんすか...。簡単にまとめると、①軽量で高速、②カスタマイズ自在、③拡大しても綺麗、④リアルタイム更新が容易、という4つの利点があるでやんす。」
やきう
「で、それが何の役に立つねん?ワイみたいな引きこもりには関係ないやろ。」
ずん
「やきう、お前引きこもりって自分で言いすぎなのだ。もうちょっとプライド持つのだ。」
やきう
「プライド?そんなもん捨てた方が楽やで。期待されへんから失望もされへん。最強やろ?」
でぇじょうぶ博士
「...やきう君の人生哲学はさておき、ベクトルタイルは私たちの生活に密接に関わってくるでやんす。スマホの地図アプリ、カーナビ、配送サービス...全てに使われる可能性があるでやんすからね。」
ずん
「じゃあ、ボクが毎日使ってるUber Eatsにも関係あるのだ?」
やきう
「お前、毎日Uber Eats頼んどるんか?そら金なくなるわ。自炊しろや。」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君の生活力の無さはさておき、配送サービスにとって正確な地図情報は生命線でやんす。ベクトルタイルなら、リアルタイムで道路状況や建物情報を更新できるでやんすからね。」
やきう
「ほーん。でも結局、ワイらが意識することはないんやろ?裏側で勝手に動いとるだけやん。」
ずん
「そうなのだ!裏で動いてるだけなら、別に気にしなくていいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「確かに、エンドユーザーが直接ベクトルタイルを意識することは少ないでやんす。でも、それが技術の本質でやんすよ。優れた技術ほど、その存在を感じさせないものでやんす。」
やきう
「かっこつけて言うとるけど、要するに地味な技術ってことやろ?」
ずん
「地味...確かにそうなのだ。もっと派手な技術のほうがワクワクするのだ!」
でぇじょうぶ博士
「派手さを求めるのは結構でやんすが、地味な技術こそが社会を支えているでやんす。ベクトルタイルはその典型例でやんすね。」
やきう
「まあ、確かになぁ。縁の下の力持ちってやつか。ワイみたいに目立たず生きるのも悪くないで。」
ずん
「やきう、お前は目立たないんじゃなくて、ただの引きこもりなのだ。違うのだ。」
やきう
「うるさいわ。お前に言われたくないで。ニートのくせに。」
ずん
「ニートじゃないのだ!一時的な...休養...なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「はいはい、二人とも落ち着くでやんす。最後にまとめると、MAPPLEのベクトルタイル参入は、地図業界の構造変化を象徴する出来事でやんす。今後の展開が楽しみでやんすね。」
やきう
「楽しみねぇ...どうせ数年後には忘れられとるやろ。」
ずん
「ボク、もう忘れかけてるのだ。今日の晩ご飯のことしか考えられないのだ...」