ずん
「おい待てよ。常温核融合って昔インチキ扱いされてたやつじゃねーのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。1989年に世界中がぬか喜びして、その後30年間『あれは嘘だった』って言われ続けてきたでやんすよ。」
かっぱ
「ほな何で今さら復活しとんねん。ゾンビかいな。」
でぇじょうぶ博士
「今回は神戸大学がヘリウム3を検出したでやんす。これは核融合が起きた動かぬ証拠でやんすよ。」
ずん
「電気代が30分の1って...ボクの会社の電気代やばいことになるのだ!」
やきう
「お前の会社、そもそも電気代払えてへんやろ。督促状溜まっとるんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「暖房コストが灯油の12分の1というのは驚異的でやんす。ガスボンベ1本で8シーズンも持つでやんすからね。」
かっぱ
「ちょい待ち。そんなうまい話あるかいな。どうせ本体がクソ高いんやろ?」
ずん
「そうだのだ!初期費用で1000万とかするんじゃねーのだ?」
でぇじょうぶ博士
「記事には価格が書いてないでやんすね...これは怪しいでやんす。おいらの経験上、価格を隠すものにろくなものはないでやんす。」
やきう
「ワイ、これ絶対詐欺やと思うで。2026年試作開始って、ベンチャーの常套句やんけ。」
かっぱ
「でもな、大阪大学の教授が絡んどるんやろ?それなりに信用あるんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「権威に頼るのは科学的思考の放棄でやんす。かつてノーベル賞学者も常温核融合を否定したでやんすよ。」
ずん
「じゃあ結局これ、信じていいのか悪いのかわかんねーのだ。」
やきう
「高温核融合より先に実用化とか言うとるけど、ITERすら完成しとらんのに無理やろ。」
でぇじょうぶ博士
「ITERは2025年時点で既に予算超過と遅延の塊でやんすからね...。それに比べれば小規模な常温核融合の方が現実的かもしれないでやんす。」
かっぱ
「ほな何で世界中でもっと騒がれてへんのや。こんな革命的なら、もっとニュースになっとるはずやろ。」
ずん
「たしかにのだ。Forbesだけが報じてて、他のメディアがスルーしてるのおかしいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「科学界では慎重な姿勢が取られているでやんす。一度裏切られたトラウマがあるでやんすからね。」
やきう
「結局2030年まで様子見やな。それまでに消えとる可能性も十分あるで。」
かっぱ
「おい待てや。ちゃんと実証試験するって言うとるやんけ。この冬に会社で暖房テストするって。」
ずん
「じゃあその結果見てから判断すればいいのだ。爆発したら笑えるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「爆発はしないでやんす...。放射性物質も出ないし、安全性は高いはずでやんすよ。ただ、本当に動くかどうかは別問題でやんす。」
やきう
「ワイが一番気になるんは、なんで暖房から始めるんやってことや。発電やったらもっとインパクトあるやろ。」
かっぱ
「そら暖房が一番簡単やからやろ。熱出すだけやもん。発電は変換効率とか色々面倒やねん。」
ずん
「なるほどのだ...つまり、まだ発電できるレベルじゃないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。発電用は2027年試作開始で2030年量産予定でやんす。つまり5年後でやんすね。」
やきう
「5年後とか、ワイが会社クビになった後やんけ。関係ないわ。」
かっぱ
「お前、まだ会社員のフリしとんのか。とっくにクビになっとるやろ。」
ずん
「まあでも、もし本当なら世界変わるのだ。電力会社全部潰れるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そう簡単には潰れないでやんす。既存のインフラと利権があるでやんすからね。むしろ電力会社が技術を買い取って、独占する可能性もあるでやんす。」
やきう
「結局、庶民には恩恵回ってこんパターンやな。いつもそうや。」
かっぱ
「でも暖房が安くなるんやったら、北海道とか東北の人は助かるんちゃうか。」
ずん
「ボク沖縄移住するから関係ないのだ。暖房いらないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「記事には冷房用モジュールも開発予定と書いてあるでやんす...。沖縄こそ必要でやんすよ。」
ずん
「あっ...じゃあボクも恩恵受けられるのだ!やったのだ!」
やきう
「お前、さっきまで疑ってたやんけ。都合ええな。」
かっぱ
「ところでや、ニッケル使うって言うとったけど、ニッケルって高騰しとるんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「良い指摘でやんす。電気自動車のバッテリーにもニッケルが使われて価格が上がってるでやんす。もしこの技術が普及したら、ニッケル争奪戦が始まるでやんす。」
やきう
「お前、投資する金あるんか。まず生活費やろ。」
でぇじょうぶ博士
「それに、技術が実用化されるまでに代替材料が見つかる可能性もあるでやんす。ニッケル以外の金属でも反応が起きるかもしれないでやんすよ。」
かっぱ
「なんや、結局全部『かもしれない』やんけ。確定情報ないんかい。」
ずん
「じゃあこの話、信じない方がいいってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、完全に否定するのも科学的ではないでやんす。神戸大学の実証は本物でやんすからね。ただ、実用化までのハードルは高いでやんす。」
やきう
「要するに『期待せず見守ろう』ってことやな。ワイの人生と同じや。」
かっぱ
「お前の人生はもう終わっとるやろ。これからやこれから。」
ずん
「ボクは期待するのだ!だってボクの電気代が30分の1になるかもしれないのだ!月3万が1000円になるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんの部屋、そんなに電気使ってるでやんすか...。何してるでやんす?」
ずん
「...ゲームと動画配信とエアコンつけっぱなしなのだ。あと冷蔵庫3台あるのだ。」
かっぱ
「まあええわ。とりあえず今年の冬の実証試験見てからやな。そこで結果出なかったら終わりや。」
ずん
「もし爆発したら、ボク『ほら見たことかのだ!』って言えるのだ。楽しみなのだ!」