ずん
「え、中国にいながら日本で起業できちゃうのだ?ボク、家から一歩も出ずに社長になれるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、理屈上はそうなるでやんすね。資本金500万円さえあれば、パジャマ姿で中国の自宅から日本の社長になれたでやんす。まるでオンラインゲームでレアアイテムを買うような手軽さでやんすねぇ。」
やきう
「ちょっと待てや。ワイらはクソみたいな満員電車に揺られて会社行っとるのに、向こうは寝転びながら日本のビザゲットしとるんか?これ完全にバグ技やろ。」
ずん
「でも500万円も用意できないのだ...ボクの全財産、せいぜい5万円くらいなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、ずんの場合は起業以前の問題でやんすけどね。それよりも注目すべきは、この7千社という数字でやんす。全体の16%が中国国内住所って、まるで日本の法人登記システムが中国支店みたいになってるでやんすよ。」
やきう
「16%って、クラスに5人くらいおる計算やんけ。もはや普通のクラスメイトレベルで紛れ込んどるやん。しかも厳格化前の駆け込みって、セールの閉店間際に殺到する主婦かよ。」
ずん
「でも、ちゃんと500万円払ってるんだから、別にいいんじゃないのだ?お金持ちなんだから歓迎すべきなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん。この500万円ってのは、まるで入場料みたいなもんでやんす。払えば中に入れるけど、実際に事業やる気があるかは別問題でやんすからね。しかも10月から厳格化されたってことは、政府も『これヤバくね?』って気づいたってことでやんす。」
やきう
「つまりアレやろ?日本に住む気もないのにペーパーカンパニー作って、在留資格だけゲットする作戦やろ?完全に制度の穴を突いた裏技やんけ。ワイでも思いつくわ、そんなん。」
ずん
「じゃあボクもやればいいのだ!500万円借りてきて...」
でぇじょうぶ博士
「おいおい、ずんは既に日本にいるでやんすし、そもそも500万円貸してくれる人なんているわけないでやんす。それに今は厳格化されたから、もうその手は使えないでやんすよ。まるでゲームのバグ修正パッチが当たったようなもんでやんす。」
やきう
「しかし考えてみいや。2年間で7千社ってことは、1日10社ペースで中国人社長が爆誕しとったんやで?これもう日本の起業ブームやなくて、中国の移住キャンペーンやろ。」
ずん
「...でも、その人たちって実際に日本で何するつもりなのだ?会社作っただけで満足なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そこが核心でやんすね。おそらく多くは、まず在留資格を取得してから、後でゆっくり移住するつもりだったんでやんす。まるで先に席だけ取っておくような感覚でやんすよ。ただし、本当にビジネスをやる気がある人もいるはずでやんすけどね。」
やきう
「せやけど、中国におったまま日本の会社経営するって、リモートワークどころの話やないで。時差もあるし、税務処理どないすんねん。絶対まともに経営する気ないやろ。」
ずん
「じゃあ、その7千社は全部ペーパーカンパニーってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「全部とは言えないでやんすが、疑わしいケースは相当数あるでやんすね。だからこそ政府も慌てて厳格化に踏み切ったんでやんす。まるで穴だらけのザルで水をすくってたら、ようやく『あれ、これザルじゃね?』って気づいたようなもんでやんす。」
やきう
「ってか、そもそも資本金500万円で起業できるって設定が甘すぎやろ。ワイの年収より安いやんけ。もっと厳しくせなアカンわ。」
ずん
「でも厳しくしすぎたら、本当に起業したい人も困るんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは正論でやんすね。難しいのは、本気の起業家と制度悪用者を見分けることでやんす。まるで、本物のダイヤモンドと偽物を見分けるようなもんでやんすよ。今回の厳格化で、資本金の下限が上がったり、事業計画の審査が厳しくなったりしてるでやんす。」
やきう
「まあ当然やな。つーか、今まで資本金だけで判断しとったんがおかしいんや。ちゃんと事業実態あるか確認せなアカンやろ。税務調査みたいに、ガッツリ調べたれや。」
ずん
「うーん、なんか複雑なのだ...結局、この7千社はどうなっちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「すでに取得した在留資格は有効でやんすから、すぐにどうこうなるわけではないでやんす。ただし、更新時にはしっかり事業実態をチェックされるはずでやんす。まるでテストで一度カンニングに成功しても、次回からは厳重監視されるようなもんでやんすね。」
やきう
「つまり、今のうちは泳がせといて、更新時に一網打尽にする作戦か。賢いやん、日本政府。まあ、遅すぎるけどな。」
ずん
「でもさぁ、これって日本だけの問題じゃないんじゃないのだ?他の国でも同じようなことが起きてそうなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんすね、ずん。実際、投資ビザや起業家ビザの制度を悪用するケースは世界中で問題になってるでやんす。まるでモグラ叩きゲームみたいに、一つの国で規制すれば別の国に移動する、というパターンでやんすよ。」
やきう
「結局、金持ちはどこでも優遇されるってことやな。ワイみたいな庶民は搾取される一方や。不公平やわ、ホンマ。」
ずん
「じゃあボクたちは一生搾取され続けるしかないのだ?なんか希望はないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、制度は常に改善されていくでやんすから、そこまで悲観することはないでやんす。ただし、抜け穴を塞ぐのは常にイタチごっこでやんすけどね。重要なのは、こういう問題があることを国民が知って、声を上げることでやんす。」
やきう
「声を上げるって言うても、どうせ政治家は聞く耳持たんやろ。選挙の時だけええ顔しやがって。」
ずん
「むぅ...難しいのだ。でもボク、一つわかったことがあるのだ。」
ずん
「中国に移住してから、日本で起業すればいいってことなのだ!これで完璧なのだ!」