**ずん
** 「飛行機を遅らせてください!」って、どういうことなのだ!?空港でそんなこと言ったら、今なら即逮捕じゃないのか!
**でぇじょうぶ博士
** まったくその通りでやんす。しかし1980年代のテレビ業界は、まるで戦国時代の武将のように、視聴率という天下を取るためなら何でもやる気概があったでやんすよ。
**かっぱ
** せやけど、滑走路で歌うって...今やったら国土交通省から怒られるどころの騒ぎやないで。航空法違反で捕まるわ。
**ずん
** でも松田聖子って、そんなにすごかったのだ?飛行機まで止めちゃうなんて...
**でぇじょうぶ博士
** 当時の聖子ちゃんの人気は、まるでビートルズが来日した時のような熱狂でやんした。視聴率40%超えは当たり前、彼女が咳をすれば翌日には風邪薬が売り切れる、そんな時代でやんすよ。
**かっぱ
** ちょっと待てや。記事によると、プロデューサーの山田修爾って人が飛行機マニアやったから、こんな無茶なロケ思いついたんやろ?
**ずん
** 趣味が高じて国のインフラ止めるとか、ヤバすぎるのだ!今ならSNSで大炎上案件なのだ!
**でぇじょうぶ博士
** しかし、おいらが注目するのは、この山田修爾氏の「みんなが期待や夢を持って注目するものは他にない」という哲学でやんす。空港のフライトボードを模した得点ボードも、その思想の結晶でやんすね。
**かっぱ
** まあ確かに、空港のあのパタパタ回る表示板見たら、ワクワクするもんな。「どこ行くんやろ」「誰が来るんやろ」って。
**ずん
** でも新幹線に乗り込んだまま歌い続けた中山美穂も相当なのだ。停車時間内に終わらないって、どんだけ計算ミスってるのだ!
**でぇじょうぶ博士
** むしろ、それが計算通りだった可能性もあるでやんす。「ハプニング」こそが最高の演出という、当時のテレビマンの信念でやんすからね。台本通りなんて、つまらないという価値観でやんした。
**かっぱ
** けど中森明菜が新幹線の中で小さい声で歌うって...周りの乗客からしたら、ただの迷惑な客やんけ。
**ずん
** 「すみません、今『ザ・ベストテン』の収録中なので静かにしててください」とか言われても、「知らんがな!」ってなるのだ。
**でぇじょうぶ博士
** しかしここが重要なポイントでやんす。当時は「テレビ様」という特権階級が存在していたでやんす。今では考えられない特別扱いが、当たり前だったでやんすよ。
**かっぱ
** そういや黒柳徹子も50年間『徹子の部屋』続けとるんやろ?この人もある意味、怪物やな。
**ずん
** 50年って...ボクのおじいちゃんより長く働いてるのだ!しかも現役バリバリって、人間なのか疑わしいのだ!
**でぇじょうぶ博士
** 黒柳徹子氏は91歳でやんすが、まさに「生ける伝説」でやんすね。NHK専属テレビ女優第一号という肩書きからして、テレビの歴史そのものでやんす。
**かっぱ
** けどな、この記事で一番ヤバいのは、「飛行機マニアだから空港で収録した」っていう理由やろ。プロデューサーの個人的趣味で国のインフラ使うとか...
**ずん
** それでいうと、ボクも電車マニアだから、山手線止めてライブやりたいのだ!
**でぇじょうぶ博士
** それは逮捕案件でやんす。しかし当時は、そういう「無茶」が許される時代でやんした。高度経済成長の余韻と、テレビの黄金時代が重なった、奇跡的な瞬間でやんすよ。
**かっぱ
** まあ確かに、今そんなことやったら、コンプライアンスがどうのこうので企画段階で潰されるわな。
**ずん
** というか、今の時代に「ザ・ベストテン」みたいな番組って成立するのか?みんなサブスクで好きな曲聴いてるのだ。
**でぇじょうぶ博士
** 鋭い指摘でやんすね。当時は音楽を聴く手段が限られていたから、みんなが同じ曲を共有できたでやんす。今は情報が民主化されすぎて、逆に「国民的ヒット曲」が生まれにくくなってるでやんす。
**かっぱ
** せやな。昔は紅白歌合戦の視聴率80%とか当たり前やったけど、今は40%切っとるもんな。
**ずん
** じゃあ、もう二度と「飛行機止めて歌う」みたいな伝説は生まれないってことなのだ?
**でぇじょうぶ博士
** 残念ながら、そうでやんすね。SNSで即座に拡散され、炎上し、スポンサーが降り、番組が終了するという地獄の連鎖が待ってるでやんす。
**かっぱ
** まあでも、ある意味健全になったとも言えるけどな。一部の権力者が好き勝手やる時代は終わったんや。
**ずん
** なんか寂しいのだ...。ボクが生まれる前に、テレビの面白い時代は終わってたってことなのだ...?
**でぇじょうぶ博士
** いやいや、そうとも限らないでやんす。形は変わっても、人を感動させたり驚かせたりする本質は変わらないでやんすよ。YouTuberが過激なことやって再生数稼ぐのも、ある意味同じ精神でやんす。
**かっぱ
** けどYouTuberは自己責任やろ?テレビ局が組織ぐるみで無茶やってたのとは、ちゃうんちゃうか?
**ずん
** そういえば、この山田修爾プロデューサーって、今何してるのだ?まさか今も現役で、TikTokerプロデュースとかしてたりして...
**でぇじょうぶ博士
** 残念ながら、山田修爾氏は2004年に亡くなってるでやんす。しかし彼が作った「ザ・ベストテン」の伝説は、今も語り継がれてるでやんすよ。
**かっぱ
** 伝説いうても、「昔はこんな無茶できたんやで」っていう、今となっては笑い話やけどな。
**ずん
** でもさ、黒柳徹子が91歳で新刊出すって、それはそれですごいのだ。普通その年齢なら、「もう過去の栄光に浸って余生を過ごします」ってなりそうなのだ。
**でぇじょうぶ博士
** それこそが黒柳徹子氏の凄さでやんす。「二十四の名言」を辿る自叙伝というのも、単なる自慢話ではなく、人生の教訓を後世に残そうという意図があるでやんすね。
**かっぱ
** まあ、90年以上生きて、テレビ創成期から見てきた人の話は貴重やわな。生き字引やもん。
**ずん
** じゃあボクも90歳まで生きたら、「ずんが選ぶ、人生を変えた24のバズツイート」とか出版するのだ!
**でぇじょうぶ博士
** ...それは誰も読まないでやんす。
**ずん
** ひどいのだ!でもまあ、今回の記事で一番の教訓は、「昔はテレビ局が飛行機止められた」ってことなのだ。今のボクたちには想像もつかない、狂気の時代があったということなのだ!