ずん
「なんか最近、デジタル民主主義がどうのこうのって話題なのだ。ボクもそろそろ政治参加しなきゃダメなのだ?」
やきう
「お前が政治参加?草生えるわ。どうせ『投票めんどいから家でゲームしてるわ』言うて終わりやろ。」
ずん
「...図星なのだ。でも、AIが民主主義を変えるって聞いたのだ。ボクみたいな怠け者でも参加できるようになるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。Talk to the CityやPolisといったツールが注目されてるでやんす。でも、世間ではこれらのツールについて大きな誤解があるでやんす。」
やきう
「誤解?ワイは情強やから全部知っとるで。オードリー・タンがAI使わんで民主主義やっとるんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「それが典型的な誤情報でやんす。台湾のAudrey Tang氏は、PolisとTalk to the Cityの両方を併用してるでやんす。2023年8月のTIME誌インタビューでも、実際にTalk to the Cityの散布図を見せながら『意見の分布が星座みたい』と話してるでやんす。」
ずん
「え?じゃあ、PolisとTalk to the Cityって対立してないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。むしろ補完関係にあるでやんす。2023年12月のPlurality Seoulでの講演では、Polisのデータを使ってTalk to the Cityで散布図を表示してたでやんす。」
やきう
「ほーん。でもPolisってAI使わんのやろ?そこが売りちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「それも2015年時点の古い情報でやんす。2022年にChatGPTが登場してから、状況は激変したでやんす。Polisの作者Colin氏は2023年にAIによるレポート作成機能を計画し、2024年11月には実装されたでやんす。」
ずん
「つまり、『オードリー・タンはAI使わない』って情報は...」
やきう
「デマやんけ!ワイ、完全に騙されとったわ。恥ずかしいのう。」
でぇじょうぶ博士
「恥じる必要はないでやんす。技術の進化は急速で、2015年の情報で2024年を語るのは、黒電話でスマホ時代を語るようなもんでやんす。」
ずん
「でも博士、レポート作成コストが10万ドルから10セントになるって、インフレ逆行してるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。これがAIの力でやんす。従来は技術者が何週間もかけてレポートをまとめてたのが、LLMを使えば数秒で完了するでやんす。」
やきう
「でもそれって、人間の仕事奪っとるだけちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。でも、コスト削減によって、より多くの人が民主主義プロセスに参加できるようになるというメリットもあるでやんす。Audrey Tang氏も『ブロードリスニングと再帰的な公共の本質を変えうる』と評価してるでやんす。」
ずん
「再帰的な公共...?なんか難しい言葉使ってるのだ。」
やきう
「要するに『みんなの意見を聞いて、またみんなで考え直す』ってことやろ?お前、小学校の学級会レベルから勉強し直せや。」
ずん
「むぅ...でも、AIが意見を要約するなら、恣意的な操作とかできちゃうんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「良い疑問でやんす。だからこそ、Quadratic Votingのような検証可能性の高い手法も並行して研究されてるでやんす。Audrey TangとGlen Weylの著書『Plurality』でも詳しく解説されてるでやんす。」
やきう
「ワイもその本読んだで!...って言いたいけど、積読になっとるわ。」
やきう
「お前に言われたくないわ。お前なんか買った瞬間に満足して、一生読まんタイプやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、二人とも落ち着くでやんす。大事なのは、技術の進化に合わせて、民主主義のあり方も変わっていくという事実を認識することでやんす。」
ずん
「でも博士、結局のところ、ボクみたいな一般人は何をすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まずは正しい情報を得ることでやんす。『オードリー・タンはAI使わない』みたいな誤情報に惑わされず、実際の技術トレンドを理解するでやんす。そして、可能なら実際にPolisやTalk to the Cityを使ってみるでやんす。」
やきう
「でも使い方わからんやつ多いやろ。ワイも正直自信ないわ。」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ、JAPAN CHOICEの『世論地図』みたいに、Polisを部品として使った使いやすいサービスが出てきてるでやんす。敷居は確実に下がってるでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ。でも、AIが民主主義を改良するって、なんか人間が考えなくなりそうで怖いのだ。」
やきう
「お前は元から考えとらんやろ。むしろAIに考えてもらった方がマシやわ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それはひどいでやんす。でも、AIはあくまで補助ツールでやんす。最終的な意思決定は人間がするでやんす。AIは膨大な意見を整理して、人間が判断しやすくするだけでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「良い例えでやんす。優秀な秘書が資料をまとめてくれるように、AIが意見を整理してくれるでやんす。ただし、判断するのは雇い主である国民でやんす。」
やきう
「でも秘書に丸投げする上司もおるやろ。そういうやつが増えたらヤバいんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「確かにその懸念はあるでやんす。だからこそ、透明性と検証可能性が重要でやんす。AIがどういう基準で意見を分類したのか、誰でも確認できる仕組みが必要でやんす。」
ずん
「むぅ...民主主義って大変なのだ。ボク、やっぱり寝てていいのだ?」
やきう
「お前はホンマに...。でもまあ、こういう技術があるおかげで、お前みたいな怠け者でも意見は拾われるかもしれんで。寝ながらスマホポチポチするだけやからな。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。実際、X.comの投稿やGoogle Formでの意見募集もできるようになってるでやんす。2024年7月の都知事選で安野たかひろ氏が使ったのもそういう手法でやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクも寝ながら政治参加できるのだ!これは革命なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「でも、それが大事なことでやんす。敷居を下げて、より多くの人が参加できるようにする。それがデジタル民主主義の目指すところでやんす。」
ずん
「博士、じゃあ最後に聞きたいのだけど、こういう技術が普及したら、政治家って要らなくなるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは極端でやんす。政治家は単なる意見の集約者ではなく、責任を持って判断し、実行する役割があるでやんす。AIツールは意思決定の質を上げる道具であって、政治家を置き換えるものではないでやんす。」
やきう
「でも、AIの方が賢い判断できるんちゃうか?少なくとも汚職はせんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「AIには『責任』という概念がないでやんす。間違った判断をしても、AIは責任を取れないでやんす。だから、最終的には人間が判断し、責任を負う必要があるでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ。つまり、AIは便利な道具だけど、使う人間次第ってことなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。包丁が便利な道具でも、使い方を間違えれば危険なように、AIツールも適切に使う必要があるでやんす。」
やきう
「ワイ、なんか賢くなった気がするわ。これでSNSでドヤ顔できるやんけ。」
ずん
「ボクも賢くなったのだ!じゃあ、これから寝ながら政治参加するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君の場合、政治参加よりも、まず起きることから始めた方がいいでやんす。」
ずん
「え?起きてる時間帯だけ政治参加すればいいのだ!効率的なのだ!これぞAI時代の新しい民主主義なのだ!」