ずん
「博士、学生が寒天で建物作って倒してるらしいのだ。これは遊びなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす!これは土木工学の奥義を伝える神聖な儀式でやんす!」
やきう
「神聖な儀式(笑)。ワイが見たら、ただの理系大学生の文化祭やんけ。」
ずん
「でも寒天でしょ?食べ物で遊んじゃダメって怒られないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むしろ食べ物を使うからこそ、一般人にも分かりやすいでやんす。コンクリートの模型なんて作ったら、実験で誰かが怪我するでやんすよ。」
やきう
「せや。でも阪神淡路大震災とか持ち出してきて、エグいテーマやな。審査員泣かせやろ。」
ずん
「震災から30年も経ってるのに、若い子が取り上げるのは偉いのだ!...でもボクは当時まだ生まれてないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そこが重要でやんす。知らない世代に伝えるのが教育の本質でやんすからね。」
やきう
「で、結局何がすごいんや?寒天が倒れただけやろ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。あれは『せん断破壊』という現象を可視化したものでやんす。建物が引き裂かれる瞬間を、寒天という身近な素材で再現したでやんす。」
ずん
「せん断って何なのだ?ボクでも分かるように説明してほしいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「例えば、ずんの股間を左右に引き裂く力でやんす。」
やきう
「博士、その例えはアカンやろ...。てか、京都大学の擁壁の話も面白かったな。子どもの頃、あの穴に石詰めたことあるわ。」
でぇじょうぶ博士
「やきうも悪ガキだったでやんすね。でもあの穴は本当に重要でやんす。水抜き穴がないと、擁壁を倒す力が4倍になるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「ヤバイでやんす。まるでずんの体重が4倍になったようなもんでやんす。膝が壊れるでやんすよ。」
ずん
「ボクの体重を引き合いに出すのやめてほしいのだ!」
やきう
「しかし、水抜き穴に栓して実験とか、完全に確信犯やな。見せ方が上手いわ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。プレゼンテーションの基本は『before/after』でやんす。変化を見せることが何より重要でやんす。」
ずん
「でも審査員が900点満点で採点するって、M-1みたいなのだ。」
やきう
「M-1は漫才やけど、こっちは土木や。どっちも『崩れる』を見せるんはおんなじやけどな。」
でぇじょうぶ博士
「うまいこと言うでやんすね。でも土木の方が命に直結するでやんすよ。」
ずん
「京都大学は791点で、早稲田は695点だったのだ。この差は大きいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「大きいでやんす。一人当たり平均で11点も違うでやんす。これは審査員が『授業として成立している』と評価した差でやんす。」
やきう
「つまり、分かりやすさが全てってことか。土木って難しそうなイメージやけど、寒天使えば誰でも理解できるんやな。」
ずん
「じゃあボクも寒天で何か作ればノーベル賞取れるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ノーベル賞に土木部門はないでやんす。それに、ずんが作るのは寒天じゃなくて借金の山でやんす。」
やきう
「博士、そのツッコミはキツすぎやろ...。」
ずん
「うぅ...でもボク思ったのだ。この大会、もっと注目されるべきなのだ!だってこんなに面白いんだもん!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。土木は地味だけど、社会の根幹を支える学問でやんす。こういうイベントで若い世代が興味を持てば、将来の日本の infrastructure が安泰でやんす。」
やきう
「インフラが安泰...か。ワイらが年取った時、橋とか道路ボロボロになってそうやけどな。」
ずん
「じゃあ今のうちに寒天買い占めて、未来の土木技術者に高く売りつければ儲かるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん、それは完全に的外れでやんす。」
ずん
「えへへ...でもボク、この記事読んで思ったのだ。次は『ずんだもち模型グランプリ』開催して、食べられる土木模型作りたいのだ!審査員は全員ボクなのだ!」