ずん
「賃上げを企業に丸投げしないって、高市さんがイキってるのだ。でも結局、国が何をするっていうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ふむふむ、これは興味深い政策転換でやんすね。前政権は『官製春闘』と称して、経団連に圧力をかける程度だったでやんすが...」
やきう
「はぁ?要するに口先介入から税制優遇にシフトしたってだけやろ。ワイらの給料が上がるわけちゃうやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに税制優遇は企業への飴でやんすが、今回のパラダイムシフトは『賃上げ減税の大幅拡充』と『最低賃金の引き上げ加速』をセットにしている点でやんす。」
ずん
「でも減税って、結局儲かってる企業しか恩恵受けないんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭いでやんすね、ずん君。そこで最低賃金の引き上げが効いてくるでやんす。赤字企業でも払わざるを得ない強制力があるでやんすからね。」
やきう
「最低賃金上げたら中小企業が死ぬやんけ。倒産ラッシュ来るで、これ。」
でぇじょうぶ博士
「その懸念はもっともでやんす。だからこそ高市政権は『中小企業支援パッケージ』も同時に打ち出してるでやんすよ。補助金と融資のハイブリッド戦略でやんす。」
ずん
「なんか複雑すぎて、結局誰が得するのかわからないのだ...」
やきう
「簡単や。政治家が『やってる感』出すために庶民を実験台にしとるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「辛辣でやんすねぇ...。でも歴史的に見れば、賃金政策への政府介入は戦後の高度成長期にもあったでやんす。ただし今回は『インフレ率2%達成』という明確な数値目標とリンクしてるのが新しいでやんす。」
ずん
「インフレ2%って、物価が上がるってことでしょ?給料上がっても意味ないじゃんなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そこが経済政策の難しさでやんすね。賃金上昇がインフレを上回らないと実質賃金は下がるでやんす。まるで坂道でボールを転がすようなバランス感覚が求められるでやんす。」
やきう
「で、おいらみたいなニートには関係ない話やな。むしろ物価だけ上がって地獄やわ。」
でぇじょうぶ博士
「...働いてくださいでやんす。」
ずん
「でもさ、高市さんって前から『積極財政派』って言われてたよね?今回のって本当に新しいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「良い質問でやんす!確かに高市氏は安倍政権時代から『アベノミクス2.0』を唱えてたでやんすが、今回は『分配』にウェイトを置いてる点が異なるでやんす。」
やきう
「分配ねぇ...。結局、票田の高齢者には手厚く、若者は搾取され続けるんやろ?知っとるで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、その指摘は一理あるでやんすが、今回は『現役世代の可処分所得増加』を明言してるでやんすよ。社会保険料の上限設定も検討されてるでやんす。」
ずん
「社会保険料!?あれマジで高すぎなのだ!給料の30%近く取られるとか意味わかんないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすね。日本の社会保険料負担率は先進国でもトップクラスでやんす。まるで合法的な搾取システムでやんすが、これにメスを入れるとなると...」
やきう
「財源どうすんねん。結局消費税上げるんやろ?いつものパターンや。」
でぇじょうぶ博士
「今回は『法人税の累進課税化』と『金融所得課税の強化』が財源案として浮上してるでやんす。大企業と富裕層への課税強化でやんすね。」
ずん
「おお!それなら賛成なのだ!金持ちからもっと取れなのだ!」
やきう
「甘いわ。金持ちは税理士雇って節税するから、結局中途半端な中間層が一番損するパターンや。」
でぇじょうぶ博士
「その懸念も理解できるでやんす。実際、過去の税制改革では抜け穴だらけで骨抜きになったケースも多いでやんすからね。」
ずん
「じゃあ結局、何も変わらないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、少なくとも『政府が賃上げに本気で関与する』という姿勢を示した点は評価できるでやんす。問題はその実効性でやんすが...」
やきう
「実効性(笑)。政治家の『やる気』ほど信用ならんもんないで。公約なんて破るためにあるようなもんやし。」
でぇじょうぶ博士
「確かにでやんす。ただ、今回は野党も賃上げ政策で対抗してるでやんすから、与野党問わず『賃上げ競争』が起きる可能性はあるでやんす。」
ずん
「政治家同士で競争するより、ボクの給料を直接上げてくれればいいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは雇用主に言ってくださいでやんす...。」
ずん
「むぅ...。じゃあ高市さん、『働いてるフリ手当』も作ってくれないかなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「話を戻すでやんすが、今回の政策で注目すべきは『賃上げ税制の対象企業拡大』でやんす。従来は大企業中心だったのが、中小企業にも適用範囲を広げるでやんす。」
ずん
「でも中小企業って、そもそも税金払えるほど儲かってないんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす!だからこそ『賃上げ補助金』と『税制優遇』の二本立てなんでやんすよ。赤字企業には補助金、黒字企業には減税という使い分けでやんす。」
やきう
「複雑すぎて行政コストの方が高くつきそうやな。役人の仕事増やすだけちゃうんか。」
でぇじょうぶ博士
「それは否定できないでやんすね...。日本の政策はいつも『複雑化による骨抜き』が常套手段でやんすから。」
ずん
「じゃあもうベーシックインカムでいいじゃんなのだ。全国民に毎月10万円配れば解決なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは別の議論でやんすが...財源が年間150兆円以上必要になるでやんすよ?」
やきう
「国債刷りまくればええやん。MMT理論でイケるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君まで無茶言い始めたでやんす...。ハイパーインフレで円が紙くずになるでやんすよ。」
ずん
「でもアメリカとか借金しまくりじゃんなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「基軸通貨国と日本を同列に語るのは危険でやんす。ドルは世界中で使われるでやんすが、円は...」
やきう
「円なんて国内でしか使えへんゴミやからな。海外旅行行くとよくわかるわ。」
でぇじょうぶ博士
「...やきう君は引きこもりだから海外旅行行かないでやんすよね?」
やきう
「Google Earthで行った気になっとるんや。問題ないやろ。」
ずん
「話がズレてるのだ。で、結局高市さんの政策って成功するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは神のみぞ知るでやんすが、過去の事例から予測すると...まず企業の7割は様子見するでやんす。残り3割のうち2割は形だけの賃上げをして、本気で賃上げするのは1割程度でやんすかね。」
やきう
「つまり9割は何も変わらんってことやな。知っとったわ。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、最低賃金の引き上げは法的拘束力があるでやんすから、これは確実に効果があるでやんす。問題は中小企業の倒産リスクでやんすが...」
ずん
「じゃあボク、最低賃金で働いてる人は給料上がるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「理論上はそうでやんす。ただし、労働時間を削られたり、非正規から正規への転換が進まなかったりで、実質的な収入増にならない可能性もあるでやんす。」
やきう
「やっぱり搾取やんけ。経営者はいくらでも抜け道見つけるからな。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、それが資本主義の現実でやんすね...。労働者保護と企業活動のバランスは永遠の課題でやんす。」
ずん
「もう疲れたのだ。ボク、政治に期待するのやめるのだ。」
ずん
「じゃあボク、YouTuberになって月収1000万円稼ぐから、賃上げとか関係ないのだ!」