ずん
「なぁなぁ、中年になってもオタク続けられるって、すごいことなのだ?ボクずっとオタクでいるつもりなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。中年オタクは、砂漠でオアシスを探しながらマラソンするようなもんでやんす。」
やきう
「ワイもオタクやけど、将来考えたら急に不安になってきたわ...」
でぇじょうぶ博士
「それが大きな勘違いでやんす。時間、金、健康、関心の4つが揃わないと無理でやんすよ。」
やきう
「時間なんて、独身ならいくらでもあるやろ?」
でぇじょうぶ博士
「とんでもないでやんす。介護、仕事の責任増、健康維持...全部時間泥棒でやんす。」
ずん
「じゃあ金があればいいのだ!ボク将来めっちゃ稼ぐのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そもそも中年になると、体力低下を金でカバーせざるを得ないでやんす。遠征の宿代とかね。」
やきう
「でも健康なら問題ないんちゃう?ワイ、毎日納豆食っとるし。」
でぇじょうぶ博士
「若い頃の無理は全部ツケとして回ってくるでやんす。徹夜でゲームとか、全部請求書になるでやんす。」
かっぱ
「要するに健康の借金取りが来るわけや。怖いなぁ。」
やきう
「じゃあ何や、結局オタクって続けられへんってことか?」
でぇじょうぶ博士
「いや、実は一番厄介なのは『関心』でやんす。知りすぎると新鮮味がなくなるでやんす。」
ずん
「え?詳しくなるのっていいことじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「『この作品、○○のパクリじゃん』ってなって楽しめなくなるでやんす。知識が呪いになるでやんす。」
かっぱ
「オタクの末路が『評論家気取りのつまらん奴』かいな。」
でぇじょうぶ博士
「生活と労働のホメオスタシスを維持しつつ、その隙間に趣味をねじ込む技術が必要でやんす。」
ずん
「難しすぎるのだ...ていうか、ホメオスタシスってなんなのだ?」
かっぱ
「バランスってことや。お前、義務教育受けたんか?」
やきう
「結局、金持ちで時間あって健康な奴しか生き残れへんやんけ。格差社会やわ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそのとおりでやんす。インターネットで見かける古強者たちは、この地獄のサバイバルを勝ち抜いた戦士でやんす。」
ずん
「つまり...ボクたちが見てる『楽しそうなオタク』は、実は超人なのだ...?」
かっぱ
「そういうこっちゃ。お前が見てるんは生存者バイアスや。」
やきう
「ワイ、もうオタク諦めて普通に生きるわ...」
でぇじょうぶ博士
「普通に生きること自体が難しいでやんすよ。オタクかどうかは関係ないでやんす。」
ずん
「じゃあボク、若いうちに全力でオタ活するのだ!」
かっぱ
「それ、将来のお前が破産するパターンやぞ。」
でぇじょうぶ博士
「若さは趣味の七難隠す...まさに名言でやんすね。今のうちに前借りした健康の請求書が来る前に楽しむでやんす。」
やきう
「なんや、結局無計画に楽しめってことかいな。」
ずん
「よーし!それならボク得意なのだ!明日からまた徹夜でアニメ見るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...おいら、何も伝わってない気がするでやんす。」
ずん
「大丈夫なのだ!その時はその時で、でぇじょうぶ博士に相談するのだ!」