でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。しかも彼らは団結し始めているでやんす。長沙の事件なんか、SNSで一瞬で結集したでやんすよ。まるでアリの群れが敵を感知したときの行動パターンそのものでやんす。」
やきう
「ワイ、その美団のPR動画見たけど草。3ヶ月で30万のカメラ買って個展開くとか、どこの異世界転生やねん。」
ずん
「でもさ、アルゴリズムが最短時間を要求してるのに、マンションは『バイク禁止で歩け』って...これ、もう詰んでるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。配達員は『デジタル監獄』と『物理的差別』の二重構造に閉じ込められてるでやんす。拒否すれば評価が下がり、従えば時間に間に合わない。完璧な搾取システムでやんすね。」
やきう
「つまり、富裕層は『便利なサービスは欲しいけど、お前らの姿は見たくない』ってことやろ?これ、もう現代の身分制度やん。」
かっぱ
「ほんまやで。『異物』扱いされて、『人間として扱え』って叫んだら『屁理屈』って切り捨てられるんやから。人権もクソもあらへん。」
ずん
「そういえば、女性配達員が35.6%も増えてるって...これ、家庭の事情で仕方なくって感じなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんす。彼女たちは『時間の柔軟性』という名の罠にハマってるでやんす。子供の送り迎えや介護の合間に働けるのは確かでやんすが、それは結局『隙間時間すら搾取される』ということでやんす。」
やきう
「ワイ、これ見て思ったんやけど、中国の製造業が月5
かっぱ
「そら『世界の工場』が終わりかけとるってことやろ。第二次産業が飽和して、溢れた人間が第三次産業に流れ込んどるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「革命とまでは言わないでやんすが、散発的な抗議は確実に増えるでやんす。彼らはもう『頑張れば報われる』という物語を信じてないでやんすからね。求めてるのは成功じゃなく、最低限の尊厳でやんす。」
やきう
「つまり、中国政府は『美しい物語』で誤魔化そうとしたけど、現場の人間は『いやお前、現実見ろや』ってブチギレたってことやな。」
かっぱ
「ほんで、その『美しい物語』を演じた女優のアカウントまで凍結されるとか、もう闇しかないやん。真実語った方が消されるって、どんなディストピアや。」
ずん
「結局、この問題って解決策あるのだ?アルゴリズムも資本も変わらないなら、ずっとこのままなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「構造的には難しいでやんすね。プラットフォームは利益を最大化したいでやんすし、富裕層は自分の特権を手放したくないでやんす。配達員が『人間扱い』を求めても、それがコストになるなら無視されるでやんす。」
かっぱ
「せやな。どっかで爆発するで。長沙みたいな事件がもっとデカくなって、全国規模になったら中国政府も無視できへんやろ。」
ずん
「でもボク思うのだ。この問題、中国だけじゃなくて日本も他人事じゃないのだ。ウーバーイーツとか出前館とか、似たような構造じゃん。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす、ずん。実際、日本でもギグワーカーの労働環境は問題視されてるでやんす。ただ、中国ほど規模が大きくないから顕在化してないだけでやんす。」
やきう
「つまり、『便利さの裏には誰かの搾取がある』ってことを、ワイらが見て見ぬふりしとるだけやな。デリバリー頼むたびに、誰かが理不尽な目に遭っとるってことや。」
かっぱ
「ほんまやで。『30分で届けろ』『遅れたら評価下げるぞ』って、そのプレッシャー全部配達員に押し付けとるわけやからな。」
ずん
「じゃあボク、もうデリバリー頼まない方がいいのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「それは極論でやんす。問題は『利用すること』じゃなく、『その労働の対価や環境が適正かどうか』でやんす。消費者が意識を変えれば、企業も変わらざるを得ないでやんすよ。」
やきう
「でも現実は、安くて早いサービスが正義やからな。誰も配達員の労働環境なんて気にせんわ。」
かっぱ
「せやな。結局、人間なんて自分が便利やったらええねん。相手の苦労なんて知らんがなって話や。」
ずん
「うーん...でもさ、長沙の事件で配達員たちが団結したのって、ちょっと希望じゃね?『俺たちは人間だ』って叫んだわけだし。」
でぇじょうぶ博士
「やんすね。彼らは『階級意識』に目覚めつつあるでやんす。これが広がれば、プラットフォーム側も無視できなくなるでやんす。ただし、中国政府がそれを許すかどうかは別問題でやんすけどね。」
やきう
「結局、中国って『安定』が最優先やから、大規模な抗議は潰されるやろな。8
かっぱ
「ほんで、その抑え込みがまた反発を生んで、さらに火種が広がるっていう悪循環やな。」
ずん
「じゃあ、この先中国はどうなるのだ?このまま『断裂』が広がり続けるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性は高いでやんす。『上層部の理想』と『現場の現実』、『富裕層の特権』と『労働者の尊厳』、『アルゴリズムの効率』と『人間の限界』...これらの断裂が埋まる兆しは見えないでやんすからね。」
やきう
「つまり、中国社会は今、巨大な地雷原の上を歩いとるってことか。いつ爆発してもおかしくないと。」
かっぱ
「せや。そんで、その爆発を防ぐために政府は『美しい物語』を流し続けるけど、現場はもうそんなもん信じへん。完全に詰んどるわ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすね。そしてこの『闇』は、中国だけでなく、世界中のギグエコノミーが抱える構造的な問題でもあるでやんす。日本も他人事じゃないでやんすよ。」
やきう
「ほんまやな。ワイら、スマホでポチッとするだけやけど、その裏で誰かが理不尽な目に遭っとるってことを忘れたらあかんわ。」
かっぱ
「せやけど、結局忘れるんやろ?便利さに慣れたら、もう戻れへんからな。」
ずん
「でもボク思うのだ。もしかして、この『断裂』って...人類が便利さを追求した結果の必然なのだ?効率を求めれば誰かが犠牲になるって、もう避けられないんじゃないのだ?」