# きゅうり農家の本音
農薬、規格、そして消費者の選択
ずん
「スズメが減ったのは農薬のせいなのだ!農家は反省するべきなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ほう、では明日からずんは虫食いだらけで先っぽがカビたきゅうりを1本1000円で買うでやんすか?」
ずん
「え...1000円...?今98円なのに...?」
かっぱ
「お前、スーパーで曲がったきゅうり見たら買わんやろ?それが答えや。」
ずん
「でも環境問題は大事なのだ!農薬は悪なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「環境問題でやんすか。スズメの減少、ゴミ出しの厳格化や住環境の変化は無視でやんすか?」
かっぱ
「なんでもかんでも農薬のせいにしとったら楽やもんな。」
ずん
「じゃあ有機栽培すればいいのだ!自然由来の農薬を使えばいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。有機栽培なら収穫量は50〜90%減でやんす。漢方薬だって毒になるように、自然由来でも虫には毒でやんすよ。」
かっぱ
「そもそもお前、買った野菜に虫ついとったら発狂するタイプやろ。」
でぇじょうぶ博士
「そういうことでやんす。消費者が虫を嫌がるから農薬が使われるようになったでやんす。因果が逆でやんすよ。」
ずん
「じゃあ曲がったきゅうりを安く売ればいいのだ!規格外品なら問題ないのだ!」
かっぱ
「お、ええこと言うやん。でも物流コスト考えたことあるか?」
でぇじょうぶ博士
「5kg段ボールに50本入る設計が、曲がったきゅうりだと25本しか入らないでやんす。段ボール代は2倍、トラックも2〜3台必要でやんす。」
かっぱ
「当たり前やろ。空気運ぶのにも金かかるんや。真っ直ぐなきゅうりが好まれるから、今の規格と物流システムが生まれたんやで。」
ずん
「でもきゅうりって栄養ないって聞いたのだ。そんなの作る意味あるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは誤解でやんす。100キロカロリーあたりで見ると、カリウムはなすの1.25倍、ビタミンCはトマトの1.43倍でやんす。」
かっぱ
「まあ、100キロカロリー分食うのは大変やけどな。」
ずん
「じゃあ結局、農家さんは努力してるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。毎年減農薬に取り組んで、効果の高いものを最小限使ってるでやんす。農薬は高価でやんすからね、ジャブジャブ使う農家なんていないでやんす。」
かっぱ
「お前みたいな消費者が『安くて綺麗で虫がついてない野菜』を求めるから、農家は必死なんやで。」
ずん
「むぅ...ボク、農家さんに謝らないといけないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「謝罪より行動でやんす。虫食いきゅうりを1000円で買うか、今の農業システムを理解して感謝するか、どちらか選ぶでやんす。」
ずん
「...ボク、98円の真っ直ぐなきゅうりを大切に食べるのだ!」
かっぱ
「結局そこに落ち着くんかい。まあ、それが現実的やな。」
ずん
「でもこれからは『いただきます』を心を込めて言うのだ!農家さんありがとうなのだ!...あ、でもやっぱり虫は無理なのだ。」