ずん
「3歳からアイドル志望って、今の時代でも相当ヤバい部類なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。普通の3歳児がアンパンマンに夢中な頃、この子はすでにアイドル産業の歯車になる準備を始めていたでやんす。」
やきう
「ワイもその頃は電車のおもちゃ握りしめてたわ。なんやこの差は...」
ずん
「でも掃除の時間にほうきでヘビロテって、完全にヤバい奴なのだ。クラスメイトドン引きだったんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。周囲との温度差は相当なものだったでしょうねぇ。でも、天才というのは常に孤独なものでやんす。」
やきう
「天才って言うか、ただの変人やろ。ワイの小学校にもおったわ、休み時間に一人で踊ってる奴。」
ずん
「しかも親も全面バックアップって、家族総出でアイドル教なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、父親もAKB48ファンという点でやんす。つまり、娘のアイドル志望を応援しながら、同時に自分も推しを追いかけていたという、実に複雑な構図でやんすねぇ。」
やきう
「親子で握手会行ってたんかな。娘『私もいつかここに立つ!』父『板野ちゃん最高や!』って。地獄やん。」
ずん
「でも習い事ガチ勢すぎるのだ。バレエ、新体操、ピアノ、塾...友達と遊ぶ時間ゼロって、これもう児童虐待なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「児童虐待というより、英才教育でやんす。アイドルになるための完璧なカリキュラムでやんすよ。ただし、その代償として普通の子供時代を丸ごと失っているでやんすがね。」
やきう
「結局NMB48で干されたんやろ?この努力全部無駄やんけ。」
ずん
「それな!『細くて顔も小さい』のにって...つまり努力より運とコネなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「アイドル業界というのは、実力よりも『何か』が重要な世界でやんす。その『何か』が何なのかは、おいらにもわからんでやんすがね。」
やきう
「『何か』って、要するに枕営業のことやろ?」
ずん
「やきうさん!それ言っちゃダメなやつなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「しかし彼女は諦めなかったでやんす。4周目って、まるでゾンビのような執念でやんすね。普通の人間なら、一度挫折した時点で別の道を探すでやんすが...」
やきう
「27歳で4周目って、そろそろ現実見た方がええんちゃうか?」
ずん
「でもボク思うんだけど、これって究極のサンクコストなのだ。3歳から24年間、人生全部アイドルに捧げたから、今更やめられないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす、ずん。まさに『埋没費用の誤謬』でやんすね。これまでの投資が大きすぎて、引き返せなくなっているでやんす。」
やきう
「要するに、ギャンブル依存症と同じメカニズムやん。『次こそは』って延々と続けるやつ。」
ずん
「じゃあボクも3歳から何か始めておけば、今頃プロになれたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「無理でやんす。ずんには彼女のような狂気じみた執念がないでやんすからね。」
やきう
「そもそもお前、昨日始めたことも今日にはもう飽きとるやろ。」
ずん
「...ボク、今日からアイドル始めるのだ!3歳児に24年遅れてるだけなのだ!」