ずん
「運転士がいない電車とか、もはや人類の仕事奪いすぎなのだ!次は何?改札で働く駅員さんも全部ロボットにするつもりなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、実際問題として九州の人口減少は深刻でやんすからね。運転士を確保するより、機械に任せた方が合理的という判断でやんす。おいらみたいなモテない技術者にとっては、むしろチャンスでやんす!」
やきう
「ワイ的には賛成やで。だってお前ら、居眠り運転とかヒューマンエラーで事故起こすやろ?機械の方がよっぽど信頼できるわ。」
ずん
「でも博士、コストが10分の1って本当なのだ?そんなに安くできるなら、なんで今まで導入しなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「良い質問でやんす!従来のシステムは地上設備をゴリゴリに整備する必要があったんでやんすが、JR九州は既存設備を活用する独自方式を編み出したでやんす。まるでカップラーメンに卵を落とすだけで高級料理に見せかけるような、賢いやり方でやんすね。」
やきう
「で、結局人件費削減が本音やろ?綺麗事言うてるけど、要は従業員クビにしたいだけやん。」
でぇじょうぶ博士
「辛辣でやんすが、半分正解でやんす。ただし、本当に深刻なのは『クビにしたい』じゃなくて『そもそも人が来ない』という現実でやんす。九州の若者人口は減る一方で、鉄道会社で働きたい人材自体が枯渇してるでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、給料上げればいいじゃないのだ!お金で釣れば人は来るのだ!」
やきう
「アホか。JR九州の経営状況知っとるんか?赤字路線だらけやぞ。給料上げる金なんかどこにもないわ。むしろ自動運転でコスト削減せんと、路線自体が廃止になるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。香椎線で先行導入したのも、まさにそういう『このままじゃヤバい』という危機感があったからでやんす。実験台として成功させて、主要路線に展開するという戦略でやんすね。おいらから見れば、見事な段階的アプローチでやんす。」
ずん
「でも、運転士じゃない係員が乗るって、それって結局人いるじゃないのだ?完全無人化じゃないなら意味ないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。完全無人化は法律や安全面でまだハードルが高いでやんす。だから段階的に『運転士→運転士じゃない係員→完全無人』という流れを目指してるでやんす。ちなみに東京の新交通システムゆりかもめとかは、もう完全無人でやんすよ。」
やきう
「山手線も2035年にドライバレス運転目指すって書いてあるやん。てことは、もう自動運転は避けられん流れってことか。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。ただし山手線みたいな超過密ダイヤで完全無人化するのは、九州のローカル線とはワケが違うでやんす。一日300万人以上が利用する路線で事故ったら、それこそ日本経済が止まるレベルでやんすからね。」
ずん
「じゃあ結局、田舎の電車から実験していくってことなのだ?都会の人は安全で、田舎の人は実験台にされるのだ!これは地域格差なのだ!」
やきう
「お前、ホンマにアホやな。田舎の方が事故リスク低いから先行導入しやすいんやろ。乗客少ないし、ダイヤもシンプルやし。むしろ合理的な判断や。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、やきう君の言う通りでやんすが、もう一つ重要なのは『失敗した時の被害を最小限にする』という考え方でやんす。新技術導入にはリスクがつきものでやんすから、影響範囲が小さいところから始めるのは常識でやんすよ。おいらの研究でも同じでやんす。」
ずん
「でも博士、自動運転の電車って本当に安全なのだ?急ブレーキとか、ちゃんとかけられるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むしろ人間より正確でやんす。人間は疲労するし、判断ミスもするでやんすが、機械は24時間365日、同じ精度で動作するでやんす。ただし、想定外の事態への対応は人間の方が柔軟でやんすから、だからこそ最初は係員が乗ってるんでやんすよ。」
やきう
「そういや、信号メーカーも遠隔運転システム開発しとるって書いてあるな。てことは、将来的には運転指令所から複数の電車を一人で操作するとかできるんか?」
でぇじょうぶ博士
「理論上は可能でやんす。ドローンの操縦士が複数機を同時に管理するように、熟練オペレーターが複数路線を監視・操作することもできるでやんす。効率化の極致でやんすね。ただし、そこまで行くにはまだまだ時間がかかるでやんす。」
ずん
「なんか、どんどん人間の仕事がなくなっていく気がするのだ...ボクも将来、AIに仕事奪われるのだ?」
やきう
「お前の仕事なんか、とっくにAIの方がマシやろ。むしろAIに『こんな低品質な仕事、やりたくない』って言われるレベルやで。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、やきう君も言い過ぎでやんす。ただ、確かに単純作業はどんどん自動化されていくのは避けられない流れでやんす。大事なのは、人間にしかできない仕事、つまり創造性や臨機応変な対応、人間らしい温かみのあるサービスを提供できるようになることでやんすよ。」
ずん
「じゃあボク、これから何を勉強すればいいのだ?プログラミング?AI開発?」
やきう
「お前がプログラミング勉強したところで、コピペで終わりやろ。むしろ電車の運転士になった方がええんちゃうか?...あ、でも自動化されるから意味ないわ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、運転士はなくなっても、鉄道の保守・点検業務はなくならないでやんす。線路や車両のメンテナンスは、やはり人間の目と手が必要でやんすからね。あと、接客業務も完全自動化は難しいでやんす。困ってるお客さんに寄り添うのは、やはり人間の仕事でやんすよ。」
ずん
「でも博士、それって結局『人間がやりたくない仕事』だけ残るってことじゃないのだ?楽な仕事は全部機械に取られて、キツい仕事だけ人間がやるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。実際、そういう側面はあるでやんす。ただし見方を変えれば、危険で単調な作業から人間が解放されるとも言えるでやんす。おいら的には、機械に任せられることは任せて、人間はもっとクリエイティブなことに集中すべきだと思うでやんす。」
やきう
「クリエイティブって言うてもなぁ。みんながみんな、クリエイターになれるわけちゃうやろ。普通の人はどないせえっちゅうねん。」
でぇじょうぶ博士
「それは社会全体で考えるべき課題でやんす。ベーシックインカムとか、労働時間短縮とか、新しい社会システムが必要になってくるでやんす。まあ、おいらの専門外でやんすけどね。」
ずん
「結局、誰も答えを持ってないってことなのだ?なんか不安になってきたのだ...」
やきう
「不安になるくらいなら、さっさと寝ろや。どうせお前、明日も何も変わらん生活するんやから。」
ずん
「ひどいのだ!でもボク、一つだけわかったのだ。自動運転の電車が普及したら、痴漢冤罪も減るんじゃないのだ?だって車掌さんも運転士さんもいなくなるし、監視カメラだけになるのだ!これは...ボクにとってのパラダイスなのだ!」