ずん
資生堂が赤字ってことは、もう日本の化粧品業界は終わりなのだ!これは日本経済の崩壊の始まりなのだ!
でぇじょうぶ博士
まあ待つでやんす。520億円の赤字は確かに痛いでやんすが、これは主にアメリカ事業ののれん減損でやんす。つまり、過去の買収で支払った金額が回収できないと判断したということでやんす。
やきう
はぁ?ようするにアメリカで大コケしたってことやろ。日本企業あるあるやんけ。海外展開で調子乗って自爆するパターンや。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。しかし面白いのは、製品自体の評価は極めて高いという点でやんす。先ほどの投稿を見る限り、技術力と製品力は圧倒的でやんす。問題は経営戦略でやんすね。
ずん
じゃあ、良いもの作ってるのに儲からないってことなのだ?それって詐欺じゃないのだ?
やきう
お前、資本主義舐めとんのか。良いもん作ったら売れるなんて、昭和のおとぎ話やぞ。
でぇじょうぶ博士
実際、投稿者が挙げた8製品を見ると、プチプラから高級品まで幅広く、しかも独自の研究成果を活かした製品ばかりでやんす。特に純粋レチノールは資生堂だけが国に認められた成分でやんす。これは独占的優位性でやんすよ。
ずん
でも博士、ボクみたいな貧乏人には関係ない話なのだ。化粧品なんて女性のものなのだ。
やきう
おいおい、今どき男も化粧する時代やで。ワイも密かにdプログラム使っとるわ。ニートやけど肌だけは綺麗にしとかな、いざという時困るやろ。
でぇじょうぶ博士
やきう君、その「いざという時」は永遠に来ないと思うでやんすが...。それはさておき、資生堂の技術力の高さは特筆すべきでやんす。例えば、日本の美白有効成分の半数以上の研究に携わっているでやんす。
ずん
美白って、白人になりたいってことなのだ?それって人種差別なのだ?
やきう
違うわボケ。シミやくすみを防ぐって意味や。お前の脳みそより白くする技術やな。
でぇじょうぶ博士
やきう君、言葉が過ぎるでやんす。美白というのは、メラニン色素の生成を抑制してシミやソバカスを防ぐことでやんす。資生堂の4MSKという成分は、このメカニズムに多角的にアプローチするでやんす。
ずん
なんか難しくてよくわからないのだ。要するに、資生堂は技術はすごいけど商売が下手ってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
端的に言えばそうでやんす。特に海外市場での戦略ミスが今回の赤字の主因でやんす。アメリカでは韓国コスメや欧米ブランドとの競争が激しく、のれんの価値が想定より下がったでやんす。
やきう
韓国コスメに負けとるんか...。K-POPといい、韓国のマーケティング力はエグいからなぁ。日本は技術で勝って商売で負けるパターン多すぎやろ。
でぇじょうぶ博士
その指摘は的確でやんす。韓国コスメはSNSマーケティングとインフルエンサー戦略が非常に巧みでやんす。一方、資生堂は伝統的な百貨店販売やテレビCMに依存してきたでやんす。
ずん
じゃあもう資生堂は終わりなのだ。ボクは韓国コスメを買うのだ!
やきう
お前、さっき化粧品は女性のものって言うてたやろがい。5秒で意見変えんなや。
でぇじょうぶ博士
しかし、希望もあるでやんす。投稿を見ると、熱狂的なファンが多数存在するでやんす。「長年肌の治安を守ってきてくれた。今度は我々が守る」というコメントは感動的でやんす。
やきう
比喩やろがい。荒れない安定した肌状態を保つって意味や。お前の頭の中の治安は最悪やけどな。
でぇじょうぶ博士
面白いのは、投稿者が製品の技術的側面を詳しく解説している点でやんす。「角層細胞の壁を突破して潤いを注ぐ」とか「メモリーT細胞を活性化して老化を遅らせる」とか、まるで科学論文のようでやんす。
ずん
メモリーT細胞って、記憶するT細胞なのだ?じゃあボクの脳みそにも入れてほしいのだ。テスト前に便利なのだ。
やきう
それは免疫細胞の話や。お前の脳みその問題は細胞レベルちゃうで、構造的欠陥や。
でぇじょうぶ博士
メモリーT細胞は本来、免疫記憶に関わる細胞でやんすが、資生堂は老化細胞を除去する機能を持つものを発見したでやんす。これに発酵カメリアエキスが働きかけることで、老化を遅らせることができるでやんす。
ずん
じゃあボクも使えば永遠に若いままでいられるのだ!不老不死なのだ!
でぇじょうぶ博士
そこまでは無理でやんす。あくまで「老化を遅らせる」であって、止めるわけではないでやんす。魔法ではなく科学でやんすからね。
やきう
まあでも、その技術力があるのに赤字ってのは皮肉やな。ええもん作っても、売り方知らんかったら意味ないってことや。
でぇじょうぶ博士
投稿者は「資生堂のベースメイクの話もしたい」と言っているでやんす。マキアージュ、インテグレート、イハダなど、多ブランド戦略も資生堂の特徴でやんす。
ずん
たくさんブランドがあると、何を買えばいいかわからなくなるのだ。むしろ邪魔なのだ。
やきう
それな。資生堂、イプサ、クレ・ド・ポー、エリクシール...全部資生堂グループやけど、消費者からしたら混乱するだけや。
でぇじょうぶ博士
しかし、それぞれが異なる価格帯とターゲットを持つことで、幅広い層をカバーできるでやんす。プチプラのアクアレーベルから高級なクレ・ド・ポーまで、所得に応じた選択肢を提供しているでやんす。
ずん
じゃあ貧乏人はアクアレーベル、金持ちはクレ・ド・ポーってことなのだ?それって格差社会の象徴なのだ!
やきう
何でもかんでも社会問題にすな。化粧品に高い安いがあるのは当たり前やろがい。
ずん
でも結局、資生堂は赤字なんでしょ?ファンがいくら褒めても、会社が潰れたら意味ないのだ。
でぇじょうぶ博士
そこが問題でやんす。熱狂的なファンがいて、優れた製品があるのに、経営が傾いている。これは典型的な「製品志向」と「市場志向」のギャップでやんす。
やきう
要するに、技術者が作りたいもん作って、マーケティングが下手くそってことやな。日本企業の悪い癖や。
でぇじょうぶ博士
まさにその通りでやんす。資生堂の研究開発費は年間数百億円規模でやんすが、その投資が売上に結びついていないでやんす。一方、韓国のアモーレパシフィックなどは、研究開発とマーケティングをバランスよく投資しているでやんす。
ずん
じゃあ資生堂も韓国みたいにすればいいのだ!簡単なのだ!
やきう
簡単やったらとっくにやっとるわ。企業文化を変えるのは、お前の性格直すより難しいんやで。
でぇじょうぶ博士
企業文化の転換には時間がかかるでやんす。特に資生堂は150年以上の歴史があり、伝統的な価値観が根強いでやんす。
ずん
150年もあるのに赤字なんて、むしろ恥ずかしいのだ。ボクなら3年で立て直すのだ!
やきう
お前、バイトすら続かんやろがい。何が3年で立て直すや。
でぇじょうぶ博士
希望退職200人というのも象徴的でやんす。人員削減は短期的にはコスト削減になるでやんすが、長期的には技術力の低下を招く可能性があるでやんす。
でぇじょうぶ博士
一概には言えないでやんす。無駄な部門があれば削減すべきでやんすが、研究開発や製品開発の人材を失うのは痛手でやんす。バランスが重要でやんす。
やきう
まあ、どうせリストラされるのは現場の優秀な人で、無能な上層部は残るパターンやろな。日本企業あるあるや。
でぇじょうぶ博士
残念ながら、その傾向はあるでやんす。年功序列と終身雇用の文化が、柔軟な組織改革を妨げているでやんす。
ずん
じゃあもう資生堂は手遅れなのだ。倒産するのだ。ボクは今のうちに株を空売りするのだ!
でぇじょうぶ博士
しかし、完全に悲観的になる必要はないでやんす。投稿を見ると、「今度は我々が守る」という応援の声が多数あるでやんす。これは強力なブランドロイヤルティの証拠でやんす。
ずん
ブランドロイヤルティって何なのだ?王様がいるのだ?
やきう
違うわ。ブランドへの忠誠心や愛着のことや。資生堂ファンは、多少高くても資生堂を買い続けるってことや。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。この投稿者のように、製品の技術的優位性を理解し、積極的に情報発信してくれるファンは、企業にとって最大の資産でやんす。
ずん
でも、ファンが応援しても会社が変わらなければ意味ないのだ。結局、経営陣次第なのだ。
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす。今回の赤字を機に、資生堂が抜本的な経営改革を行えるかが鍵でやんす。特にデジタルマーケティングとSNS戦略の強化は急務でやんす。
やきう
でもな、資生堂ってブランドイメージが「お高くとまった」感じあるやん。庶民的なSNSマーケティングと合うんかいな。
でぇじょうぶ博士
それも課題でやんす。高級ブランドのイメージを保ちながら、若年層にもアプローチする必要があるでやんす。この投稿者のような、技術的側面を詳しく解説するアプローチは、一つの答えかもしれないでやんす。
ずん
なるほどなのだ。つまり、資生堂は技術はすごいけど、それを伝える能力が低いってことなのだ。
でぇじょうぶ博士
簡潔にまとめるとそうでやんす。この投稿が多くの共感を集めたのは、資生堂自身が伝えきれていない価値を、ファンが代弁したからでやんす。
やきう
企業がやるべきマーケティングを、ファンがタダでやってくれとるわけか。資生堂は感謝状でも送ったれや。
でぇじょうぶ博士
実際、このようなアンバサダー的ファンを公式に活用する戦略もあるでやんす。インフルエンサーマーケティングの一形態でやんす。
ずん
じゃあボクもアンバサダーになって、お金もらうのだ!
やきう
お前、さっきまで資生堂批判しとったやろがい。節操なさすぎやろ。
でぇじょうぶ博士
投稿者が最後に「明日はベースメイクの話がしたい」と言っているのも興味深いでやんす。情熱と知識を持ったファンが、自発的に情報発信を続けるでやんす。
ずん
でもさ、こういう熱心なファンって、ちょっと怖くないのだ?宗教みたいなのだ。
やきう
お前、人の情熱を宗教呼ばわりすんなや。好きなもんを語りたい気持ちは自然やろ。
でぇじょうぶ博士
確かに過度な信奉は問題でやんすが、この投稿は具体的な成分や技術を根拠にしているでやんす。感情論ではなく、科学的根拠に基づいた評価でやんす。
ずん
科学的根拠って、本当なのだ?宣伝文句じゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
資生堂の純粋レチノールは、実際に厚生労働省に認可された成分でやんす。これは客観的事実でやんす。
やきう
まあ、国のお墨付きってやつやな。とはいえ、認可されとっても効果には個人差あるやろけど。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。化粧品の効果は個人の肌質や生活習慣によって変わるでやんす。投稿者の母親の目元のシワが消えたというのは、一つの事例でやんすが、全員に同じ効果があるとは限らないでやんす。
ずん
じゃあ結局、使ってみないとわからないってことなのだ?それって博打なのだ?
やきう
化粧品なんて全部そうやろがい。自分の肌に合うかどうかは試すしかないんや。
でぇじょうぶ博士
だからこそ、このような詳細なレビューが価値を持つでやんす。投稿者は長年使用した経験に基づいて語っているでやんすからね。
ずん
でもさ、資生堂がこんなにいいなら、なんで赤字なのだ?矛盾してないのだ?
でぇじょうぶ博士
良い質問でやんす。これは「良い製品=経営成功」ではないという資本主義の現実を示しているでやんす。製品力と経営力は別物でやんす。
やきう
ソニーのベータマックスとか、技術的に優れてても市場で負けた例はいくらでもあるからな。
でぇじょうぶ博士
正確でやんす。VHS対ベータの戦いは、技術力よりもマーケティング力が勝敗を分けた典型例でやんす。
ずん
じゃあ資生堂も、VHSみたいな戦略をすればいいのだ!
やきう
時代が違うわボケ。今は動画配信の時代やぞ。VHSもベータも博物館行きや。
でぇじょうぶ博士
やきう君の指摘は正しいでやんす。資生堂に必要なのは、現代のデジタル時代に適応した戦略でやんす。TikTokやInstagramでのバイラルマーケティングなどでやんす。
ずん
TikTok!ボクもTikTokで資生堂の宣伝動画を作るのだ!バズって有名人になるのだ!
やきう
お前、動画編集できるんか?っていうか、まず顔出しできるんか?
でぇじょうぶ博士
まあ、ずん君の能力はさておき、SNSでのバイラルマーケティングは確かに重要でやんす。韓国コスメが成功したのも、若者向けSNS戦略が功を奏したからでやんす。
ずん
でもさ、資生堂って老舗だから、若者向けのチャラい感じは似合わないのだ。
やきう
それな。資生堂がTikTokで踊ったら、むしろ炎上しそうや。
でぇじょうぶ博士
しかし、必ずしもチャラくする必要はないでやんす。この投稿のように、科学的根拠を丁寧に説明するアプローチも、知的好奇心の高い層には刺さるでやんす。
ずん
つまり、資生堂は頭のいい人向けってことなのだ?じゃあボクには向いてないのだ。
でぇじょうぶ博士
いえ、そうではなく、多様なアプローチが必要という意味でやんす。科学的説明を好む層もいれば、感覚的な魅力を求める層もいるでやんす。
ずん
なんか話が難しくなってきたのだ。結局、資生堂はどうすればいいのだ?
でぇじょうぶ博士
簡潔に言えば、①優れた製品力を維持しつつ、②現代的なマーケティング手法を導入し、③組織文化を変革する、この3点でやんす。
やきう
言うは易く行うは難しや。特に③は、150年の歴史ある企業には至難の業やろな。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。だからこそ、今回の赤字は「危機」であると同時に「変革のチャンス」でもあるでやんす。
ずん
ピンチはチャンスってやつなのだ!でもボクの人生はずっとピンチのままなのだ。チャンスはいつ来るのだ?
やきう
お前の場合、ピンチすら自覚してへんからチャンスも来ないんやで。
でぇじょうぶ博士
ずん君の人生相談はまた別の機会にするでやんす。資生堂の話に戻ると、投稿者が挙げた製品群を見ると、プチプラからデパコスまで幅広いでやんす。つまり、様々な所得層に対応できるポートフォリオを持っているでやんす。
やきう
違うわ。製品ラインナップのことや。どんだけ語彙力ないねん。
でぇじょうぶ博士
この多様な製品群は、実は資生堂の強みでやんす。経済状況に関わらず、どの層にも提供できる製品があるでやんす。
でぇじょうぶ博士
理論上はそうでやんすが、問題はそれを消費者に伝えきれていない点でやんす。多くの人は「資生堂=高級」というイメージしか持っていないでやんす。
やきう
確かにな。資生堂って言うたら、デパートの一階にある近寄りがたいカウンターのイメージや。
でぇじょうぶ博士
そのイメージを変えることが、資生堂の課題でやんす。実際にはドラッグストアで買えるプチプラ商品も多数あるでやんすが、認知度が低いでやんす。
ずん
じゃあ、もっとCMを流せばいいのだ!テレビでバンバン宣伝するのだ!
やきう
今どき若者テレビ見てへんやろがい。お前も見てへんやろ。
ずん
...見てないのだ。でもYouTubeは見るのだ!
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。広告媒体の変化に対応する必要があるでやんす。YouTubeやSNSでの広告展開が重要でやんす。
ずん
YouTubeの広告ってウザいのだ。ボクはいつもスキップするのだ。
やきう
だから広告が効かんねん。お前みたいなやつばっかりや。
でぇじょうぶ博士
だからこそ、スキップされない面白い広告や、インフルエンサーを通じたネイティブ広告が重要になるでやんす。
ずん
インフルエンサーって、インフルエンザの人なのだ?
でぇじょうぶ博士
インフルエンサーとは、SNSで影響力のある人物のことでやんす。この投稿者もある意味、インフルエンサーでやんす。
やきう
それインフルエンサーちゃう。ただの一般人や。
でぇじょうぶ博士
フォロワー数だけが価値ではないでやんす。質の高い情報発信をすれば、少数でも影響力を持てるでやんす。
ずん
じゃあボクも質の高い情報を発信するのだ!...何を発信すればいいのだ?
やきう
何もないやろお前。強いて言えば、ニート生活の実態レポートくらいか。
ずん
それだ!ニートの日常を赤裸々に語るのだ!バズるのだ!
でぇじょうぶ博士
...まあ、それはそれでニーズがあるかもしれないでやんすが、資生堂の話題から大きく逸れているでやんす。
やきう
話を戻すと、資生堂が復活するには、この投稿者みたいな熱心なファンを大事にすることやな。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。既存のロイヤルカスタマーを大切にしつつ、新規顧客を開拓する。両輪が必要でやんす。
ずん
でもさ、赤字なんでしょ?お金ないのに、どうやって新しいことするのだ?
でぇじょうぶ博士
赤字といっても、資金繰りが破綻しているわけではないでやんす。のれんの減損は会計上の損失であって、現金が消えたわけではないでやんす。
やきう
まあ、即倒産ってわけやないってことや。ただ、投資家からの信頼は落ちるやろな。
でぇじょうぶ博士
株価への影響は避けられないでやんす。しかし、長期的には製品力と顧客ロイヤルティが評価されるはずでやんす。
ずん
じゃあ今が買い時ってことなのだ!資生堂の株を買うのだ!
やきう
お前、さっき空売りするって言うてたやろがい。一貫性ないんか。
でぇじょうぶ博士
投資判断は個人の自己責任でやんすが、資生堂の株はこの数年、低迷しているでやんす。V字回復には相当な努力が必要でやんす。
ずん
V字回復って、Vの形に株価が上がるってことなのだ?
やきう
まあそういうことや。一度下がってから急激に上がる形や。
でぇじょうぶ博士
資生堂がV字回復するには、まず海外事業の立て直しが必須でやんす。特に中国市場とアメリカ市場でやんす。
やきう
もうコロナは落ち着いとるわ。っていうか、中国は世界最大の化粧品市場やぞ。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。中国の化粧品市場は年間数兆円規模で、今後も成長が見込まれるでやんす。しかし、現地ブランドや韓国ブランドとの競争が激しいでやんす。
でぇじょうぶ博士
完全に負けているわけではないでやんすが、苦戦しているのは事実でやんす。特に若年層へのアプローチが弱いでやんす。
やきう
中国の若者は、国産ブランド支持する傾向強いからな。愛国消費ってやつや。
でぇじょうぶ博士
さらに、中国ではライブコマースが主流でやんす。インフルエンサーがライブ配信で商品を売るスタイルでやんす。資生堂はこの分野で出遅れているでやんす。
ずん
ライブコマースって、ライブで商売するってことなのだ?音楽ライブなのだ?
やきう
違うわ。ライブ配信や。芸能人とかインフルエンサーが、リアルタイムで商品紹介して、視聴者がその場で買うんや。
でぇじょうぶ博士
中国では、有名人が一回のライブ配信で数億円売り上げることも珍しくないでやんす。日本ではまだ普及していないでやんすが、今後重要になる販売チャネルでやんす。
ずん
じゃあボクもライブ配信して、資生堂の商品を売るのだ!一攫千金なのだ!
やきう
お前、商品知識ゼロやろがい。っていうか、カメラの前で喋れるんか?
でぇじょうぶ博士
まあ、ずん君の起業プランはさておき、資生堂にとってデジタル販売チャネルの強化は急務でやんす。特にD2C(Direct to Consumer)の拡大でやんす。
やきう
全然違うわ。Direct to Consumer、つまり消費者に直接販売するってことや。
でぇじょうぶ博士
従来は百貨店やドラッグストアを経由していたでやんすが、自社ECサイトやアプリで直接販売することで、中間マージンを削減し、顧客データも取得できるでやんす。
ずん
なるほどなのだ。でも、お店で試したいって人もいるのだ。
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす。だからこそ、オンラインとオフラインを融合させたOMO(Online Merges with Offline)戦略が重要でやんす。
でぇじょうぶ博士
簡単に言えば、ネットで情報を得て店舗で購入、または店舗で試してネットで購入、という顧客行動に対応することでやんす。
ずん
つまり、いいとこ取りってことなのだ!ボクも普段からそうしてるのだ!
やきう
お前の場合、試すだけ試して結局買わんパターンやろ。
でぇじょうぶ博士
そういう「ショールーミング」という行動も、小売業界の課題でやんす。店舗で試して、安いネット通販で買うパターンでやんす。
やきう
店員の時間と労力を無駄にしとるんやで。タダ乗りや。
でぇじょうぶ博士
まあ、消費者の合理的行動とも言えるでやんすが、小売店にとっては死活問題でやんす。だからこそ、店舗体験の価値を高める必要があるでやんす。
でぇじょうぶ博士
例えば、パーソナライズされた肌診断や、プロによるメイクアドバイスなど、ネットでは得られない価値を提供することでやんす。
やきう
資生堂の店舗って、そういうサービスやってへんかったっけ?
でぇじょうぶ博士
やっているでやんすが、予約制だったり、敷居が高かったりするでやんす。もっと気軽に利用できるようにする必要があるでやんす。
ずん
じゃあボクも無料で肌診断してもらうのだ!お得なのだ!
やきう
だからお前は男やろがい。っていうか、また試すだけ試すパターンか。
ずん
でも博士、男性用化粧品も増えてるって聞いたのだ。男性市場も重要なのだ?
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。メンズコスメ市場は年々拡大しているでやんす。資生堂も「UNO」や「シスレイ オム」など、男性向けブランドを展開しているでやんす。
でぇじょうぶ博士
男性の美容意識の向上は、資生堂にとってチャンスでやんす。特に若年層の男性は、スキンケアやメイクに抵抗がなくなってきているでやんす。
ずん
じゃあボクも化粧するのだ!イケメンになるのだ!
でぇじょうぶ博士
...まあ、ずん君の容姿改善プロジェクトはまた別の機会にするとして、資生堂の今後の展望をまとめるでやんす。
ずん
待つのだ!ボクの容姿改善プロジェクトも重要なのだ!
やきう
お前の話はええから、資生堂の話聞かせてくれや。
でぇじょうぶ博士
資生堂が復活するには、①製品力の維持・強化、②デジタルマーケティングの推進、③海外市場での競争力強化、④組織改革と人材育成、この4点が鍵でやんす。
ずん
なんかすごく当たり前のことを言ってる気がするのだ。
やきう
当たり前のことができへんから困っとるんやろがい。
でぇじょうぶ博士
ずん君の指摘も一理あるでやんす。理論的には明確でも、実行が難しいのが経営改革でやんす。特に大企業は組織が硬直化しているでやんす。
ずん
じゃあもう無理ってことなのだ?資生堂は終わりなのだ?
でぇじょうぶ博士
そうとは限らないでやんす。この投稿が示すように、熱狂的なファンがいて、優れた製品があるでやんす。これは強力な資産でやんす。
やきう
まあ、ファンの応援だけで経営が立て直るわけやないけどな。
でぇじょうぶ博士
しかし、ファンの声を経営に活かすことはできるでやんす。この投稿者が挙げた製品の評価ポイントは、まさに資生堂の強みでやんす。これを前面に押し出すマーケティングが必要でやんす。
ずん
つまり、もっと技術力をアピールしろってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。資生堂の研究開発力は世界トップクラスでやんす。しかし、それが消費者に十分伝わっていないでやんす。
やきう
確かにな。化粧品って、イメージとか感覚で選びがちやけど、科学的根拠を示されると説得力あるわ。
でぇじょうぶ博士
特に、理系思考の消費者や、効果を重視する層には、科学的説明が有効でやんす。この投稿がバズったのも、そういう層に刺さったからでやんす。
ずん
でもさ、科学的な話って難しくてつまらないのだ。
でぇじょうぶ博士
確かに、専門用語だらけだと一般消費者には伝わりにくいでやんす。だからこそ、この投稿者のように、わかりやすく噛み砕いて説明することが重要でやんす。
ずん
じゃあ資生堂は、もっとわかりやすい広告を作ればいいのだ!
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。技術力を保ちつつ、一般消費者にもわかりやすく伝える。これがこれからの資生堂に求められることでやんす。
ずん
博士、結局資生堂はこれからどうなるのだ?復活するのだ?それとも倒産するのだ?
でぇじょうぶ博士
それは資生堂の経営陣の決断と実行力次第でやんす。ただし、倒産する可能性は低いでやんす。優れた製品と強力なブランド力があるでやんすからね。
やきう
ただし、V字回復には時間かかるやろな。数年単位の話や。
でぇじょうぶ博士
その間に、韓国や中国のブランドがさらにシェアを奪う可能性もあるでやんす。スピード感が重要でやんす。
やきう
だから、危機であり、チャンスでもあるって話やろ。
でぇじょうぶ博士
この投稿のような、ファンからの熱いエールは、資生堂の経営陣にとって励みになるはずでやんす。同時に、変革への圧力でもあるでやんす。
ずん
ファンの期待に応えられなかったら、逆に失望されるってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。期待が大きい分、失望も大きくなるでやんす。だからこそ、資生堂は真剣に変革に取り組む必要があるでやんす。
やきう
まあ、次の決算発表が楽しみやな。どんな改革プラン出してくるか。
ずん
ボクも注目するのだ!...って、決算発表っていつなのだ?
やきう
知らんのかい。お前、さっきから適当なこと言うてるだけやろ。
ずん
バレたのだ。でも、資生堂の赤字ニュースでこんなに盛り上がるなんて、みんな化粧品好きなのだ。
でぇじょうぶ博士
化粧品は日常生活に密接に関わるでやんすからね。特に女性にとっては、毎日使うものでやんす。
やきう
ワイらみたいなおっさんには縁遠い話やけど、実は巨大市場やからな。
ずん
じゃあボクも化粧品会社を作るのだ!資生堂を超えるのだ!
ずん
でも、アイデアはあるのだ!「塗るだけでイケメンになるクリーム」とか!
でぇじょうぶ博士
...ずん君のビジネスアイデアはさておき、化粧品業界は今、大きな転換期にあるでやんす。資生堂だけでなく、多くの企業が変革を迫られているでやんす。
ずん
じゃあみんな大変なのだ。資生堂だけじゃないのだ。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。コロナ禍でマスク生活が続き、口紅などの需要が激減したでやんす。消費者の購買行動も変わったでやんす。
やきう
確かに、マスクしてたら口紅意味ないもんな。アイメイクは伸びたらしいけど。
でぇじょうぶ博士
正確でやんす。「マスク映え」を意識したアイメイク製品は好調だったでやんす。資生堂もその分野に注力すべきだったでやんす。
ずん
でももうマスクしてる人少ないのだ。また口紅が売れるのだ?
でぇじょうぶ博士
徐々に回復しているでやんすが、コロナ前のレベルには戻っていないでやんす。消費者の価値観が変わったでやんすからね。
やきう
「本当に必要なものだけ買う」みたいな、シンプル志向増えたもんな。
でぇじょうぶ博士
ミニマリズムの台頭も、化粧品業界には逆風でやんす。「あれもこれも」ではなく、「これ一つで十分」という製品が求められているでやんす。
ずん
じゃあアクアレーベルみたいなオールインワンが流行るのだ!
やきう
となると、高級ブランドのクレ・ド・ポーとかは厳しいんちゃうか?
でぇじょうぶ博士
一概にはそう言えないでやんす。富裕層は景気に左右されにくいでやんすからね。むしろ、中間層向けの製品が苦戦しているでやんす。
でぇじょうぶ博士
まさにその通りでやんす。プチプラか高級か、どちらかに特化した方が成功しやすいでやんす。中途半端な価格帯は、どちらからも選ばれにくいでやんす。
やきう
資生堂は全部の価格帯カバーしとるけど、それが逆に弱点になっとるんかもな。
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす。多ブランド戦略は、管理コストもかかるでやんす。選択と集中が必要かもしれないでやんす。
やきう
簡単に言うなや。長年育ててきたブランドやぞ。
でぇじょうぶ博士
しかし、経営資源は限られているでやんす。選択と集中は避けられないでやんす。
ずん
でも、どのブランドを切り捨てるのだ?人気のないやつなのだ?
でぇじょうぶ博士
単純に人気だけで判断できないでやんす。将来性や、ブランドポートフォリオ全体のバランスも考慮する必要があるでやんす。
やきう
そういう難しい判断するのが経営者の仕事やな。給料高いのも納得や。
ずん
じゃあボクも経営者になるのだ!高い給料もらうのだ!
やきう
お前、バイトのシフトすら守れへんのに、経営者とか無理やろ。
でぇじょうぶ博士
まあ、ずん君の適性はさておき、資生堂の経営陣には厳しい判断が求められるでやんす。特に希望退職200人という人員削減でやんす。
やきう
希望退職やから、厳密にはクビとは違うけどな。自分から辞める人を募集するんや。
でぇじょうぶ博士
とはいえ、事実上のリストラでやんす。退職金を上乗せして、早期退職を促すでやんす。
ずん
お金もらって辞められるなら、ラッキーじゃないのだ?
やきう
お前、仕事したことないからわからんのや。再就職は簡単やないんやで。特に中高年は。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。希望退職に応じた人の多くは、その後の人生設計に苦労するでやんす。
でぇじょうぶ博士
しかし、会社に残っても、リストラの雰囲気の中で働くのはストレスでやんす。どちらを選ぶかは難しい判断でやんす。
やきう
まあ、そもそもリストラせんでええように経営せなあかんかったんやけどな。
でぇじょうぶ博士
後知恵で言えばそうでやんすが、経営判断は常に不確実性と隣り合わせでやんす。完璧な経営など存在しないでやんす。
ずん
じゃあ、経営者って大変なのだ。ボクには無理なのだ。
でぇじょうぶ博士
さて、そろそろまとめに入るでやんす。資生堂の現状と今後について、我々なりに考察してきたでやんす。
でぇじょうぶ博士
一言で言えば、「厳しいが希望はある」でやんす。製品力とブランド力は健在でやんす。あとは経営改革次第でやんす。
ずん
じゃあボクも一言でまとめるのだ!資生堂は...
やきう
お前のまとめはええわ。どうせロクなこと言わんやろ。
ずん
ひどいのだ!でも言うのだ!資生堂は「化ける」のだ!
でぇじょうぶ博士
...化粧品だけに「化ける」でやんすか。
ずん
え?ウケなかったのだ?じゃあもう一回!資生堂は「美しく」生まれ変わるのだ!